ふつおた④
MVPごちそうさま
文田さん、根建さん、大塚愛さん、初めまして。
先日、アメリカに短期留学していた友人が帰国するので、空港まで迎えに行ってきました。
到着口から出てくるやいなや、その友人は、
「アメリカ最高だったー!」と言っていました。
さぞ、アメリカ留学が楽しかったんだろうなぁ、と思っていると、
彼は続けて、
「でもちょっとアメリカ行っただけで、すぐアメリカかぶれになるやつはマジでなんなの!?」
と怒り出しました。
その友人が言うには、どうやら、同じく留学していたクラスメイトがアメリカかぶれになってしまったらしいのです。
そのクラスメイトは、急にケンタッキーのことをKFCと呼びだし、ノートパソコンのことをラップトップと呼び、髪の毛を金髪に染め、大きいサングラスを頭の後ろにかけ、さらには日焼けサロンに通って、身体を真っ黒に焼き、いかにもイタイやつになってしまったそうです。
確かに、たった1ヶ月の留学で、そこまでアメリカかぶれになってしまうやつは、僕もあまり好きなタイプではありません。
友人は久しぶりにスカイツリーが見たいと言い出したので、2人でスカイツリーを見に行きました。
彼は「いつ見てもスカイツリー高いなぁ」と言い、
続けて「確か、高さが…693ヤードだっけ?」と言いました。
僕は693という数字に違和感を感じ、
「いや、634メートルだよ」と訂正しました。
すると彼は「あ、じゃあ693ヤードだね」と言いました。
続けて彼は、
「帰りの飛行機で映画観たんだけど、その映画が最高で、つい感動しちゃったよ」と言い、
僕が「なにを観たの?」と聞くと、
彼は「0.26ガロンの涙」と言いました。
もしかして…とそこで気づいたのですが、
彼は、あんなにアメリカかぶれについて卑下していたくせに、
数量の単位が全てアメリカ基準になっていました。
まさかたった1ヶ月で、「1Lの涙」を「0.26ガロンの涙」と言うやつになっていたなんて…
その後も彼は、
フルマラソンの距離を「26.21マイル」と言ったり、
お米1合分を「5.3オンス」と言ったり、
しまいには、170リットルの冷蔵庫を見て、
「へぇ、これ1.07バレルも入るんだ」と言っていました。
バレルなんて原油価格でしか聞いたことありません。
怖すぎます。
最初は意気揚々と「いや1Lの涙な!」と軽快なツッコミを入れていた僕も意気消沈し、
もうこんなやつとは友達でいられない…そう思った僕が帰ろうとした時、
彼は「実はおれ、ダイアン好きなんだよね」と言い出しました。
数少ないダイアンファンがこんなところにいたなんて!と僕は感動し、
「ダイアンのどこが好きなの?」と聞くと、
「出囃子に10-FEET使ってるところ。」と言ったので、
僕はすかさず「いや304センチメートルな!」と言いました。
そうです、彼のアメリカ単位に散々ツッコんでいた僕は、一瞬で、10フィートのことを304センチメートルと単位変換してしまう脳になっていたのです。
彼からは、「何言ってんの。10フィートだけど。」と言われてしまい、そそくさと帰られてしまいました。
文田さん、根建さん、黒毛和牛上塩タン焼37ドルをリリースした大塚愛さんは、アメリカかぶれについてどう思いますか?