幕開きの時間
蜷川幸雄作品は 幕開きってかっこいいなって思うことがある
ムサシの冒頭が好きだ
かっこいい ぐいっと 舞台に引き込まれる。
冒頭3分大事だって聞いたことがある
現実から舞台絵引き入れる その演出は
記憶に残る。
蜷川さんのシェイクスピアシリーズのおかげで
私は吉田鋼太郎さんという俳優さんが好きになった。
シェイクスピアも 嫌いじゃなくなった
面白いと感じられるようにもなった。
この幕開きの時間を大事にされているからこそ
作品にぐいっと意識が向けられるのかもしれないと思う。
劇団☆新感線の場合は 舞台が始まるまでの
音楽と 電車の出発を思わせる効果音でスイッチが入る。
何度も行ってるからだ
初めてのCatsの時は 驚きすぎた
暗闇の中の猫の目の演出。
物語が始まるその前の少しの時間・・・。
ほんとに大事な時間なのかもしれない
現実と 物語の世界への境界線をしっかりと作り込むということが・・・。
別の感覚もある
城田演出のファントムは 始まる前に
アンサンブルが客席内を歩いていた
パンフレット売ったり もう劇場に入ったそこから
ファントムの物語のパリの世界を演出していた
それは境界線が一気に パーンとかわるのではなく
そこにいる時間から徐々に物語へと誘う工夫だろう
こういう演出も 物語に自然に入っていける。
しかし 役者の皆さんの負担を心配しちゃうとこもある・・・。
境界線をはっきりさせる
ぐいっとひきこむ
境界線を曖昧にしていき 気がつけば物語の中
どっちも いいのだと思う。
ただ 印象に刻まれている感覚は ぐいっと引っ張り込まれるときに方かもしれないなと
今振り返ってみて思う。
最初のインパクトって残りやすいんだなやっぱ・・・。
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