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卒業制作過程記録4〜合評2回目〜

前回、添削指導を受けた草稿。やっぱり先生の指摘にしたがって直したら、自分の中でも「これかも」という手応えがあった。これならどんな長さでも書けるかもしれない。
でも、自分の手応えが、他者からどう見えるかは全く自信がない。手応えと自信は別物だ。どきどきしながら、手直しして新たに書き進めた草稿を提出する。

締め切り直前にバタバタと課題を提出した後は、きれいさっぱりそのことを忘れて仕事に奔走。特にこの秋は、仕事の突然の法人化とか、あれこれ考えすぎることがおおすぎて、もっと作品にのめりこみたいのに、そんな余裕は残っていない。
そんな中、論研同期メンバーが書いてきた草稿を見て仰天した。全員、前回とは見違えるように良くなっている。大学教育おそるべし。
こんなに違うのか!と他人のを見ると実感するが、その中に入ると私の作品は結局あまり変わってない気もする。自分の中では大冒険だったのに。
うう、かなわない。そんな中での合評2回目だった。

初対面で遠慮がち、なおかつ草稿も短くて、そんなにつっこんでコメントできる段階ではない、という前回と違って、お互いに悩みながらそれぞれの挑戦をしたことが伺える今回の2回目は、合評の充実度が全然違った。自分の発言が書き手に与える影響もわかってきたしその逆もしかり。一人あたり80分で、長すぎるよ!と思った合評時間も、全員、時間ギリギリまで語り合った。

肝心の自分の作品については、「字数制限に収めることを考えなくていいから、思いっきりこのスタイルで書いて」という教員の力強い励ましで、今はとにかく突き進めばいいのだと思えた。迷いはなくなって、あとは、どれだけ深いインタビューができるか、過去に周囲からもらった宝物のような言葉のストックをどれだけ編み込んでいけるか、長いものを書く集中力、体力、根性!みたいな決意に変わっていく。

とはいえ、これが合評の最後なんてなー。この先まだ3倍くらいの分量をこれから書くのになあ。合評の後半には、これをどうやったらカリキュラム以外で企画できるのかなんてことばかり考えていた。大学というシステムはありがたいながらも自由度が低い。

ともあれ、まずは、次の人のインタビューだ。と、前回同様、授業を終えて慌てて、口約束だったインタビュー相手の日程調整依頼を送る。ついつい先延ばし癖のある私の腰の重さを助けてくれるのは、時間制限のあるカリキュラムさまさま。
この恩恵に預かっている間に、悔いのない作品作りをしなくては。