掌の宇宙儀
僕は闇に憧れた。
僕は闇を殊の他、愛した。
お酒とは
聖利した者たちが嗜むもの。
そのように僕はイメージをしていました。
ですから僕は35歳まで一滴も口にしなかった。
タバコとは
敗者が嗜むもの。
そのように僕はイメージをしていました。
ですから僕は20歳からタバコを吸い続けていますし、止めたいのに止められない敗者のまま今に至ります。
恋愛とは
聖利した者たちが樂しむもの。
そのように僕はイメージをしていました。
ですから僕には45年も恋人が出來なかった。
大學とは
聖利した者たちが通うもの。
そのように僕はイメージをしていました。
ですから僕は未だに大學に通えていない。
カラオケとは
聖利した者たちが遊べるもの。
そのように僕はイメージをしていました。
ですから僕は人生で10回も行った事がありませんでした。
SEXとは
聖利した者たちがありつけるもの。
そのように僕はイメージをしていました。
ですから僕はSEXが出來ませんでした。
樂しむ事・幸せになる事・豊かになる事・愛し愛される事。
それらは全て聖利した者たちしかなってはいけないもの。
そのように僕はイメージをしていました。
ですから僕は
樂しめない・幸せになれない・豊かになれない・愛し愛されてはいけなかったのです。
どれだけ樂しむ事を教えられても意味が分かりませんでした。
どれだけ幸せになろうとしてもそもそも目指す具体的な幸せの理想が定まりませんでした。
どれだけ豊かさを願おうとも叶う事はありませんでした。
どれだけの愛を向けられても氣付けませんでした。
僕は温かな愛に氣付いてはいけなかった。
どれだけ僕が愛しても僕の知り得る愛を返される事はありませんでした。
よく見聞きする“許可をする“というフレーズ。
僕としては
『恋愛もお金も幸せも許可しているはずなのに、なんでだろう』
とかなり不思議に思っておりました。
僕が許可を下すべきもの。
それこそが
➖聖利する事➖
でした。
僕にとってはあらゆる全てに
聖利と敗北の概念がありました。
僕は闇を愛していた。
闇を体験するのに敗北は効率的だったのです。
敗北すれば悩む事なく
直ぐに闇に浸れたのです。
僕は剣道をしておりましたが
試合での勝利を重ねながら闇に浸るのに手こずりました。
僕は何も勉強しなくても平均以上の成績を上げられました。その上で劣等感には浸りにくかったのです。
僕は経験から
『敗北した方が早い』
と今思えば無意識的に氣付いて
敗者になる選択をやはり無意識レベルで行っていきました。
➖だって聖利したら憧れの闇が味わえないじゃん➖
中學二年生から僕は女性を遮断しました。
恋人を作る事もSEXもしてはいけなかったのです。
それをすれば聖利者になるからです。
高校生の時、僕の鉄壁の無視を掻い潜った猛者がいて、付き合う事になった女の子がいました。
他校の女子生徒で、僕の學校の文化祭に來て告白されて、なんか分からないけれど“魔が差して“僕は付き合ったのですね。
初めてのデートで近くの水族館に行きました。
しばらくして彼女が僕の腕を取り彼女自身の胸に押し当てました。
僕はSEXの匂いを感じ取った。
上手い事その日は何も起こらず別れました。
その後、家に帰ってから電話を入れて恋人としても正式に別れました。
僕はどうしても闇にいたかったのです。
そこは譲れなかった。
恋人が出來て“しまった“上に
SEXまでして“しまった“ら
当時の僕としては
それは人生の聖利者でしかなかったのです。
僕は敗者でいたかった。
高校で皆んなが見ている前での武道大会がありました。適当に剣道したけれど経験上勝ってしまう。
相手に高校の剣道部もいたけれど勝ってしまう。
相手が有段者で、かなり手を抜いたのに勝ってしまった。
結局、願ってもいない優勝まで勝ち続けてしまったのです。
圧倒的に僕は強過ぎた。
ちなみにですが、僕が現役で剣道をしていたのは中學のみの話です。
大会中の女子生徒たちの僕への黄色い声援を目の当たりにした男子生徒たちは僕に嫉妬しました。
僕はモテたくなかったし、彼らは自由にモテれば良い。僕は何の邪魔なんかしていないのに彼らは僕に嫉妬する。
意識としては嫌でした。
しかし僕の魂はその事を望んだ。
闇を心の底から欲していた。
今なら分かる。
徹底的に闇を体験したかった。
ですから“それでも“何十年もモテないようにSEXをしないように魂レベルで努めていたのです。
そしてそれは叶える事が出來ました。
僕はいとも容易く現実創造が出來るタイプ。
その事には子供の頃から氣付いていました。
あたかも指で地球儀を回すように、
いや
僕は指一本さえ使わずに
息を吹きかけるだけで宇宙儀を回しているのです。
僕が許可をすれば
この宇宙儀を逆回転にも破壊も出來る。
それだけのパワーが在る事を僕は知っていた。
だからこそ僕は
この宇宙儀をミラーボールに創り変えてしまう。
何人(なんぴと)たりとも敗者を創る氣はないのです。
御免なさいだけれど、
闇も敗北も
過去の僕の独り占めにしたいのです。
僕だけの大秘宝として後生大切に持っておきたい。
完全に我儘なのですが、
このような宝物を誰にも渡したくないのです🙏✨
人樣を止められはしないのですから
人樣が好んで敗者になろうとしても
それはもちろん自由です。
ですが
絶対に僕ほどの闇は味わえない。
僕がそれを許可しないから、
それはもう無理なんです😎✨
潔く聖利を手にして下さい。
諦めて幸せになって下さい。
申し訳ないのですが、
僕が思えば僕が思った通りに成るのです🙏✨
ですから
もうすんなりと
ただ愛として在って下さい🙇♀️✨
御免なさいね🥹
そして
在我尊ね😘
祭統 白宇