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中学3年生のときにテルテル坊主をつくることになった

そういえば中学3年生の時、てるてる坊主を作った。

てるてる坊主と言ったら普通、手のひらに乗るようなサイズだと誰もが思うだろう。

僕も初めはそう思っていた。

だけど、できあがったてるてる坊主は、頭がバレーボールくらいあるサイズのものだった。

きっかけは中学の班日記というやつで、班日記というのはクラスの班分けで
男子3人女子3人からなる6人が当番制で日記を書いてメンバーで回していくというやつ。

僕はこれが毎回当番が回ってくるのが嫌で嫌で仕方がなかった。だって書くネタを考えなければならないし、他人に日記を読まれるという行為も好きではなかったから。しかも手書きというのも面倒だし、字も汚いし。

確か体育祭について書いた日記だったと思う。体育祭当日は晴れるように、てるてる坊主を作ってお祈りしましょう、みたいなことを書いた記憶がある。それを担任の若い女性の先生が本気にして、返却された日記帳に赤字で「いいアイディアだね!今日作る!」と書かれていた。

「マジかよ。。。」と思いながら放課後残っていると「じゃあさっそく作ろっか!」と元気よく言われてしまったのでしぶしぶといった感じで作り始めた。

「どのくらいの大きさの作ればいいですか?」と聞いたら「大きいやつ!」と言われたので、教室のすみっこに転がっていたバレーボールと大判の模造紙を使うことにした。

大きな頭に顔を書いたら、なんだか大きいぶん余白が多くてさみしい気がした。

考えた末に両方のほっぺに大きな〇を書いたら、なかなか可愛いやつができた。

出来上がったてるてる坊主を黒板の端に吊るしたら、先生は吹き出していたけれど、とれも喜んでくれた。

体育祭当日が文句なしの晴天に恵まれたのは本当によかった。


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