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WBCの出場資格、3世選手までOKにしてもいいんじゃないの~?

 7日に書いた日記の続きです!

 前回の日記でも書いたとおり、今回の侍ジャパンにはカージナルスのラーズ・ヌートバー外野手が日系2世選手として初めてメンバー入りしました!WBCで攻守に大活躍したのはご存じのとおりですよね!今回のヌートバーの活躍によって、2026年開催の次回大会以降も日系2世選手の選出に期待が膨らみます!ヌートバー自身も3年後は28歳とまだまだ若く、再選出にも期待が持てますし、まだ見ぬ新たな日系メジャーリーガーが姿を現すかもしれませんね!

 侍ジャパンに限らず、WBCではヌートバーのように両親の出身国での代表入りが可能なわけですが、でも私は思うのです。

 2世選手だけでなく、3世選手までOKにしてもいいんじゃないの~?

【WBC代表の出場資格おさらい】
前回の日記のおさらいになりますが、WBC各国代表の出場資格は以下のとおりです。

①当該国の国籍を持っている
②当該国の永住資格を持っている
③当該国で出生している
④親のどちらかが当該国の国籍を持っている
⑤親のどちらかが当該国で出生している
⑥当該国の国籍またはパスポートの取得資格がある
⑦過去のWBCで当該国の最終ロースターに登録されたことがある

 この④⑤の理由から、各国代表は2世選手を選出することが可能なわけです!しかし、選出できるのは2世選手までで、祖父母の祖国を理由にした3世選手の選出はできません。

【3世選手まではいいじゃないのよ~!】
 でもね、私は3世までならいいんじゃないの~?と思うのです。なぜなら、皆さん生まれた時に祖父母のうちの誰かしらがご健在だった方って多いですよね?祖父母とは人生をともにしているわけですから、祖父母の祖国を理由にした3世選手まではOKでいいんじゃないかなあ~?と思うわけです。

 ルーツを理由に代表選出可能といっても、無限に遡ってしまってはキリがありません。無限にご先祖様を遡ったら全ての人類がアフリカ代表候補です。なので、ルーツを遡るにしても、どこかで線引きしなければいけません。その線引きの理由として、「生まれた時に健在であるケースが多いかどうか」「一般的にみて人生をともにしたケースが多いかどうか」というのは、説得力のある拠りどころになるのではないかと思うのです!

 一般論として、自分自身が生まれた時に祖父母が生きていた人って多いはずです!ヌートバーも埼玉県に住む祖父母は今なおご健在で、今大会でも東京ドームまで観戦に訪れていましたよね!ヌートバーは母親も日本人の2世選手であるため日本代表として出場できましたが、3世選手も大好きなおじいちゃんおばあちゃんの国の代表として出場できたら、本人も祖父母も嬉しいじゃないですか!おじいちゃんおばあちゃん孝行になるじゃないですか!だから3世選手までは選出OKだったらいいなあ~!と思うわけです!

【さすがに4世は欲張りすぎ?】
 では、さらに1代遡って祖祖父母はどうでしょう?高齢化社会が進む日本では、生まれた時にひいおじいさんやひいおばあさんがご健在なケースも増えてきているかもしれません。とはいえそれは少数派であって、過半数とまではいかないでしょう。それにWBCの国際的な線引きとすることを考えると、長寿国の日本以外では出生時に祖祖父母が健在であるケースは日本以上に少ないと思われます。つまり4世までOKにしてしまうと、たとえ代表に選出されたとしても面識のない祖先の国から出場するというケースが増えることになってしまいます。それでは選手も選出された国に思い入れを抱けるかどうかもビミョーではないでしょうか?

 なので、「祖父母とは直接面識のあるケースが多い」ことを理由に3世選手まではOK。「祖祖父母とは直接面識のないケースが多い」ことを理由に4世選手は不可。というのを線引きにしてはどうかと思うわけです!

【過去の日系2世メジャーリーガーは?】
 それでは日系選手にあてはめるとどうでしょうか?
その前に、日系2世メジャーリーガーを調べてみると、これまでに3選手しかいないそうです!まずは前述のヌートバー。母親が日本人で、2021年にカージナルスでメジャーデビューして現在に至ります。現役では唯一の日系2世メジャーリーガーです!

 続いて7日の日記でも触れたデーブ・ロバーツ外野手!ヌートバーと同じく母親が日本人で、自身も沖縄県出身。1999~2008年にインディアンス・ドジャース・レッドソックス・パドレス・ジャイアンツのメジャー5球団でプレーしました!

 そして歴史を遡って日系2世初のメジャーリーガーは、マイク・ラム外野手!ハワイ出身で、ヌートバーやロバーツと同じく母親が日本人です。1967~1981年にブレーブス・レッズ・カブスのメジャー3球団でプレー。1982年にはNPBの大洋ホエールズにも在籍していたので、日本の野球ファンにも知られた存在でしょう!

 ラム、ロバーツ、そしてヌートバー。100年を超えるMLBの長い歴史の中で、日系2世メジャーリーガーがわずかに3人しか誕生していないことを考えると、4人目の登場はそう簡単ではないのが実情でしょう。ラムのMLB退団からロバーツのMLBデビューまで18年、ロバーツの引退からヌートバーのMLB初昇格までは13年もの空白があります。このペースに基づくと、第4の日系2世メジャーリーガーが現れるのはしばらく先かもしれません。

【現役日系3世メジャーリーガーは?】
 では3世選手まで選出条件を緩和した場合、日系3世メジャーリーガーにはどんな選手がいるのかと言いますと~?

クリスチャン・イエリッチ外野手(31=ブルワーズ)
昨季成績=145安打、14本塁打、57打点、19盗塁、打率.252

 なんと言っても有名なのはイエリッチですよね!史上最高の日系メジャーリーガーでしょう!母方の祖父が日本人とのことです!2010年にマーリンズからドラフト1巡目(全体23番目)指名を受け、2013年にMLB初昇格!ブルワーズ移籍初年度の2018年には首位打者を獲得し、リーグMVPにも輝きました!同年から2年連続首位打者、2年連続球宴出場の活躍を見せ、ナショナル・リーグを代表する大物スラッガーへと一気に飛躍! WBCには2017年の第4回大会に米国代表として出場し、初の世界一に貢献しました!

スティーブン・クワン外野手(25=ガーディアンズ)
昨季成績=168安打、6本塁打、52打点、19盗塁、打率.298

 昨年のガーディアンズに新星のごとく現れたのが、母方の祖父母が山形県出身のクワンです!昨季開幕戦でメジャーデビューを果たすと、1年目で早くも左翼のレギュラーを確保。アメリカン・リーグの新人王投票でも3位の得票を獲得しました!今回のWBCでも侍ジャパンの予備登録メンバーには名を連ねていたものの、3世では資格がないとの判断が下り、残念ながらメンバー入りには至りませんでした。

アイザイア・カイナー=ファレファ内野手(28=ヤンキース)
昨季成績=126安打、4本塁打、48打点、打率.261

 名門ヤンキースにも日系3世選手がいます!祖母(おそらく母方)が広島県出身のアイザイア・カイナー=ファレファ!2018年にレンジャーズでメジャーデビューを飾ると、2020年には三塁手としてアメリカン・リーグのゴールデングラブ賞を獲得しました!昨年移籍したヤンキースでは遊撃手のレギュラーを確保!二塁も守れるほか、レンジャーズ時代には捕手の経験もあり、守備が魅力のユーティリティープレーヤーです!

ケストン・ヒウラ内野手(26=ブルワーズ)
昨季成績=53安打、14本塁打、32打点、打率.226

 最後はイエリッチの同僚でもあるヒウラ!父方の祖母が日本人とのことです!2017年にドラフト1巡目指名を受け入団。全体9番目指名は日系人史上最上位です!2019年にMLB初昇格を果たすと、昨年は一塁手、二塁手、左翼手としてプレー。レギュラーではありませんが、内外野ともに守れるのが魅力ですね!

 日系3世の現役メジャーリーガーは以上の4人!いかがですか!ヌートバーに加えてイエリッチやカイナー=ファレファやヒウラが侍ジャパンに選出されたら、今年のチーム以上に戦力が充実すること間違いなしでしょう!夢が広がりますねえ~!

 ぜひとも3年後の第6回大会までには、WBCの出場資格を3世選手までOKに変更してもらいたいなあ~!マンフレッド・コミッショナー、御一考くださ~い!

 と、素人ジョシは思うのでした!

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