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その名だけは          (ハゲ杯)

滑らかな美しい曲線。

みんなの視線を感じる。

草木もなく、見えるのは地平線。

それも、遠いような近いような不思議な距離感。


風を感じる。

降り始めの雨、敏感に反応する。

どうやら、五感が鋭くなっているようだ。


ピシャリ。

平手で叩くと、乾いたとても澄んだ音を奏でる。

エモいな…

そうそれは…

その名だけは、最後まで決して口にしまい。


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