演出家に聴くオーディションで求められること
先日(10月17日)、ZOOMイベント講座「わたしが知りたい演劇メディア やよラボ」の講座を拝聴しました。
この講座は、舞台俳優で歌唱指導もされている中谷弥生さんが主宰しておられます。
以下、中谷さんの紹介文より「学生時代や20代の若いうちに知っておきたかった舞台に関するあれやこれやを調べ・尋ね・皆様とシェアする会」という会です。この日は全5回のうちの1回目。
リンクは後程。
舞台芸術の世界のプロフェッショナルの方のお話を聞く、それも、制作の方や音響の方など、普段めったに接することができない方のお話が聞ける、質問もできる、またとないチャンス。
とは言うものの・・・単に「時間が合うから」というだけで、申し込んでしまった第1回目のテーマは「オーディションで求められること」。
あら!一番縁遠いかも・・・と・・・始まってから気がついた。
私がこの先の人生、オーディションを受けることなどあるだろうか???
「オーディション」というと、怖そうな演出家の先生(大体、おじさん)が真ん中で腕組みして座ってて、まだ若い未熟な俳優志望の人たちを上から目線で選別していくイメージですが(古い?昭和?)・・・
今回の講座の演出家の方、藤倉梓さん、平戸麻衣さんは2人とも凛とした女性で、職業柄当たり前ですが、リーダーシップがありそうな・・・ついていきたくなる感じの素敵な方々でした。女子校で「○○の君」とか言われてそうな感じ(ちなみにそんな女子校はありませんよ。フィクションですよ)
平戸さんの「やる気はあります」「この歌を歌いたいんです」みたいな「やりたい気持ちは加点にはならない」というのが、結構強烈でした。
「せめてやる気を見せよう」と特に経験ないうちは考えがちだと思いますが・・・それより「やれることを見せてください」というのは就職活動や婚活にも繋がるのではないかと。
冷静に自己分析して「自分ならこういうのが得意だからこういう貢献ができる」「この役を通してこういうところが見せられる」など、的確にアプローチしていくことが大事だなあ、と。
また、今、コロナ禍でなかなか「オーディション」自体が行われていない、という現実がある。・・・でも、次のチャンスのために「わくわくして楽しみながら待つ」のが大事、というのも印象的でした。
ワクワクした波動の高い人のところには素晴らしいチャンスが巡ってくるんですね。スピリチュアルも同じです。すごいなんだか気持ちが軽くなりました。
また、藤倉さんの「オーディションはコンクールでなくマッチング」という言葉もとても良かったです。
高い技術力を持つ人が合格するのでなく、そのカンパニーにや作品に合った人が合格する、当たり前みたいだけど勘違いしがちかも・・・
だから、逆に不合格でも「たまたまその作品世界に合わなかっただけ。自分を否定したりしないで」とのこと。
そういえば「マッチングアプリ」も「まず、100人の人とコンタクトを取れ」と言いますね。
いちいち「あ、ダメだった」とか落ち込んでてもあんまり意味がないから。
中谷さんの俳優としてリアルにオーディションを受けてきた経験からの質問、などもとても良かったです。
また、絶対にここでしか聞けないようなオーディションのすごい裏話なども・・・
書きませんよ!
「オーディション」と言うとなんか「選ぶ人」が「偉い人」みたいに勘違いしがちだけど、一緒に作品作りをしていく人を探しているのだから、本当はそういう感じじゃないよな。
受ける方も「自分が出たい作品」「カンパニー」を自分がしっかり選ぶ、という視点を持たないと、と思いました。
まるでこれからオーディションを受けるみたいなこと言ってますが。
勿論、聴講している方には「俳優志望」の方も多かったようですが、「舞台を見る専門」の人も何割かいらっしゃいました。
舞台などたくさん見る人(舞台じゃなくても、ドラマとかでも)にとったらものすごく面白いんじゃないかと思います。
また、どんな世界にでも通じるようなところが必ずあるので、「このテーマは興味ないからスルー」とかせずに、タイミングが合えば参加してみるのをお勧めします。
下にリンクを貼っておきます。2000円ですが、すごくお金のない人のための金額設定もあり!
2回目20日 田野邦彦さん(劇団主催)、小林真梨恵さん(演出・振付家)(演出、創作系、ディバイジングに関する話をメインにその他)
3回目23日 藤田有紀彦さん(舞台監督)、岡田悠さん(舞台音響家)(創作現場におけるスタッフとの関わり方、現場での効果的なコロナ対策系)←役者志望の方だと興味薄いかもだけど、現場の声やマウスシールドの扱い方など、すぐ実践できる事をお話ししてただこうと思ってます
4回目24日 池田美樹さん(劇団きらら代表)、黒澤世莉さん(旅する演出家)(演劇を続けることと地方共生)※この回だけ17:30開始です
5回目24日 大森晴香さん(演劇制作プロデューサー)、黒澤世莉さん(旅する演出家)(制作系、予算の考え方、たて方について。プロデューサー視点の話も)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?