序
Everybody deserves true love.
誰だって真の愛に出会う資格はある。
朝運転しながら自分の腕の傷を見て思った
どこで間違えたんだろう。
今日も漠然とした不安が影のように私に付き纏ってくる。なんで日々をやり過ごすのはこんなに難しいのだろう。
「お前は欠陥品だ」と責め立てる彼の声が今も頭から離れない。
彼と別れて半年が過ぎた。実家に帰り、穏やかな日々の中で、とても素敵な人に出会った。それなのに彼との日々が脳裏によぎる。穏やかだった心が掻き乱される。
私には、もう誰のことも信じられないのかもしれない、好きになれないのかもしれないと思った。
ずっと思い出さないように忘れようと思ってきた彼との日々を綴ってみようと思った。何かが変わることを祈って。