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あなたの感性、いただけませんか ~フィクション・ストーリー~ 1

 プロローグ
 私は、学校とかいう教育機関が大嫌いだ。義務教育を終え、高校を卒業してもなお数年は学生生活を送る道を選んだが、学校に対する嫌悪感は今も昔も変わらぬまま、今を生きている。なぜ私達は小さな頃から集団行動を強いられなければならないのか。朝は皆一斉に登校し、集団で勉強し、集団で食事し、はたまた集団で勉強に戻り、一斉に帰宅する。家に帰ればただでさえ集団生活なのに、生まれの川とはまた水質の違う海の中にわざわざ投げ込んで、一体何の拷問だろうか。私には不思議でたまらない。
 こんな私を、人々はひねくれ者だとか、闇が深いだとか言うだろう。「学校が好き」が普通なのであれば、私のそれはまさしく、ひねくれ者で闇は深い。

私は、集団生活が嫌いだ。

これから、私、吉野素明(そめい)が学校という環境をどれだけ忌んでいるのかを是非とも感じていただきたい。

頂いたサポートにお応えできるよう、身を引き締める材料にしたいと考えています。宜しくお願い致します。