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30代、スキル無し転職の残酷さ

どうも、白虎(しろとら)です。

私は今34才なんですが、転職を4回しています。しかも3年くらいの間に。なかなか多い方じゃないかな?

職歴は
消防士【22歳~31歳】
→人材業界【31歳(1週間)】
→ネットビジネス【31歳~33歳】
→ゴミ清掃員【33歳~34歳】
→タクシードライバー【現在】

と公務員から個人事業まで一通りやってみた。
その経験から【30代の転職ってどうなの?】ということを忖度なし、真実のみで語っていこうと思う。

転職サイトを紹介してアフィリエイト収益を得る大手や、インフルエンサーでは語ることができないリアルな転職市場を語っていきます。

今20代、30代で仕事に悩んでいる人はぜひ読んでいってほしい。

先に結論から書くと、30代の転職はキャリアを積んでいないと非常に厳しい、ということだ。

そのことを念頭に置きながらリアルな転職話をしていこう。

『このままでいいのか?』と感じた20代

私は某一番大きな消防庁に新卒で入庁した。


といっても別にやりたかったわけではなく、週5で出勤するのが嫌だったこと、できる限り休みたかったこと、どうせ仕事をするなら誰かの命でも助けたかったことなどが理由のかなり変な奴だった。

半年間の予備校通いを経て入庁し、また半年間の消防学校での共同生活を超えて現場に配属された。そんな消防士時代の話を先にしよう。

焦りが募る消防士の日々

消防士というと世間からの評判はかなりいい。公務員だから安定しているし、何よりカッコいいというのがあるだろう。自分もステータスが欲しくて入った感もあるから否定はできない。

だが、現実はまるで違う世界だった。
ゴマすりで上がっていく階級、現場のことより世間体を重視する中枢部、パワハラセクハラは当たり前、こんな世界だった。

何より辛いのは何も変わらない毎日を過ごさなければならないことだ。

公務員だからどれだけ頑張っても給料は変わらない。
訓練してもそもそも出場が無い。
人の命を救っても「言葉遣いが悪い」とクレームが入り残業する。

変わらない日々、多感な20代には耐えがたいものがあった。少しでも現状を変えようと救急隊の試験に合格し、3年目あたりから救急隊として勤務することになった。

そしてこれが最大の過ちだった。


これの運転手でした

『本当の弱者は救いたい形をしていない』

これは真実だ。

救急車はもちろん無料で運用されている(一部例外はあるが)。
そこにただ乗りしてくるのは世間一般で言う【弱者】だ。生活保護の人や精神病の人など様々だが、彼ら彼女らによって救急隊は疲弊している。

普通の人は救急車はめったなことでは呼ばない。だが弱者はちょっとしたことで行政を引っ掻き回す。

夜中に呼ばれたかと思えば「話し相手が欲しい」「タバコがなくなった」「お前らに助けてほしくなんかない」本当に色々あるが、こんなことが毎当番あり身体的、精神的に削られていく。

話が逸れたが、焦りは募る

こんな日々を過ごしていると『自分はこのままでいいんだろうか』と毎日考えるようになる。それはSNSの普及も大きいだろう。

SNSを見るとキラキラした世界が広がっていて、何もしていない自分が情けなくなってくる。動き出せない自分が悔しくて、でも公務員という安定を捨てることができない…そんな葛藤が毎日毎日続いていく。


この記事を読んでくれている人の中には同じように悩んでいる人がいるのではないだろうか?

私は結局20代では動き出せずに30代に突入してしまった。そしてそこでも悩んで本当に動き出せたのは31歳の時だった。

実際に30代であがいてみた結果

30代で転職を繰り返しあがいてみたが、後悔はしていない。

だが、30代での転職ははっきり言って難しいな、と感じた。
なぜそう感じたのか?

白虎の時系列に沿って話していこうと思う。

初めての転職~人材業界(ベンチャー)~

「さぁ転職だ!」と思い転職サイトに登録し、転職エージェントも使ってみたが、初めから壁にぶつかってしまった。

そう、転職できる仕事があまりにも少なかったのだ。


まず履歴書に書けることが少ない。職務経歴書もペラペラだ。
実際に応募した書類選考では30社に応募して2社しか受からなかった。

白虎は9年間ずっと消防士しかやってこなかったので、消防士としてのキャリアとスキルしか持っていなかった、これが転職で苦戦した原因だ。

30代にもなってスキルが何もない、キャリアも積んでいない、そんな奴は自分の会社にはいらない、これが結論だ。よくよく考えると当たり前である。

そうなると行けるところが
・ブルーカラーの業種
・ITベンチャー
・未経験可の業界

こういったところになる。
だが、どこも給料はかなり低い。消防士として700万いただいていた白虎にとってはどこも約半分くらいの年収になる形だ。

しかも未経験可と書いてはあるが、実際には未経験なんて欲してない企業がほとんどだ。あまり期待しない方がいい。


だが、キャリアを積んでいないのだから仕方ない。
私は一からキャリアを作る目標で人材業界のベンチャー企業に転職した。

ベンチャーはおすすめできない

人材業界に転職した理由は、消防士専門の転職エージェントができたらいいなと考えていたからだ。だから最初は先輩について回って仕事を覚えて、1年くらいしたら一人立ちかな?くらいに考えていた。

だが、実際にやっていた仕事はテレアポだ。
テレアポとは決められた企業に電話して、依頼を受けている企業との会議予定を組むことだ。いわゆる下請け業者がやる仕事をやっていた。

「あれ?なんか聞いてた仕事と違うな?」
やっていた仕事は数うちゃ当たる、技術も何も必要ない仕事で、白虎でなければだめというものではなかった。

何者かになりたくて転職をしたのに、、、

実際この仕事を続けても何にもなりそうになかったので、申し訳ないと思ったが一週間で辞めてしまった。

転職?ネットビジネスにハマる

転職活動の様子をSNSに上げていると、なんだか怪しいやつらからDMが来るようになった。

大体が「電話しませんか?」につながるので途中で切っていたのだが、中に自分と同じ境遇の人がいたため少しだけ話を聞いてみることにした。

そしてこれがネットビジネスとの出会いだった。

ネットビジネスでやっていたこと

始めはSNSを使って自分の商品を作って売る、という非常にまともなことをしていたのが、成績がよかったのか知らないが白虎が在籍していた組織に「教える側に回らないか?」と勧誘された。

ちょうど仕事もしていなかったことだし、人生を賭けてみるつもりで教える側に回ってみた。

そこで組織やSNS業界の闇なども見たのだが、それはまた別の機会に。

人を騙していたかも

当時は真剣にネットビジネスをやっていたため相手を騙すつもりは毛頭もなかったが、結果的に詐欺のようなものになってしまっていたかもしれない。


月収は最高で40万円までいったが、平均すると20万円ほど。対して稼げているとも言えないし、仕事量はどんどん増え、なにより「相手を騙しているのでは?」という罪悪感が大きかった。

結局引っ越しまでして本部の近くに行ったり、夜中に呼び出されてもすぐ駆け付けたりしていたが、続けることができなくなってしまった。

約2年続けたネットビジネスもそこで終了。精神的に疲れすぎてすぐに仕事に就くことは考えられなかった。

33歳のニート

精神的な疲れから約5か月ほどニート生活を送ることになった。
この時も支えてくれた妻には感謝しかない。大好きだ。

ニートはとにかく時間がある。色々考えてもなお時間が余る。

「自分はまだいける」
「諦めたくない」
「でももう挑戦はやめた方が?」
「いやいや…」

そんなことを当てもなく考え続けていたが、仕事を頑張ってくれている妻に毎日ご飯を作り、掃除をして、趣味の筋トレを毎日やる。

よく「ニートなんて暇で仕方ないよ」なんて言う人もいるがとんでもない。
白虎は5か月のニート、めちゃくちゃ楽しかったぞ!!!


だがそんな生活をずっと続けるわけにもいかず、転職活動を始めたのだが…

もういける業界が本当にない

自分で探していても情報が少なすぎるので、転職エージェントを頼ってみた。そこで当たったエージェントの方がとてもいい方で、真剣に白虎のキャリアについて考えて発言してくれた。

「白虎さんはもうブルーカラーか低賃金から始めて苦労するしかない」
「なにもスキルが無い人はどこも欲しがらない、白虎さんはそんな状況。」
「今焦るより1年間勉強してスキルを身につけた方がいい、ITでもエンジニアでも、そうじゃなきゃ戦えない。」

もう心臓が痛かった。


人生を後悔したことはないが、もう自分はそんな崖っぷちだったのかと改めて認識した。はっきり言ってくれる人で良かったと思う。

開き直って考えることにした

これだけ叩かれて「うわぁ~…」とはなったが、もう逆に開き直ることにした。

「自分のやりたいことだけやっていこう!」
そう考えることができるようになった。

だから年収がどうだとか、キャリアがどうだとかもどうでもよくなった。
こうなるともう転職も苦じゃなくなり
「どんな仕事がいいかな♪」
と楽しんで探すことができるようになった。

『やりたい』を優先させた結果

『やりたい』で考えると仕事を探すのも楽しくなる。
そこで一番やりたい仕事がゴミ清掃だった。

昔から朝早くから働いて街を綺麗にしてくれる人たち、えらいなぁとも思っていたし、ゴミが最終的にどうなるのか小さい時から気になっていた。

そうしたらもう自分でやるしかない。
低賃金で体力仕事、だけど楽しかった。
あんまり人からいい目で見られないけど、誇りを持ってやっていた。

まぁ足を壊してできなくなったんだけどね…

次の『やりたい』

次の『やりたい』はタクシードライバーだった。

45歳で仕事を辞めよう(会社に縛られるのを辞めよう)と思ったときに一番に考えついたのがタクシードライバーだった。


ある程度自由、毎日出勤しない、出勤時間が10分以下(自転車通勤)、今のところ全部かなっている。

色々あって転職も上手くいったとは言えないが、それでも最後に『やりたい』ができているから結局人生上手くいっているし、後悔はない。

回り道をしたけど自分のやりたいことや挑戦したいことは全てできた。その点では転職をしてよかったと言える。

最後に、転職を迷っている人へ

ここまで30代の転職は厳しい、キャリアやスキルが無い人は本当に難しいと書いてきたが、どうしても自分の道を変えたかったり、挑戦したいことがあるなら思い切って転職してみるのも手だと思う。

20代の人は転職したいと思ったらすぐにした方がいい。20代、特に第二新卒なんて可能性の塊だ。何でもできるしキャリアチェンジなんてすぐできるだろう。迷っているなら転職してしまおう。

色々転職をしてみてわかったことだが、結局何とかなる。

それよりも転職しない方が後悔するだろう。『あの時転職しておけばよかった…』そう思うのはいつだって手遅れの時なんだ。

人生は一回きり、だからもし今迷っているなら一歩を踏み出してみよう。

年収は下がるかもしれない。
職業ステータスは無くなるかもしれない。

でも、大丈夫。

あなたのその選択は間違いじゃない。絶対にどうにかなる。
白虎が何とかなってて、人生はずっと楽しいから大丈夫だ。

つまらなく毎日を過ごしているなら、動いてみるのも手だと思うよ!

では、また。

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