学びの石積み_Lesson006~金沢城②~
2020年4月8日
お城素人のLiSsanが、お城に関する知識を石垣の石のように
一つ一つ、積み重ねていき
お城玄人へなるべく投稿していくコーナー。
前回に引き続き、地元金沢城について綴っていきますね♪
今年の春は桜旅が出来なさそう…
新型ウィルスとは怖いものですね!
今年は去年の桜旅を振り振り返りつつ、
なかなか時間が取れないと後回しにしちゃう方も必見の
学びの時間をお届けできれば幸いでございます~
↓去年の桜旅の様子
石川門
平成に櫓や門、庭園が次々と復元され、どんどん立派な城跡となりつつある金沢城ですが、
現存建築物もしっかりあり、金沢城の顔ともいえるのが、
石川門です!
三大名園の兼六園から金沢城へ向かうと見えるあの櫓門です!
と、いうことで今日のテーマは石川門です。
◎現存する石川門
一度宝暦大火で焼失しましたが、1788年(天明8年)に再建されたものが、
今も現存しています。
石川門と言われていますが、
櫓門・続櫓・菱櫓・表門・土塀が組み合わさった、桝形の門です。
実は、桝形の建築群が現存するのは大阪城と江戸城、
そして石川門だけらしいです♪(ちょっと自慢の玄人ポイント!)
◎厳重な防御
石川門と兼六園の間には百閒堀と言われる、広く深い堀があり、
桝形の形状、高石垣、唐破風の下の出窓は石落としがあり、
見た目の華やかさだけでなく、防御もしっかり考えられた設計なんです。
◎実は裏口 搦手門
かなりがっちりとした印象の石川門ですが、
実は金沢城にとっては裏口側の搦手門なんです。
でもなぜ、裏の門にこんなに防御性を持たせてあるかというと、
兼六園のある小立野台地側(山の方)からの攻撃が弱点だったからです。
◎石垣マニアには有名な・・・
桝形の正面の石垣は、
綺麗に整った切石の切り込み接ぎ。
左側の石垣は、少し荒っぽさの残る割石の打ち込み接ぎ。
修繕の際にこのように別の積み方になったようです。
もともとは打ち込み接ぎだったのでしょうか・・・
◎特別公開
兼六園から見ると立派に見えますが・・・
一度門をくぐると、復元された五十軒長屋や橋爪門、かほく門と立派な建築物に目を取られ、素通りされがちですが…
江戸時代から現存する希少な建物!
石川門は土日祝に特別公開をしているので、
金沢城へ行った際にはお立ち寄りください。
◎桜を独り占め
石川門のお花見と言えば…兼六園側や百閒堀からの眺めが人気ですが
金沢城公園内からの桜もまたすてきなんですよ♪
そして、ひとも少ない!思う存分独り占め出来ちゃうスポットなので
誰にも邪魔されないお花見、来年こそは是非に!
ここ数年でいろんな建物が復元されて注目を集める金沢城ですが、
私が子供の頃は、金沢城というよりも、石川門というイメージでした。
それこそ、金沢城公園が整備される前なので、門をくぐることも出来ず、
桝形で行き止まりでしたから・・・
それでも、地元民の自慢の金沢のシンボルであることに変わりはありません。
これからも愛し続けようと思います♪笑
今年は日中をさけ、早朝にお花見です。
コロナのおかげで少し気分の晴れない日々ですが、地元だからこそ楽しめる桜。
みなさんにもおすそ分けしています!
ちなみに、この記事の写真はほぼ過去に撮影したものです。
今年はゆっくり撮影できなくて残念…
皆様もお出かけの際はくれぐれも感染対策をお忘れなきように!
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LiSsan