城攻め日報 Vol.009_富山城

2019年6月7日

訪問日　2019年5月2日(木)
天候　　晴れ
時間帯　14:45～16:45

記念すべき令和初めての城攻めは富山城でした。
お隣なのになかなか行けてなかった富山…
ついに行って参りました。
模擬天守のため、残された遺構は石垣と門だけです。

富山城

模擬天守で敷地も小さい、そして現存建築物があまりないため、
どうしても影に隠れがちな富山城ですが、魅力たっぷり！
日本庭園も整備された綺麗な城址公園となっています。
現存するのは一部の石垣と千歳御門ですので、石垣中心な内容です。
(石垣が好きなだけですが…笑)

鉄門石垣

富山城の正門である鉄門(くろがねもん)の土台の石垣です。
現在はその上に模擬天守が建っていますが、本来は門の跡。
枡形の立派な門跡です。

鏡石

富山城の最大の見どころと言ってもいいかもしれませんね。
お城の威厳を見せるためと言われる鏡石(巨石の石垣)。
富山城は6個もあるんです。
写真では少しわかりづらいですが、正面3個、右2個、左1個。

巨大な足型！?

この鏡石、大きな足型に見えませんか？
狙ったのか偶然なのかは定かではありませんが…
先細りの鏡石とその上にある石垣…ちょうど4つ、5つ
(ちょっと強引ですけど…)
ちなみに反対側には同じ形の巨石が逆さまに配置されています。
同じ石を割って使用したようです。

布積み

この鉄門石垣は布積み(横方向をそろえて積んだもの)で、
石も荒加工されているので、すっきり整った石垣です。
その中に鏡石が綺麗に配置されているので、迫力はありながらお行儀の良い印象。
富山城内ではもっとも古い積み方だそうです。

搦手石垣

現在は佐藤記念美術館が上に建っておりますが、石垣は現存。

この美術館、海鼠壁になっていて、割と古いので一瞬お城と勘違いしちゃいますね。

荒々しい加工の野面積みの石垣。
先ほどの鉄門の布積みとは違って、石の形状を巧みに利用して積み上げられたもので、力強さがある印象。

白黒オセロ？囲碁？

富山城の石垣は2種類の石が使われています。
黒が安山岩、白が花崗岩です。

平成に補修された石垣はまだ表面が綺麗なので、
白黒がはっきりわかり、まるでオセロや囲碁のようです。
この石垣は千歳御門横に地下駐車場の横からお堀にかけてみることができます。
珍しい光景でふと足を止めて考え込むあたり…石垣好きの証拠ですね…（笑）

富山城石垣マップ

千歳御門横にある案内所で、
「富山城石垣マップ」なるものを拝借。
みどころが分かりやすく記載されているので、
石垣を見たい方はぜひゲットしてください。

千歳御門

唯一現存する建築物です。
江戸時代後期の御殿の正門の千歳御門。
門の間から天守が見えちゃうフォトジェニックスポットです。
数百年の歳月がたった、部材の味がたまりませんね。

もみじと石垣とチラリ

門のわきには、もみじがありました。
紅葉の季節にはきっと素敵なんだろうな～と思いながらおさめておきました。
この石垣の風合いがたまらない。

模擬天守(富山市郷土博物館)

鉄門石垣の上に建つ、模擬天守の中は富山市郷土博物館。
富山市の歴史資料を古代から展示、解説してありました。
もちろん、富山城としての歴史もしっかり解説されていました。
しかも、きれいでわかりやすい、映像も豊富。
なのに、入場料は210円！！行く価値あり！です。
ちょっとだけご紹介しておきます。

ゆかりの武将たち

実は有名な武将にゆかりのある富山城。
上杉謙信、佐々成政、そして富山藩主は前田家です。

前田家

加賀藩二代藩主の前田利長が前田家としては最初に城主を務めています。
富山藩は加賀藩から10万石を分与されて作ら、富山前田家として幕末まで城主を務めています。

石垣について

と、富山城に関することがわかりやすく展示されていました。

天守高欄の眺め

あまり高層ではないので、ビルばかりが目には入りますが…
鉄門石垣を上部から眺められます。
そして、お堀と橋を上から眺めるのもまた素敵。
この網が無ければ圧巻なのに…

いろんなアングルで

最後に、富山城をいろなアングルで撮影したので、お楽しみください。

日本庭園とともに

お堀とともに

西側からの眺めです。

赤橋とともに

北側、松川公園からの撮影。
木がたくさんあり、少しひっそりした雰囲気の公園でしたが、
まさかの朱橋。木に天守が隠れてしまいますが、良い眺めでした。

鏡石と私

鉄門の鏡石前にて、影絵遊びです。

青空と石垣

搦手石垣から青空を覗いた一枚です。
石垣と緑と青空…最高な風景。

富山城攻めを終えて

富山城…なめてました！ごめんなさい。
どうしても現存天守閣や大きなお城に注目しがちですが、
どのお城にも歴史とロマンがありますね。
そして、それを伝えようと努力する地元の方の思いも感じます。
お城…玄人への道はまだまだ遠いが、楽しみながら学んでいきたいと改めて思ました。

LiSsan