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学びの石積_Lesson004~お城の種類②~

2020年1月2日

お城素人のLiSsanが、お城に関する知識を石垣の石のように
一つ一つ、積み重ねていき
お城玄人へなるべく投稿していくコーナー。
詳しい方には物足りないかもしれませんが、
これからお城について詳しくなりたい方はぜひ一緒に楽しく学びましょう。

前回のLesson003~お城の種類①~ではどこに造るかというテーマで
山城・平山城・平城について学びました。
今回は縄張り(設計)の違いについて取り上げてみます!
縄張りについては前回説明しているので、チェックしてください。

3種類の縄張り

縄張り(設計)の違いは3種類に分けられます!
【輪郭式】本丸を中心に二の丸がぐるっと囲む
【梯郭式】本丸を二の丸がコの字型に囲む
【連郭式】本丸の隣に二の丸が建つ

本丸や二の丸は曲輪と呼ばれる敷地のようなものです。
(詳しくはまた別の回で!)

なんだかわかりづらいですよね…
私が崇拝している萩原さちこさんの著書[わくわく城めぐり]に
「間取り」との一言が!
家の間取りのようなもの!まさに設計ですね。
最近人気の回れる動線が本丸が、中央にぐるっと囲む輪郭式のような感じ…
昔の長屋のような一直線の動線が、本丸の横に連なる連郭式のような…

余計分かりづらいですかね…(笑)
間取りといっても、敷地は別々ですよ!
といっても、お城の縄張りってとっても巨大で町丸ごと城内というくらいの規模だったりします!
よく、お城に行くと、ジオラマが展示してあると思いますが、
あれが縄張りの全体像です!
お城を中心とした、城下町の作り方といってもいいのかもしれません。
お城をどう守り固めるのかの違いですね。

まあとにかく、お城にもいろんなスタイルがあるってことです!

◎輪郭式

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上の図のように本丸を中心に建物がぐるっと囲むスタイルです。
大阪城や二条城がこのスタイルです。
厳重な守りができますが、広い敷地が必要になります。

◎梯郭式

画像2

上の図のスタイルが梯郭式です。
熊本城や松山城、岡山城などがこのスタイルにあたります。
敷地の端に本丸をおいて、それを取り囲むように、L字やコの字に曲輪が続いていきます。
本丸の背後が川や崖など自然の地形を活用して守られていることが多いです。

◎連郭式

画像3

そして、この図のスタイルが連郭式です。
本丸、二の丸と横並びに連なります。
敷地を確保しづらい山城に多く、
彦根城、犬山城などがこのスタイルです。

様々なパターンが…
◎渦郭式

画像4

「絵解きでわかる日本の城」より

こちらはちょっと例外ですが、江戸城や姫路以上はこのスタイル。
本丸を中心に二の丸三の丸がらせん状に配置されています。

◎他にも…

お城は千差万別。
地形や敷地の広さはどの城も違うため、
上記イラストのようにきれいに配置されていない縄張りもたくさんあります。
ぜひ、お城に訪れた際にはこのお城は
どのスタイルかな~って思いを巡らせてみてくださいね♪

LiSsan

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