城攻め日報 Vol.010_福知山城
2019年7月13日
訪問日 2019年5月5日(土)
天候 晴れ
時間帯 9:15~11:15
平成から令和へ時代が変わった、今年のGW。
天候にも恵まれ、京都へ。
来年の大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公「明智光秀」ゆかりの福知山城へ行ってきました。
福知山城
福知山城は明智光秀が築いたお城。
天守閣は明治の廃城令で失われていましたが、
現在の天守閣は昭和に再建されたものです。
大天守・小天守が連結されたお城です。
(その昔は菱櫓がさらに連結されていたようです)
江戸時代初期のころの絵図資料を参考に再建されていて、
コンクリート造ですが、外壁が木なので趣がある素敵なお城です。
タイムスリップしたような感覚になれました。
転用石
一番の特徴は天守台に多用されている「転用石」です。
転用石とは墓石などを石垣の石として再利用しているものです。
墓石、灯籠、石うすなどある程度大きい石なら何でも来いといった感じで、
福知山城以外でもいろんなお城で使われています。
目的は様々で、材料不足を補うため、権力の誇示や守護などあります。
多すぎな転用石
ただ、この福知山城の転用石の数は格別!
よくここまで集めたよな~と感心しちゃいます。
ほかのお城って、見逃しちゃうほどどこだろうって探すのに、
福知山城は天守台のどこを見ても、転用石だらけ。
笑っちゃうほど多いです。
これが福知山城の味ですね。
算木積みも転用石
石垣の隅はきれいに四角に整えた石を長手、短めを交互に積み合わせて、
強度をつける積み方が算木積みといいます。
福知山城はこの算木積みも転用石。
もともと整った形をしているので、加工の必要がないので、納得です。
粗加工石垣
転用石はもちろんですが、ふつうの石だってみどころたっぷりです。
粗加工の石が使用されています。
石の種類が統一されていないのも特徴のひとつ。
様々な色の石。バラバラですが、転用石ともマッチして良い味を出しているんですよね。
じっくり見てみましょう
ただの石と侮るなかれ!
一つ一つ、表情が違って面白いですよ。
越妙な色合い
いろんな種類で大きさもバラバラバラ、転用石もあって…
これだけ不揃いな石たちを見事に積み上げて、
しっかりと天守閣を支えている姿にあっぱれ!です。
どのお城に行っても思いますが、当時の職人の技は本当に素晴らしいです。
現代みたいに機械で計算したりできないんですよ?
経験と勘、まさに職人技。惚れ惚れします。
他にも見どころがたくさん
◎増築の証
中央より少し右側に石垣のつなぎ目があります。
天守台が継ぎ足されたあとで、増築されて証拠です。
◎石落とし
天守台からせり出した部分を発見。
石落としになっているようです。
それにしても、こんなに飛び出えていても大丈夫なのですね!
少し驚きです。
今は鉄筋コンクリート造ですが、当時はもちろん木造…
どうなっているのか…専門家でないのでわかりません…が、すごい!
◎小天守
小天守だけど、とっても存在感がありました。
一重目、二重目が同じ大きさの重箱造なので、どっしりした印象でした。
そして、上記の写真では分かり辛いですが…
高石垣の上に建っているのも圧巻でした。
◎本丸下の石垣
高い石垣魅了されました。
福知山城は天守まで結構登り坂なのですが、
この高い石垣に阻まれて天守閣がなかなか見えません。
まだかなとドキドキ感を味わいながら登るのも楽しいですよ。
◎銅門番所
現存の建物である、銅門番所。
本来は二の丸にあった銅門。その出入りを見張るための番所だったそうです。
現在は本丸に移動されています。
現存ならではの風合いを見て取れる貴重な建物です。
風雨にさらされた木の味がとっても素敵。
現存する建物はこういったところが楽しめるのが魅力ですね。
福知山城攻めを終えて…
とにかく、石垣を眺め続けた城攻めでした。
転用石はもちろん、野面積み、高石垣・・・
どこをとっても最高な石垣たちでした。
石垣をおかずにごはんが食べれると本気で思うほどに大満足な旅でした。
GW中でしたが、混んでおらず、今が攻め時です。
大河ドラマが始まって、混みだす前にぜひご訪問ください。
LiSsan
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