グレイヘア3年目(2)息子の反応
前回の(1)きっかけはコロナ はこちらです。
2020年7月。茶髪+3~4cm伸びた白髪という逆プリン状態で、美容院に行きました。
この美容院は、美容院迷子の私が十数店舗渡り歩いてようやく巡り合えた、相性の良いお店です。世間話は苦手だけど、髪の相談には乗ってほしいという当方の希望を汲んでくれるのがありがたい。
いつもお世話になっている、ぜんいち君(仮名)に切り出します。
「この際、思い切って白髪をいかす形にしてみようかと思ってまして……」
ヘアカタログから超ベリーショートの写真(若いお姉さんがおしゃれで白くしてる)を探して、こんなイメージでと伝えました。
ぜんいち君「ここまで切って構わないなら問題なくできます。すごくいいと思いますよ」
おお、全肯定してくれた!
ただ、これは意外だったのですが、新しく生えてくる髪の100%が白ではなく、ところどころ黒い髪の部分があることが分かりました。
この、ほんの少しある黒髪やこれまで染めてきた茶髪の残りをどうするかですが、ブリーチとは別の、髪を傷めずに髪の色素だけを抜く方法があるとのこと。それをやった場合の参考画像を見せてもらいました。
参考画像を見て、私、少しひるんでしまいました。覚悟はしてきたけど、ここまで白くなるんか、と。正直に言うと、思っていたより、おばあちゃん度が強い(このとき見せていただいたモデルさんは私よりだいぶ年上に見えました)。
数分迷って、その日はいったん切るだけで帰ることにしました。超ベリーショートにしたことは後悔してないけど、息子の反応次第では、また茶色に戻す可能性もゼロじゃないし……。
帰ってから改めて鏡を見て、ぎょっとしました。当たり前ですが、きれいに白くする処置をしていないので、ほぼ白髪の頭に黒い部分と茶髪がところどころ残った「三毛」状態になっています。いや、変に色が付いている分、そこだけ毛があって残りはハゲているようにも見えます。これは参った……でも、まもなく息子が学校から帰ってくる、今日はもうこのままでいるしかない。
午後1時ごろ、その日早帰りだった息子が帰宅しました。
朝はもさもさ茶髪だった母の頭が、帰ったら三毛のハゲ散らかしベリーショートになってる。息子よ、どう思う?
びっくりするかな、さすがにするよね。
反応は……まったくいつも通り。元々母が髪を切ろうが染めようがそれについてコメントするタイプではないので、通常運転です。まあ、こっちからあえて何か言う必要もないかと、おやつを出し、夕方には習い事の送迎をしました。あのさんざん悩んだ時間は何やったん?というくらい、髪型も髪色も気にならないんだね。大泣きで全拒否されなくて良かった……。
ってなると思いますか?
実は、この息子の反応は「第一段階」だったことが後で判明します。
続きます。