グレイヘア3年目(3)夫の反応と息子の反応「第2段階」
前回の グレイヘア3年目(2)息子の反応 はこちらです。
<ざっくり前回の内容>
思い切って、伸びた白髪の部分を残してばっさり切り、超ベリーショートに。ほぼ全面白髪にこれまで染めた茶髪と少しの黒髪が混じった三毛状態で帰宅すると、大変貌を遂げた母を見た息子は……完全スルー!
さて、夜8時過ぎ、夫が仕事から帰ってきました。
夫は、変わり果てた私の頭を数秒間無言で眺めた後、真面目な顔で言いました。
夫「じゃあ、たぬこはこれから白い(髪の)人ってことで(生きて)いくんだね?」
私「そうです」(←なぜか丁寧語)
夫「わかった――俺はたぬこの意思を尊重するよ」
おお!
夫、神! 好き!
それからちょっとほろりとしました。
夫は、痛い~怖い~と、私がいつ頭皮が壊滅するかずっとおびえながら髪を染めていたことを知っています。白髪を気にして出不精に拍車がかかったことも知っています。だから、私が頭を刈るレベルで覚悟を決めたなら、もういいよね、と思ってくれたんだと思います。尊重する、という言葉がとてもありがたかった。
その後の会話です。
夫「ところで、その頭を見て、アル(息子の仮名)はなんて言ったの?」
私「それがさ……」
言葉を濁していたら、夫が直接息子に尋ねました。
夫「なあ、アルは母ちゃんの頭、どう思った?」
ゲーム機から顔を上げる息子。
息子「母ちゃんの頭?」
夫「髪の色、どう思った?」
息子「髪……? あ! 白い!?」
『今かい!!』
思わず両親そろって突っ込みました。
7時間前から顔を合わせて話もしてるのに、この変わりように気づかなかった!?
そんなことあるわけ――
いや、ある。
さすがに今回ばかりは気づいていて、あえてノーコメントなんだと思ったけど、息子なら、本当に7時間気づいてなかった、があり得る。
これは決してネタではないのです。
その根拠を次回お知らせします。