【Vtuber】2022年6月デビューの人数や登録者数はどれくらい?【統計】
Vtuberが誕生して以降、人数は増え続けていると言われていますが、その総数はサイトによって様々です。
特に、最近のVtuberのデビュー人数はどれくらいなのか、また、その後の活動状況がどうなっているのか、これといった情報が見つからなかったので、自分で調査してみました。
というわけで今回は、2022年6月にYoutubeでデビューした新人Vtuberの人数と、4か月後の状況についての統計記事です。
調査対象
今回の調査では、2022年6月にYoutubeでVtuberとしてデビュー配信を行った516人を対象としました。
※過去に配信や投稿を行っていても6月にVtuberとしてデビュー配信をしている場合、調査の対象としています。
Vtuberの内訳
516人のVtuberの所属は以下の通りです。
個人勢が圧倒的に多いですが、企業勢も全体の1割を占めていることが分かりました。企業規模は様々ですが、今も参入する企業が一定数あるようです。
また、個人勢の集まるグループに所属してデビューしているVtuberも2.5%と少数ながら存在していました。
516人のVtuberの性別は以下の通りです。
女性が男性よりも多くなっていますが、男性・バ美肉も4割を占めるなど多くの人がデビューしています。2021年3月デビューの個人勢Vtuberを調査した際も似た結果になっており、デビューする性別の割合はあまり変わっていないようです。
配信に使用している言語も調べました。
ほとんどの人が第一言語(母国語)で配信をしていました。
使用言語は日本語が圧倒的ですが、これは日本でのVtuberを事情を知りたかったため、日本語でのワードや告知を中心に調査を行ったことも関係しています。
そのため、日本を意識せず、日本語以外だけで宣伝していたVtuberだと拾えていない人もいると思います。(とはいえ大きく人数は変わらないと思いますが。)
デビューした曜日
各曜日ごとに、Vtuberとしてデビュー配信を行い、デビューした人数を調査しました。1ヶ月間での集計という都合上、4日ある曜日と5日ある曜日があったため、各曜日の平均を算出して、グラフ化しました。
今回の調査では、土曜日にデビュー配信する人が一番多く、金曜日と日曜日がそれに続くという結果になりました。
休日である土日や翌日が休日となる金曜日は、Vtuberも配信がしやすく、視聴者も見やすいという事情があるのかもしれません。
一方で、月曜日から木曜日はデビュー人数が少ない、つまり競合が少ないということでもあるので、あえて平日に行うという戦略もあるかもしれません。
ちなみにデビュー配信は夜に行う人が圧倒的に多かったです。
デビュー前の投稿本数と登録者数
今回の調査では、Vtuberが実際のところ1ヶ月に何人誕生しているのかを知りたかったので、過去にVtuber以外での配信や動画投稿をしていても、2022年6月にデビュー配信を行っていれば、デビュー人数に含めています。
ただ、そうすると6月に活動を開始した場合と、以前から活動しており、既に何本も投稿がある場合では、デビュー時の登録者数に差が生じると考えられます。
そのため、実際はどれくらい登録者数に差があるのかを調査してグラフにしました。
調査の結果、投稿本数0が一番多く、194チャンネルでデビュー配信が初投稿となっていました。
次が投稿本数1の110チャンネルで、投稿内容としては、海月シェルさんのVtuber一問一答自己紹介やティザーPVなど、デビューに向けての投稿をしているチャンネルが多くなっていました。
投稿本数2以上は、ショート動画などでデビューの宣伝を複数回行っているチャンネルもありましたが、歌ってみたの投稿やVtuber以外での配信など、既に活動を行っているチャンネルが大多数でした。
平均登録者数を見ると、投稿本数10本まで大きな差は見られませんが、11本以上のチャンネルでは登録者数が増えており、継続して活動することが、チャンネル登録者の獲得に繋がっていることが分かります。
4か月後の引退者数
続いて、デビューしてから4か月後の時点で、何人が引退したか調査しました。
個人勢が引退する場合、引退を発表する人ばかりではなく、唐突に更新が途絶える人もいるので、下記の基準で引退人数の計測を行いました。
この中のどれかに該当している場合、引退したとみなしています。
その結果、引退者数は58人(全体の11.2%)となりました。
所属ごとの引退者数も調査したのでしました。
まず、所属ごとの引退者数ですが、個人でデビューする人数が多いため、引退者数も個人がトップになっています。割合で見ると、個人グループ、個人、企業の順番となり、多くの人が想像する通り、企業勢が最も低くなっています。
企業が低いのは、個人よりもVtuberになる条件が難しいため、熱意の高い人が多いことや、企業側も投資を回収するため、すぐに辞めないような人を選ぶからでしょう。
個人と違って給与などによって一定の収入が約束されていたり、契約によってすぐに辞めることが難しい場合もあるかもしれません。
また、この後で紹介しますが、個人よりも登録者数が多くなりやすいので、モチベーションが保ちやすいという要因もありそうです。
続いて、性別ごとの引退者数になります。
性別ごとの引退者数ですが、こちらの割合はほぼ横並びとなっており、特に性別によって引退者が多くなるといったことはありませんでした。
4か月後の登録者数の変化
デビューしてから4か月後のYouTube登録者数の変化も調査しました。
引退した58人を除いた458人を所属ごとに分けて、登録者数がどれだけ変化したか集計したものが下の表になります。
これを見ると、デビュー時の段階で企業勢の平均登録者数が飛び抜けて多いことが分かります。
4か月後の平均登録者数を見ると、ここでも企業勢が最多ですが、登録者の増加率を見ると、個人勢が198.6%(約2倍)に対して、企業勢が239.7%(約2.4倍)となっており、企業勢だからといって個人勢よりも抜群に伸びやすいわけではないようです。
この表からは、デビューまでにたくさんの人にアプローチでき、知名度を獲得しやすいことが企業勢の強みであることが分かり、この点を真似られれば、個人でも企業勢に負けない登録者数を得られるかもしれません。
また、登録者の増加率でみると個人グループが一番ですが、これは個人グループの母数が少なく、伸びたチャンネルの影響が大きくなるためで、これだけで個人グループが伸びやすいと考えるのは危ないかもしれません。
ちなみに、4か月後の時点でYouTubeの収益化条件である登録者1000人を達成しているチャンネルは、458チャンネルの内82チャンネルで、全体の17.9%となっていました。
次に、個人勢の性別ごとの登録者数の変化についてまとめました。
条件を揃えるため、現役の個人勢で、Vtuberのデビュー前に別の活動をしていないデビュー前の投稿本数が1本以下の218チャンネルで統計を取りました。
表を見ると、デビュー時、4か月後どちらの平均登録者数も女性が一番多くなっています。登録者増加率も女性が最も高くなっており、性別で比較すると、女性が伸びやすいのが分かります。
また、今回の調査では、バ美肉よりも男性の方が登録者増加率が高く、伸びやすいという結果が出ました。
デビューしてから4か月で登録者数が1000を超えたのは、218チャンネルの内19チャンネルで、全体の8.7%となっていました。
4か月後の女性と男性・バ美肉の登録者数の分布をまとめた表が以下になります。
女性、男性ともに最も多いのが登録者数200未満で、次が400未満となっているので、登録者400辺りがひとつの壁なのかもしれません。
TwitterのFF数
次に、個人勢のTwitterのフォロー数とフォロワー数について調査しました。
こちらも、現役の個人勢で、Vtuberのデビュー前に別の活動をしていないデビュー前の投稿本数が1本以下の218チャンネルで統計を取りました。
そして、4か月後のYouTubeの登録者数が1,000未満と1,000以上の人で比較してみました。
結果を見てみると、登録者1,000人未満と1,000人以上で最も差があるのが、フォロワー数となっており、フォロワー数を増やしている人がチャンネル登録者数も伸びていることが分かります。
企業勢についても調査してみました。
こちらも同様に、登録者数が1,000人未満と1,000人以上で、フォロワー数に最も差が生じる結果となりました。
まとめ
2022年6月にデビューしたVtuberの人数を調べてみると516人となり、今も変わらずたくさんの人が新たにVtuber活動を始めていることが分かりました。
企業の参入も続いており、一つのエンタメジャンルとしての地位が確立されたように思います。
一方で、デビュー後4か月で引退する人は全体の11.2%と、残念ながらデビューしてもすぐに辞めてしまう人が多いことも分かりました。
チャンネル登録者数を見ても、順調に伸びるのはほんの一握りで、特に個人勢は、チャンネル登録者を伸ばすのに苦労する人が多いのが現実のようです。
そのため、登録者数を増やして人気になりたい場合は、登録者数を増やす戦略を考えて活動することが必要になると感じました。
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