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Go To The 仏具屋

先月(2/28)にライブをしましたが、今月も3/17にスピリチュアルラウンジでライブがある(来てね。チケット取り置きはツイッターにて。DMでも返信でも可。)ので、同じライブを二度としないという信念がある自分としては新しくライブに使うものを買った。

仏具屋で。

まず欲しかったのは、よくお経の前にチーンと鳴らすボウル。「鈴(りん)」という名前のものを購入。一番安いものをと思ったものの、やはり安かろう悪かろうなもんで、試奏(?)してみると安いと音が薄い感じがしたのでそれより少しいいものにした。安いものは1900円ぐらいからで高いものは3万程度。鈴棒(鳴らす専用のスティック)と専用の座布団は別売り。

二番目に欲しかったのは木魚。しかし木魚はやはり高い。一番安くても1万以上する。それでも音はあまり良くない。鈴にしても木魚にしても、大きいと低音、小さいと高音になる。木魚に関しては、タブラ以外の楽器で1万以上のものなんて昔使ってた(壊れたのでフリマで売った)サックスぐらいのもので、「安物で面白いものを作る」を信条として、ギターなんて3,000円で済ましている自分としては高根の花。もちろん叩く棒と座布団は別。3万ですべてセットのものもあったけれども、高い。しかも木魚は単音パーカッションなので、それを考えるとやはり財布に厳しい。なんとなくいずれ買うことになるような気がするものの今回は止した。複数あったら見事にパーカッションになる。ただ3個揃えるだけで10万は普通に飛ぶと思う。そして、普通に想像する木魚といえばみんな楕円形の木魚が浮かぶと思うけど、別の宗派で使うらしい、円柱形になっていて高音で鳴る木魚というのもあって興味深かった。でもそっちはサウンド的に面白くないのでいらない。

そういえばバンドの初期、シロシビンズのベースだったⓈ君が自宅にある木魚をライブで叩いて熱が入りすぎて割った事あったなぁ…

などと思い出ぽろぽろしつつ、3番目は真言宗なんかでよく使われる音の出る長い数珠。これも一番安くて8,000円。ちょっと無理だなと諦めた。ちなみに試奏したらギロのような音がして非常に面白かった。

他には、500円で金色の蝋燭立てがあって、見た目がカッコいいのと、タバコ吸うときに便利だなと購入。散歩してる時に般若心境を復唱する(先月のライブで「爆速般若心境」という1分以内で般若心境を唱えきる楽曲をやったのですが、完全に覚えていなかったので、覚えたい。)ために、小さい般若心境の経本を買った。これで外でも練習ができる。あと、広げられるので、ライブなんかで立てかけておくだけで映えそうというのもある。

先月のライブの前に「爆速般若心境」を友人に聞かせたら、その友人は親がとある新興宗教に入っていて、その影響があるのもあってか(ただし友人はそれが嫌いだとも言っている。)「あまりライブみたいな軽いノリでお経を唱えるのは個人的には賛同しない」と言われた。けどもどうだろうか。

別にけなしてるわけでもないし、どちらかというと般若心境は聴いてて面白いし意味もとても良いお経なので興味をもって貰いたい気持ちもある。楽器と解釈すれば鈴はシンギングボウルだし、木魚も単音だけど構造としてはスリットドラムと同じだ。

そもそも家に仏壇があっても信心深いどころかそれが「親が住職だった」というプライドの具現化にしかなっておらず、毎日酒を飲んでは孫の僕に理不尽にキレたり、人より自分優先の我利我利亡者である、父型の祖父(こいつら一族、自己中心的だから大嫌いです。ちなみにそのジジイは去年95ぐらいで死にました。)を見ているので、そういうものを身近に持っていても信心の全くない人間を見てきた自分として、「仏具=ありがたいもの」とまったく思わない。

むしろラフなフィルターを通して仏教にしてもなんにしてもかみ砕いた方が分かりやすいし、分からないからこそ「不謹慎」「罰当たり」と言われたりする。要は仏具と葬式が教育や親戚の死とセットになって脳に刻まれてるからそういう発想になるのであって、そうでなければお経はラップだし、木魚は楽器だ。

それはともかくとして、仏具屋で色々見ると興味深い。火事にならないようにLED式になっている蝋燭もあった。ステージ映えしていいかなと思ったけど、あまりに宗教臭くなると嫌なのでやめた。木彫りの菩薩や、家庭用仏壇などでよく見る、ご飯をのせる台(仏飯器)、ペット用仏壇、位牌、水晶の置物などいろいろあって飽きないし、店内で炊いているお香のせいもあってなんだか信心もないくせに、ありがたい気持ちになってくる。単純に楽しい。ウキウキ菩薩ウォッチング。

そんなこんなで生まれて初めて仏具屋に行って買い物したけれども、日常生活において普段まず行かない所だと思うので、ラフな気持ちで行ってみてはどうだろうかと思った。楽しいよ、仏具。

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