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ラーゲリより愛をこめてをみた感想
シベリア抑留のお話。
極寒のシベリアで過酷な労働を強いられる極限状態の中、山本幡男という人望の厚かった人仲間たちが一言一句覚えて、家族に届けるお話。
昔、世界仰天ニュースか何かで聞いたことがあった。
以下、私の感想。
人間って、どんな環境でも希望を見出せる。
ソ連対日参戦によってソ連軍に占領された満洲、朝鮮半島北部、南樺太、千島列島などの地域で抑留された日本人は約57万5千人に上る。厳寒環境下で満足な食事も与えられず、苛烈な労働を強要させられたことにより、約5万8千人が死亡した。
死亡率およそ10%。
こんな言い方悪いと思うけど言葉選ばずに言うと、逆に90%も生存できたの?っていうのが率直な感想。
だって、戦争が終わって安堵していたらシベリアという訳のわからないところに連れて行かれ、
しかもめちゃくちゃ寒くて、ろくな食料も医療もないところで、1日中ソ連兵に監視されて暴力も飛んでくる中、何十時間の強制重労働させられて期限は決まっておらず、いつ日本に帰られるかわからない状況。
こんなん、精神的、肉体的、体力的に、普通に耐えれんだろ死ぬやろこれ、って思うけど、10人に9人は生き伸びている。
なんと言いますか、人間の順応力はすごい。
強制労働の隙間に雄大なシベリアの大地をみて俳句を作ったり、毛糸を紡ぎ合わせてボールをつくって野球を開催したり。
人間の生活はそれがいかなる形式をとろうとも、つねに同じ要素であり、したがって本質的にはどこでも同じである。小屋で暮らそうと、宮廷や修道院で暮らそうと、あるいは軍隊ですごそうと、いずこも同じということである。
人間ってどんな環境でも希望を見出せる生き物なのだなぁと感心しました。