マイケル・タッフィン氏が語るRealRawNews創設の意図
Real Raw Newsというニュースサイトをご存知だろうか?信じられないようなスクープを連発し、主要メディアが決して報じない事実を果敢に暴き続ける文藝春秋みたいな存在として、トランプサポーターの間で人気のサイトだ。
今回は、この期待の新星であるReal Raw Newsの創設の経緯について調べてみよう。
さて、Real Raw Newsのほとんどの記事はMichael Baxterという記者によって書かれているが、このマイケル・バクスターとは一体だれなのだろうか?
この謎に迫るべく紹介するのが、フェイスブックなどにFact Checkのサービスを提供しているポリティファクトによりRealRawNewsの創設者マイケル・タッフィン氏についての調査がなされたこちらの記事だ。
とあるようにマイケル・バクスターというのは偽名であり、本名はマイケル・タッフィンという53歳のテキサス州やニューヨーク州で活動する人物だそうだ。
この方は、Real Raw News(以下RRN)を始める前にも、惑星ニブルがやってきて地球の文明が壊滅する!という説を唱える複数のブログ、フェイスブックページ、ユーチューブ動画を運営・管理してきた人物のようだ。
そしてRRNを始めたのはかなり最近である。
ドメイン名の登録は2020年4月に遡るが、実際に記事を投稿し始めたのは12月から。つまり大統領選挙があって不正選挙についてものすごく関心の高い時期に開始したのだ。
About USのページにいまだにあるこの免責事項からして、RRNはユーモアと諧謔を含むサイトであり、情報、教育、エンタメを目指したものである。
このように書くことで名誉毀損などのリスクを軽減できるのだ。
だから、パロディですよー、作り話ですよーといいながら、普通なら言えないような真実爆弾をQ軍が投下できるプラットフォームとしてつかえるようにカムフラージュしたものであって、タフィン氏は愛国者なので、周りからみてキチガイにしか見えないのも厭わずに運営していると多くのトランプサポーターは考えている。
そんなRRNはアホらしいゴシップ・飛ばし記事が多いのだが、意外にもコメント欄がありだれでも自由に批判ができる(過去形)。
このサイトはニュースサイトの体裁を装ったパロディサイトじゃないか?という疑いを多くのユーザーが批判し、本物のニュースと紛らわしいからこのサイトは停止しろとか心無い書き込みをするのだが、バクスター氏は反論として
みたいなコメントを残したことがある。
つまり、免責事項ではユーモアのための作り話だといいつつも、フェイクニュースじゃないともいっているのだ??・・・この矛盾。
一体どういう意味なのだろう?
これを明らかにしたのが、このポリティファクトのFactCheck記事である。
今回の調査にあたりポリティファクトが雇ったNewsGuardによると、むかしReal Raw Newsに公開されていた記事にはPayPalでの寄付の受付があった。そのPayPalアカウントに紐づけされたeメールアドレスはTwisted Truthというアカウント名だった。
そして、Real Raw NewsについてNewsGaurdがTwisted Truthにメールで取材したところ、Twisted Truthから次のような返信があった。
つまり、Real Raw NewsのサイトのAboutページに今だにあるように、パロディや、エンタメの為のコンテンツがあるサイトというのが創設者の意図であり、正しいようです。つまり、ニュースはなく単にネタなので、フェイクニュースですらないという意味のようだ。
同じくRRNのAboutページによるとマイケル・バクスター氏は、英語教師であったこともあるし、ニューヨーク・ポストの記者をしていたこともあると記述がある。
ポリティファクトが確認を試みたがニューヨーク・ポストはコメントを拒否し、主要メディアでジャーナリストであったことの確認は不可能だった。
「主要メディアで記者をしていた」というのはアメリカではかなりのステータスであり、ほぼ「私は大学教授です」と近いものがある。これが確認できないのである。
また「私は英語教師です」というのはアメリカではなかりステータスが低い。なぜなら海外にお金も持たずにブラブラして、英語の家庭教師をして食いつなぐ若者みたいなイメージが湧いてしまい、誰でも話せる英語くらいしか取り柄がありませんと取られかねないから。
この2つ、ステータスの最高と最低の職歴をしれーっと並べるあたりにも意図を感じる。こんなあり得ない経歴を確認もせず事実だと信じるような人はナイーブすぎるので、大袈裟なウソの経歴でからかわれているとも取れるわけです。
こちらがマイケル・タッフィンさんの顔らしい。惑星ニネブについて以前ビデオインタビューしたことのあるグレッグさんというニュージーランドのユーチューバーが本人確認した。
また初期のRRNの記事にあったヒラリー・クリントンがグアンタナモであーだこーだの記事ではGoFundMeへと通じるリンクもあり、100万円くらい集金していた。
そしてこのGuFundMeのアカウント名はマイケル・バクスターではなくテキサス州在住のマイケル・タッフィン氏であった。
裁判所の記録や公開されている情報に基づき確認をしたところ、このタッフィン氏はバクスター名義で運営していた他のサイト「惑星ニブルニュース」の記録と一致し、またRRNでバクスターが自身について紹介した内容とも一致していることが確認された。
創設者がタッフィンであることには、このように複数の裏が取れるのである。
結論:
Real Raw Newsはニュースでもフェイクニュースでもなく、トランプさぽを釣って楽しむ諧謔サイトであることが創設者であるマイケル・タッフィン氏の声により明らかにされた。
ポリティファクトの調査を信じるかどうかはアナタ次第です!