コロナは蛇毒?ブライアン・アーディス医師は告発で製薬会社の暗殺リストNo.1に!
などなどとにわかには信じられないような告発を医師(後述)の立場から命がけで告発しているブライアン・アーディス医師という方がいます。
2020年の5月からレムデジビルの危険性を訴えてきた医師で、私も一年程度の間、注目してきた方ですので、記事にして彼の命がけの最新の告発である「コロナ=蛇毒」説について検証していきたいと思います。
時間がない人は下のブライアン・ケイツさんの
"Watch the Water" - COVID/Remdesivir/Spike Protein/COVID Vaccineは実は蛇毒なのか?
だけ読めばOKです。
アーディス医師の主張のおさらい
この話が初耳であるというかたは、上のブログ記事をさささっと読むと概要が解ると思います。
そして是非紹介したいのがバイマンさんよりタレコミを頂いたMITZ氏が制作したと思われる字幕付き動画です。
内容は全く同じなのでビデオでみたい方はこちら、文章を読んだほうが早いという方は上のブログ記事を流し読むくらいで良いと思います。
We The Mediaの反応
まずはBrian Catesさんの投稿が早かった。
AwakenedOutlawさんもBULLSHIT💩と突き放す。
Lisa Mei Crowleyさんが行ったWTMを見ている読者の皆さんの意識調査では
信じたのは19%と少数派でした。
その後、ジョーダン・セイサ―のチャネルにかなり信憑性のありそうな専門家のコメントが読者から寄せられました。これは毒物検査官アシュリー・エバリーという方の意見なのだそうです。
ここで生物学に詳しくない一般の方に説明しましょう。
この部分ですね。蛇毒に似た酵素について議論しているのですね。これは英語ではsnake venom-LIKEと書かれていました。
こういう感じにlikeと書く場合は、化学構造式が似ているグループであるが同じグループには所属しないからlikeと付けた場合とか、構造や由来は全く違うが機能が似ているからlikeと付けた場合とかいろいろありえます。
ここでは健康な人でも普通に持っている遺伝子が発現したsPLA2-IIAというタンパク質の機能がちょうど蛇毒の一種に似た働きをしているのでsPLA2-IIAはsnake vemon-like proteinですと解説されたりする(比喩として)のを利用して、likeの部分を親切にも端折ってsPLA2-IIAは蛇毒ですと断定(間違い)して議論をどんどん進めているのですね。
これは後述しますがアーディス医師は医師といってもカイロプラクターですので、背骨をマッサージする知識と経験は素晴らしいはずですが、薬の知識や薬害の論文を理解する力は一般人とそんなに変わらないため、信じられないミスをしてしまったか、悪意の意図的な誘導であるかのどちらかです。
いずれにしても有り難く意見を聞くべき人ではありません。
sPLA2-IIAはいかなる理由でもサイトカインストームが発生している場合にはその発現量が上昇します。そのために敗血症のバイオマーカーとして便利であると知られているわけです。
サイトカインストームはコロナに感染して重症化した患者にもよく見られますね?なのでsPLA2-IIAの値が上がっていても不思議はありません。
しかし、sPLA2-IIAがコロナの患者に多いのはsPLA2-IIAが蛇毒であり、CDCが水道水に入れてばらまいたからだ!というのは呆れる論理展開ではありませんか?
これを踏まえてジョーダン・セイサ―は
The Authorityさんはボケツッコミに走る
"Watch the Water" - COVID/Remdesivir/Spike Protein/COVID Vaccineは実は蛇毒なのか?
ブライアンさんのこれがダメ押し的なまとめになっているので別コーナへ昇格。
もっと詳しく知りたい場合は「ピエール・コリー医師の蛇毒とCovid-19への想い」というサブスタックの記事が紹介されています。
アーディス医師は「トランプはイエズス会であり黒教皇から指令を受けている」と主張し始める
ストゥ―・ピーターズSHOWに出てから一気にフィーバーして発言力を手に入れたアーディス氏は、スコット・マッケイの番組に出演します。
問題の箇所は2:03:50辺り。
この部分がWTMにも投稿されている。
これをみて
ジョー・バイデンの大学を調べたらデラウェア大学となっているので、フォーダム大学(イエズス会系列の大学)って間違ってないか?と思ったが、その辺は突っ込んでない。トランプは大学は軍の大学へ行ったはずだしな。
しかし、トランプを悪者扱いするあたり、絶望論者へエサを与えている訳で、正体見えたり!という感じです。
アーディスはカイロプラクター
さて、これまでアーディスのことを医師と呼んできました。これは間違いじゃありません。なぜならカイロプラクターも医師(Doctor)であると普通に言うからです。
ただ、内科の医師(Medical doctor)からすると同じトレーニングを受けていないカイロプラクターの人と同じ扱いを受けるのは抵抗があるのも事実です。
Two and the half memのアラン・ハーパーは3年間大学へいってカイロプラクターの免許取ったと言ってますね。内科の医師になるには3年じゃ全然足りません。アメリカにはカイロプラクターとDOやMDの間には差があります。
で、アーディス医師はカイロプラクターです。もしアーディス医師がDOを取得してからカイロプラクターの実習を経て免許とったのであれば、教育レベルはMDに匹敵しますが、基本は背骨とかマッサージをするのがカイロプラクターですので実際の職務から覚える薬の知識ではどんどん差がついていくでしょう。
DOとは?と思った方はこちら。
モッキンバードの手口の解説
MITZ氏のブログ記事にある動画はかなりヒントにあふれていると思うので、ちょっと解説しましょう。
ブログ記事限定で公開しているそうなので、動画は貼れませんので、ブログ記事へ飛んで一番下にある動画を流して下さい。私がよく気にかけるポイントをかなりキレイにクリアしていたので例として紹介です。
この同じ動画にはマタタビの羅針盤という方が付けた字幕版も存在していますが、こちらの字幕と比べてMITZ氏の物の方が用語が正確だったり、笑いを取る工夫もあったりと、プロなんじゃないだろうか?みたいな感触があります。
C◯Aが資金援助していたら、そんな感じにビデオ編集、翻訳も発注したりして簡単に質を上げれるかもしれませんね。
MITZ氏はよくツイッターなどで見かける有名人だと思いますが、リンクをクリックしたことがなかったので、この動画以外一切みたことがないのでどんな方なのか存じません。
でも、エデンメディアと同じかほりがするのですね。
カタギの人が本業と兼ねて続けられるレベルなのかどうか?こんな時間かけて本業は大丈夫なのか?というのは一つの判断材料になります。
つまり、善意で利益度外視でやっているボランティアなのか、プロで利益優先でクリックが貰えそうなのに飛びつくタイプなのかという辺りです。
利益重視で嘘偽りでもクリックが稼げるものに注力して暫くやっていると、CIAなどが直接援助を申し出るわけでもなく、ツイッターやYouTubeがアルゴリズムで勝手にブーストしてくれるので儲かり始めます。
そうやって工作員に工作員の自覚なしにオーガニックに工作させるのがSNS時代の洗脳装置です。
アーディスの手口
ブライアン・ケイツさんのまとめの投稿が素晴らしいのでそれと同じようなことですが、アーディスが使った信頼獲得の技術とか、レトリックは陰謀論の手口の典型的なものなのでいい例です。
フラットアースと非常に似ています。
すでにメディアを見限ったような人々が既に知っていることを利用して、それをテコに自分のウソをしれーっと挿入してくるのです。
良い人😊「NASAは本当のことをいいますか?」
我々🙋「いいませーん」
良い人😊「NASAはUFOにはなんと言っていますか?気候は?」
我々🙋「UFOはいなくて、地球は温暖化が危ないと。」
良い人😊「そうですね。UFOを隠して、気象変動も詐欺ですね。エリートが更に金儲けして権力を増大するためのウソです!!ヽ(`Д´)ノプンプン。みんなでウソを暴いて素晴らしい地球🌏へ!」
我々🙋「そうですね!😍」
良い人😊「NASAは地球の形はどうだといっていますか?」
我々🙋「球だと言っています。え?それもウソ?!?!?!?」
良い人😊「実際は平らです。これが科学的な証拠です!!つ(豪華映像)」
我々🙋「そんなバカなーーー??でもUFOでも気象変動でも意見あうし、正義感が強くって信用できそうなイケメン!!ウソみたいなことがホントだったのもいくつか経験して賢くなった私だし!本当かも!」
アーディス医師は「CDCやFDAの推薦することの逆をすると正しい」という我々も同意できてしまう論をちょっとくどいくらいにわかりやすく展開した後に、「CDCやFDAがコロナについて抗体療法を推薦していますか?」と問いかけました。
してませんね。
正確にはトランプが使ったリジェネロンRegeneronという抗体療法がありましたが、これが効いてしまうとワクチンの緊急使用許可が出しにくくなりますので当然FDAもCDCも冷たいあしらいをしましたし、Science誌もヒットピースを書いて火消しをしていました。
ここまでアーディス氏は正しいのです。
そして、ここからねじってきます。
「蛇毒に対して有効なのはAnti-vemonである」と、何の関係があるのか蛇毒の話に戻ります。
そして、これもまだ正しいです。
蛇毒というのは200種類くらいの有効成分が入った非常に複雑なもので、一つ一つについて効果を打ち消すような薬を合成していては間に合いません。
なので大型の哺乳類(馬とか)に低濃度の蛇毒を注射していって抗体を作らせて、血液を採取して精製すると出来るのが抗毒素Anti-vemonです。
免疫系がその200種類の毒全てを中和する各種の抗体を作ってくれるので、毒に抗体がくっついて無力化しちゃう感じですね。
これを利用して、アーディス医師は「抗毒素はFDAが火消ししている抗体療法だ!コロナは抗体療法で治るんだ!抗体療法つまりそれは抗毒素のことだ!」と矢継ぎ早に論理を展開します。
この辺が、お医者さんや研究者でないと速いテンポについていけずに「そうなのかなー」と思っちゃう可能性が高いところです。
これはよく考えるとすり替えでしかないのがわかりませんか?
抗毒素は抗体療法の一種ですが、全ての抗体療法は抗毒素ではありませんよね?
それを無視して、抗体療法=抗毒素とゴリ押しして展開している論理なのですねこれ。
そして一部の陰謀論に人気である「コロナウイルスは存在しない!」を踏襲して、「コロナは蛇毒で説明できる!!ウイルスはなかった!!」とやるわけです。
すると「コロナウイルスは存在しない!」派の人たちはおお喜びで「それみろ!ワイは知ってたで!!!」となり飛びついてしまうのです。
これも計算済みでしょう。
本当に全てが巧妙に、精巧に書かれた台本にしたがって、アーディス氏の名演技(最初に子どもたちにレムデジビルが認可されたときに泣きそうになるあたりとか)と相まって、非常に効果的なプロモーションになっています。
レムデジビルについては結構的を得たことを一年くらい主張してすでに信頼もある人が、こんな巧妙なプロモーションをストゥ―・ピーターズやThe teamのスコット・マッケイが引っ張りだこにして大応援でプロモーションするんですよ。
これは引っかからなくとも「私には判断がつきませぬ…保留で。」と混乱してしまう方が続出したのではないでしょうか?
製薬会社の暗殺リストNo.1になったと自称するアーディス医師ですが、製薬業界は彼にボーナスを支給するべきでしょう。
最後に意識調査してみましょう。
おわり