DeepLが思い通りに翻訳しない!?⑤大文字小文字(ケース)に注意
DeepLはGoogle翻訳を超える翻訳精度を誇り、あまり手直ししなくとも使える文章を出力してくれますので、情報発信している方、海外の情報を直接入手している方はすでに重宝していると思います。
「DeepL活用まとめシリーズ」では使いこなしのための豆知識を紹介していきます。書きたいネタは結構ありますが、よい例に出会うまでは記事にしにくいため、良い例をまた見つけた時にその都度、続編を書きます。
その⑤ 強調表現の大文字の単語を修正して翻訳精度アップ!
例えばこの投稿2021年1月11日の訳では
というものでCORRECTIONが大文字なため、何かのアクロニム(イニシャルをとった省略形)と勘違いされ、訳さずそのまま表示されていました。
因みに大文字の単語や文章は「叫んでいる」という文章表現です。
日本人で外国人にメールを返信するときに知らずに全部キャップスオンで書いてしまった!!みたいな失敗談はガチであります。そして相手がなんで怒っているのかさっぱりわからないみたいな。
みたいなのは非常に攻撃的で怒っているのを、怒っていると言わずに表現している陰湿な攻撃と100%みなされます。気をつけましょう。大文字でも小文字でも同じだろ〜と思ったら人生詰む失敗に成りかねません。
しかし、今日、同じテキストをDeepLさんで再び訳してみると
となって改善されています。
進歩するものですなー。
因みにCorrectionというふうに大文字小文字を適切に直してあげると、翻訳精度が上がることが多いですので、もし変な訳を見つけたら大文字小文字を適切に直す事で翻訳が改善する場合もまだあるかと思います。
もっと良い例が見つかってから記事にしようと思っていましたが、なかなか見つからないので、追記して対応しますね。
追記
のとにゃんさんのまとめ記事にも拾われていたこの投稿ですが、ENTIRE TEAMが訳されずにそのままペタッと来ていますね。
大文字を小文字に直すとちゃんと訳されました。
修正はセンテンスケースに
大文字小文字を適切に直すと言われてもルールがわからんという方も多いかと思います。英語にはセンテンスケースと特殊なタイトルケースというのがありますが、センテンスケースというものに従って下さい。
普通の文章では、書き出しの最初の単語は大文字ではじまり、あとは基本小文字ですよね?これがセンテンスケースです。DeepL先生が期待するのはこの形です。
こちらのまとめもルールについて参考になります。
覚えておくとDeepLに渡す文章の修正に役立つと思います。
(おまけ)DeepLのすごいところ
DeepL先生の鬼のような凄さをちょっと指摘しましょうか。
NGってあるのがNational Guardで海兵隊州兵なんですけど、その近くにMarinesってあるから人間だったら、あ、National Guardねと思うけどNGだとNo Goodかな?とか色々と別の省略形だとも思えるわけです。機械翻訳でこれが出てきちゃうというDeepL先生の凄さを垣間見ました。
海兵隊は海軍を支援する部隊ですね。正しくは州兵です。DeepLパイセンおしい!でも間違い方が人間っぽいでしょ?これがディープラーニングですな。
州兵というのは、正規軍より古い歴史をもつ、各州の警備隊ですね。知事が最高司令官となる軍隊です。
(おまけ)DeepLのおちゃめなところ
でもどういうわけか
No civil unrest.(内乱はない)
の部分を
No civil arrest (市民の逮捕はない)
とか誤訳(しかも英語を英語にのご乱心)もしています。
No civil unrestも文章を単独で訳すとちゃんと訳すのですが、こういう主語も動詞もない不完全な文章はDeepL先生もご乱心してしまう時があります。