PCR検査はインフルエンザを検出するようにデザインされたとFDAが文書で認めた!?
速報がWe The Mediaから入ってきましたのでお知らせします。
FDAとCDCが昨年7月に公開した文書を読み解いたこのJacqui Taylorさんが、ツイッターで展開しているスレが話題になっていました。
彼女の主張は、コロナの検査に広く使われているPCR検査機は、これを開発する当時にコロナの純粋培養したウイルスサンプルが無かったので、風邪のウイルスで代用しました。と認めています!!というものです。
本当ならばエライコッチャですね。普通の風邪と新型コロナと区別できないのならば、全部新型コロナじゃなく普通の風邪だった可能性まででてきます。
重要部分はスレの5と6の部分です。
この部分は、オリジナルの文書の41ページにも確認できます。
確かに、単離されたウイルスのサンプルが手元に無かったので、ヒト培養細胞A549で培養して増やしたRNA(MN908947.2)を代用したと書いています。
ピコーン。そうか。このMNなんちゃらが普通の風邪のウイルスというわけですね。DuckDcuckGoで確認してみましょう。
は?SARS-CoV-2の受容体結合ドメイン???それって普通の風邪のウイルスと何の関係があるの?
主張の核となる部分がおかしいですね。勘違いでしょうか?
ジャッキー・テイラーさん。ああああああ、We the Peopleって書いてますね。
これはWe the Mediaと紛らわしいテレグラムチャネルのあれですね。これは汁です。
やられましたね。
時間の無駄でした。
本件とは完全に無関係ですが、2021年7月にFDA文書が公開になった同時期にCDCが次のようなアナウンスをしています。
理由はなんであれ、PCRテストについて緊急使用許可の取り消しを求めています。もっと良いアッセイがあるからそっちに移行しろという通達です。
なので、非常にややこしい状況です。しかし、このツイ主の主張には根拠がありませんね。この様にWe the Mediaの手練ですら、引っかかることがあります。とくに医療情報に関しては、ミスが多いです。大筋ではあってますが、研究者じゃないので細かい所までは確認できないのでしょう。