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しろの種 こぼれ話④

*ここまでのお話は、以下をご覧ください*

「しろの種 こぼれ話」では、制作に至るまでのエピソードや、裏話をお伝えしています。
こぼれ話① https://note.com/azusasukeno/n/n9b4e86c0e7a8
こぼれ話② https://note.com/azusasukeno/n/na570c529db6b

こぼれ話③https://note.com/shironotane/n/nbd2e8849883c

「ねえ、一緒にやってみない?」

どちらともなくそう誘い、スケノと近藤の共同制作が始まることになりました。
やるにしても、何を作るのか。どんなテーマで?どうやって発表する?
ああだこうだと話してはみたものの、「まずはとにかく、書いてみよう」ということで、始まったのが「ダレカさんへ」シリーズでした。

スケノと近藤は、住む場所が遠いのもあり、これまでにもよく、手紙を送り合ってきました。
そのやりとりから、「特定でないだれかに宛てた手紙のような文章を書き、そこに絵をつけるのはどうか」と思いついたのです。

自由な移動がはばかられていた2020年。この時代に、生活を維持しながら、自分たちが何かを発信するとしたら、どうしても、SNSでの活動に頼らざるを得ない。でも、ただ言葉や絵を載せるだけでは味気ないし…。
そう悩みながらも、葉書でとどくちょっとした便りのように、人の心に届くものを作ろうと思いつきました。

さっそく、いくつかためしに「ダレカさんへ」の手紙を書いてみた近藤。するとすぐに、スケノの絵が送られてきました。並べてみると、なんだかほんとうの葉書みたい…!これはちょっと、おもしろいかも。ということで、できあがったものを、SNSで公開することにしました。

言葉も絵も、ノートやスケッチブックなどの「まっしろ」の場所から始まる、ということ。まだまだこれからの私たち、という思い。そして、この活動じたいが、お互いにとって初めてのこころみであること…。いろんな姿勢から、二人の活動名を「しろの種」と名付けることにしました。
手紙というものが、日常の余白に存在しているような媒体なのも、そんな「しろ」という言葉にしっくりときて、この名前に決まりました。

まっしろな紙を前に、ぱっと頭にひらめいたこと。その一つ一つを「種」として、日常の中でちょっと心が動いた瞬間を表現していく、「しろの種」。
制作を始めて、もうすぐ一年。私たちの活動を、今後も楽しんでいただけますように!

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