仕事を成功させる大切な5つの事 その5
絵:KEI KUNITAKE
「分を知ること」自利と利他のバランス
「足るを知れば辱められず、止まるを知れば殆うからず」と『老子』
「人は自ら足るに止まることを能わずして亡ぶ」と『韓非子』
際限のない欲求、欲は身を滅ぼします。人間はみな欲がある。金持ちになりたい、一
出世したい、しかし、この欲を減らすように私利私欲を捨てるように修行していかないといけない。
逆に、どんな欲でもなかなか捨てるのは難しい。修行をしても難しい。しかし、際限なく欲を求めることは止めなければいけない。
「止足の戒」ということは本当に大事なのです。
しかし、人間という動物は、基本的に「自利心」というか、「私利」の部分があります。これがない人はいません。この私利私欲を減らそうということが修行でしょうが、本能に根ざすような欲はなかなか消えないものです。
親鸞も「色の道は断ち難し」と言ったぐらいです。本能である「色の道」は断ち難い。あの良寛和尚ですら最後まで恋をしました。いろいろな歌が残っています。良寛さんの本もすばらしい。いろいろなものを読んでみたらいいと思います。中国のものだけが古典ではありません。日本の古典もいろいろなものを読むことを勧めます。
では、どうやって自分の中の欲を減らしていくか。それは、いけないことはしない、欲望を抑えるという自律心、克己心を作っていくしか方法はないでしょう。そう考えれば、自利はあって当然なのだから、減らす努力をするとともに、ある程度は認めて、今度は「利他」の部分を意識して作っていくということも非常に大事だと思います。そして自利と利他のバランスをとっていくのです。
これは、仕事をしていく上で、「公私」の区別をつけていくことでも同じでしょう。公私の区別は当たり前のことですが、なかなかできない人がいるのです。人の上に立つ者ほど、自らを律して公私をきちっと区別しないといけないのです。このように、欲を断つことはなかなか難しい。しかし、少なくとも、自分の欲を減らすということをやらないといけないのです。/著書より抜粋
※
これって、社長になって、何でも自由になると、一番自制をするって事が難しくなります。それをどうやって律する努力をするのか、それがめちゃめちゃ問われます。
結局、みんな見てますから。社員、スタッフ、外部の人、みんな結局は見てますから。見てないようで見てる。だから、結局自分をどれだけ追い込めるかって事やと思います。
目的、目標をどこにおくのかって事。
我が儘し放題ってことが目標の人は誰もいないでしょう。大きな目標として、どこに何をおくのか、って事で日々の生活、鍛錬、努力の方向、情熱の方向が決まっていくのでは無いでしょうか。
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