「こだわり」はエゴの押し売りかも。
「この寿司は素材にこだわってるんです。」
「このラーメンは出汁にこだわっているんです。」
「包帯パンツは製造方法にこだわりがあります。」
「こだわり」って何か?
言葉を調べてみると、「特別の思い入れ」とある。
特別って、誰にとって特別なのか?
言葉って便利やなぁってここで思う。
あなたにとって特別かもしれないけど、我々には関係の無いことも言える。
そうか・・・・。
そういうことか。。。
昨日、ある方と話をしていて思った。
「日本の料理店ってこだわりが多すぎる。」
そのこだわりってお客さんにとって関係のないこと。
お客さんにとって心地よいのであれば、それが最高だということ。
そのこだわりが、逆に窮屈になるのであれば、そんなこだわりやめたら?
その方と鰻重を食べた。
その時、「野木さん、スプーンで食べると食べやすいですよ。」と、
スプーンを差し出してくれた。
確かに、いつもご飯の一粒まで食べたいけど、
最後はちょっと集めて食べるのが大変だった。
それを「スプーン」で解決させた。
鰻の名店では絶対に出さないだろう「スプーン」は
その店では出してくれる。
お客様にとって何が一番大切なのか、
それを追求することの方が、そんなチンケな「こだわり」よりずっと大切。
俺は包帯パンツを作って16年。
で、よくこだわりの塊って言われるし、素材にこだわっている、って言う。
でも、お客様にとっての「心地よさ」っていうのを追求したら、
もっとも良い商品ができるのかもしれないって思った。
プロの話ってこういう事を学べることが大きい。
10年の付き合いで初めて二人で飯を食った。
感謝感謝。