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【地方競馬研究】セレクションセール 地方競馬的注目馬
地方競馬研究 #7
北海道セレクションセールが今年も開催されます。
日程としては7月22日~24日の3日間。
新種牡馬のサートゥルナーリアや最近話題のナダルなどが注目を独占するとは思いますが、地方競馬で長くタフネスに活躍できそうな馬も確認していきましょう。
セレクションセール概要
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セレクションセールは日高や胆振の生産者が中心となったセリになります。
馬体チェックなども唯一実施されるセリですので、過去にはホッコータルマエやジャックドールなどG1を勝利した馬も多数輩出しています。
今年の上場馬の詳細はJBISに詳しいので、下記を参照ください。
クリソベリルなども結構多いですよね。
セレクトセールと比較すると、まだダートよりの種牡馬が多いですが、地方ダートというよりは中央ダートでの活躍を期待した配合が多そうです。
注目馬
注目馬の選定基準
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まずは種牡馬に着目。
自身の産駒が過去3年間で平均して1頭当たり何走しているか、という観点で17走としています。
実際のデータを見ても、10頭以上の産駒がいる前提で見ると17走って結構上位層になります。
おおくは5走くらいで引退してしまうことも多いからでしょうね。
母父については10走程度により基準を緩めました。
個人的に血統はより世代の若い方の影響が強いと考えているため、母父の影響度は非常にわずかだと考えています。
5代や7代血統表を見る方もいますが、個人的には3台で十分かなぁ派。
そこで今回は過去3年間の平均が10走以上としました。
また母自身にも着目し、産駒が地方ダートを走っていることを前提としました。
母馬の中にはダート馬しか生まない、芝馬しか生まないといった極端な偏りを見せるタイプがいます。
血統的にはダートでもやれるけど、兄弟を確認すると芝しか走っていない、みたいなことがあれば地方競馬的にはOUTだろうとのことで、外しています。
注目馬 オートキュイジーヌの2023
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今回のセレクションセールのラインナップを見れば断トツの平均出走回数を誇るのがキンシャサノキセキになります。
本馬自体は地方競馬サイヤーでも上位に君臨しており、直近は産駒の減少なども相まって順位を落としていますが、安定して勝利や賞金を積み重ねている種牡馬になります。
出走数が多いけれども、勝率や複勝率は平均的であり走りながら勝利を目指せるコスパの良い種牡馬です。
(残念ながら2022年からPrivateになっています)
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母父フレンチデピュティはダート競馬を少しでも知っていたら馴染みのある種牡馬になります。
BMSとしての代表産駒にはゴールドドリームなどがおり、BMSランキングでも常に安定したパフォーマンスをとっています。
勝率は平均よりやや高めで、より地方競馬向けな馬体を仔馬に伝えやすいようです。
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正直この母馬が強すぎる。
繁殖10年目ですが、過去キンシャサノキセキと4回配合しております。
また産駒のすべてがダート馬となっており、中央地方と各所を走り回っています。
産駒の平均出走数も30走と平均を逸脱しており、その結果勝率は9.3%と少し平均を下回ることになりますが、約3勝を挙げることのできる優秀さを備えています。
2019年生まれのアークヴィクトリア(父:オルフェーヴル)がセレクトセールで756万円で取引された実績がありますが、直近のダート需要を考えると今年はもう少し値段が張ってもおかしくない印象です。
馬体次第ですが、地方競馬のみで採算をとるのは難しいかもしれませんが、クラブや中央などから楽天サラブレッドオークションなどに流れてくれば、非常に魅力的な選択肢になることでしょう。
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最後に兄も紹介します。
兄もダートで活躍している競走馬で中央競馬だと中京スポーツ杯など計3勝を挙げています。
現在は大井競馬で少し苦しんでいるようですが、この馬も中央にいながら31戦と出走をこなしており、また勝鞍としても短距離向きですので、今後の活躍が期待されます。
今回上場されるものと同一の血統にもなりますし、ダート競馬民としては注目してよい1頭だと思います。
まとめ
さて、いかがでしょうか。
1頭しか紹介していないじゃないか、、、というお声は重々承知しておりますが、今回のセリだと、ほかに魅力的な馬が居らず。。。
ダイワメジャー産駒などは個人的に注目しておりますが、地方競馬向きでもないので本論では取り上げないことにしています。
セリなどは多額の札束が飛び交う我々庶民には関係のない舞台ですが、血統的に魅力のある幼駒が評価されていく姿は見ていて楽しいものですね。
引きつづき自分の興味のあるデータについて調べてまいります。
何かリクエストなどあればコメントいただければと存じます。
どうぞよろしくお願いいたします。