Mola Structural Kitは構造力学を体感できる凄いキットです
Molaは、構造力学をシミュレーションできる構造模型です。1から3まで発売されています。ブラジル人の建築家マルシオ・セケイラ・ド・オリヴェイラ氏が、構造力学を理解するためのモデリングキットとして開発したそうです。その後ブラジルのクラウドファンディングでかなりの成功を収め、クラウドファンディングKickstarterで、日本でも入手された方も多かったのではないでしょうか?
私は、昨年5月に1から3までをKickstarterで入手しました。1年近くかかりました。価格も高いです(輸入なので関税もかかったし)。それぞれの特徴は
1:構造力学の初歩の初歩を体感的に理解できる一番お勧めのキット。3層までできる。
2:ちょっとした応用編。1と2は組み合わせて使いたい。片持ち梁、連続梁、吹き抜けなど体感できる。
3:構造力学というより、構造模型。綺麗な吊り橋ができる。吊り橋の原理がわかるので貴重だが、1と2を理解してからでないと、ただ綺麗で終わってしまう。
参考記事:Molaの1と2と3は何処が違うのか?(なまあず日記style)
ネット上には情報が少ないのですが、実際触った印象は、適度な重さがあるので、構造的な釣り合いが取れていないと簡単に倒れますので、肌で感じ取れるのが最大のメリットでしょうか?思ったより見た目は面白くありませんが、力と重量感を感じられるのが想像以上に面白いです。たとえば、吊り橋で、どこかの部材を外すと、とたんにバランスが崩れて壊れるので、その部材の重要さがわかります。
力学を数学上のものしか考えなかったり、疑いもなく数字の計算に終始している方には、ぜひ体感してほしいものです。
↑Mola Structural Kit3は、他と異なり組み立てに時間がかかります。上記動画も一時間近くかけて作成しています。ある意味覚悟が必要ですが、作っているときに、力、バランスなどが体感できるのでプラモデルを組み立てる感じではなく、力やバランスを感じながら組み立てると良いと思います。
だいぶ値段が下がってきたようですが高いです。