城中工業株式会社の『職人』について
こんにちは。
城中工業株式会社は職人集団ともいえる企業です。そこで今回は、城中工業株式会社の城中康文さんから伺った『職人さん』についてのお話をご紹介していきます。
城中工業株式会社の職人について
【筆者】
城中さんは自社の職人さんのことをどのように思っておられますか?
【城中さん】
基本的にはパフォーマンスの高い職人さんが多く在籍しているなと思っています。それはもともとの腕の良さと勤務環境によるものだと考えています。
私たちは自分たちで管理ができるように努めてきました。原価管理など現場の職人が自分たちでできるので、無理のないペースでスムーズに作業を進められます。
その結果、納期通りに仕事を完了できます。納期通りに納品を続ければ、取引先の信頼も上がりますよね。
そうすれば仕事も舞い込んできやすいですし、競争力も付くことができますから、結果的に売り上げも上昇します。
売り上げが伸びれば、職人たちの給料も十分に上げることができますよね。給料が高くなれば、職人たちのモチベーションも上がるでしょう。そうするとますますパフォーマンスがアップして、質の高い仕事ができるわけです。
資格を重視している城中工業株式会社
【筆者】
城中さんは職人に対してどのようなことを重視していますか?
【城中さん】
ズバリ資格ですね。例えば、プラント業界ではボイラー溶接の資格は仕事に直結します。
このボイラー溶接の資格を取得している作業員は何人かいます。
私たちは、取れる資格は何が何でも取ってくるというのがポリシーです。
例えば「マルG溶接士」ですね。電気事業法で定める溶接し資格のことを業界では、マルG溶接士といいます。
このマルG溶接士は難易度が非常に高いんですが、「とにかくとってこい」とハッパをかけて、免許取得に成功しました。
何でここまで資格を重視するかですが、それは「ランク」の問題です。
どの業界でもランクがあると思いますが、ウチの業界も同様です。
関連する資格を持ったスタッフがたくさんいると、業界内のランクも上がりますし、取引先の信頼度もアップします。
免許を取得するためには、予算は決して出し惜しみしません。
そして、資格を取った職人に対しては、厚遇するように心がけています。
城中工業では、儲けに対する2割を作業員に還元し、さらに給料プラスアルファの待遇を用意しています。
さらに、城中工業では全株式の1/3を社員が持っています。従業員持ち株制度を用意しているからです。
もし会社で儲けが出た場合には株主である社員に対して配当を出すことで、好待遇を提供できています。