城中工業株式会社の労務管理について

こんにちは。

今回は城中工業株式会社の城中康文さんから伺った、城中工業株式会社の『労務管理』についてご紹介します。

労務管理も行っている城中工業株式会社

【筆者】
城中工業さんでは自らで労務管理を目指すという話を伺いました。そのいきさつをお聞かせ願えませんか?

【城中さん】
日本の建設業界の課題として、仕事のことをわかっていない管理者が工程のマネジメントを行うなどが挙げられます。
そこで仕事についてわかっている管理者を自前で育成しようという話になりました。仕事のことをわかっていれば現場に即した計画が立てられます。
よって仕事も効率的にはかどります。また現場の人たちも自分たちのことを理解して計画の立てられていることがわかるので、気持ちよく仕事できるでしょう。

私たちが労務管理を手掛けるようになったのは、30年位前のことだったでしょうか?ちょうどパソコンが出始めの時でした。
正直「パソコンって何?」という感じの時代でした。でも商いをするためには読み・書き・そろばんといわれるのと同じように、管理者になるためにはパソコンが必須と考えました。

パソコンについて力を入れた結果、うちの管理者のほとんどがパソコンを使いこなせています。
とび職だってパソコンを使いこなせるのが多いんです。日本のとび職でパソコンを使いこなせているのはウチくらいじゃないでしょうか?
現場の仕事をしながらパソコンで進捗状況や工程表をまとめています。

城中工業株式会社が計画通りに仕事を進められるわけ

【筆者】
パソコンを使って現場の職人さんが管理できれば強いですよね。

【城中さん】
今の現場を見てみると、当初の工程表通りに進められていないケースが多いです。大半は当初の予定日よりも作業が遅れてしまうんです。
それは元請けと下請け・孫請けの間で、管理に関する意思疎通が図れていないからです。
元請けは現場を把握していないで工程表を作ってしまいます。一方で下請けや孫請けは何とかしようとするけれどもなかなかその通りに進まず、元請けから「なんでこんなに遅れているんだ?」となります。

じゃあ下請けや孫請けも管理できるようにすればいいのに、それをやらないんです。なんでか管理は元請けがやるもので、自分たちの出番ではないと思ってしまうからです。
私たちはその管理も現場作業もハイブリッドで行っています。だからこそ、当初の計画通りに作業ができるわけです。
一人で管理と作業の両方を行うので、1人で実質2人分の働きのできるのは強みだと思っています。

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