2024/9/17-2024/9/23

　その日の印象に残った曲と共に、短い日記を書いています。曲の考察記事ではありません。

9/17　Curtis Mayfield「Move on Up」

　大変だ。昨日作ったじゃがいもと豆乳のスープが、大量のマッシュポテトと化していた。朝、鍋を見て絶望する。夜中に芋が豆乳を吸って、液体からかたまりに変わっていた。
　朝ご飯は、マッシュポテトを主食にした。残りのマッシュポテトは、500g強。夜も明日もマッシュ…？飽きるよなぁ。しめじとベーコンと玉ねぎをソテーし、マッシュポテトを7割位使ってグラタンを作る。残りを、豆乳でのばして今度こそスープにする。今日は十五夜だから、温泉卵も作った。月見グラタンにした。今晩はうまくいってよかったな。

9/18　Natalie「Goin' Crazy」

　どこかへ行こうと思ったけれど、断続的に雨が降っている。あと数日で、気温が下がるらしい。
　ずっと昔から私はこの歌が好きだ。カラオケで誰かといっしょに歌ってエモさを共有したくなったけれど、私の友達は私の好きな歌を知らない。私が好きなものを、周りの誰にも面白がってもらえなかった。私の好きに傷がつくのが怖かったので、当時は好きなものを好きだと言えなかった。好きに多少の傷がついても、だれかに共有できた方がよかったと後悔する。

9/19　B'z「太陽のkomachi Angel」

　スーパーの鮮魚売り場で、イワシを買った。調理のサービスコーナーで「頭と内蔵抜いてください」とお願いした。私のなかで開きをオーダーしたつもりだったので、筒のからだを保ったイワシと再会して慌てた。イワシの開きを焼いたものから、イワシの生姜煮へ晩ごはんが変わった。
　「恋せぬふたり」を見ている。恋しないふたりの横で、ふたりへ向けられた好意のレーザーが飛び交う。恋はこんなにも、一方的で、自分をコントロールできなくなって、相手を独占したくなるものなんだ、とドラマの中の登場人物を第三者としてみる。恥ずかしい思い出を、沢山思い出した。

9/20　BONNIE PINK「Bedtime story」

　最近、ものごとの解像度が上がった気がする。日記と、毎日のテーマソング選びが効いているような気がする。
　日記を書くと、自分の中にふんわりと漂っている体験の跡を、ことばにしないといけなくなる。見たものを、雰囲気のまま流せなくなる。
　毎日その日のテーマソングを選ぶ時も、きょうはどんな気持ちだったか思い出す。あたたかな気持ち、怒り、悲しみ、寂しさ、穏やかさ。その日の感情に近いものを選びたくなる。気分とマッチする曲が浮かばないこともある。今まで聞いていた曲の歌詞を見て「こんなこと歌ってたのか」と驚くこともある。もう1回、好きな曲と出会い直している感じがする。
　たぶん、私のキャパシティや対処能力に対して、今までの人生が忙しすぎた。自分で人生をコントロールしているようで、タスクや他人に流されていた。いったん立ち止まってみて、自分や世の中に対する解像度が上がってきた感じがする。

9/21　SPECIAL OTHERS「Potato」

　家族といもの皮を剥く。私が生えてくる芽にめげていると繰り返したので、家族が調理をすると言ってくれた。今日は、あおのりハッシュポテトとコロッケといももち。気づいたら2キロ弱のじゃがいもが、料理になっていた。あつあつの揚げたてハッシュポテトが美味しかったな。消費期限を気にしてつくる料理はひとりだと辛いけれど、だれかと作ると楽しい。

9/22　KHALID「Talk」

　家族と夕方から外出する約束をした。なんで1日中暇なのに、夕方まで待ってないといけないのだろうと途中からイライラしてしまい、私がドタキャンした。待ってるのがしんどいと思ったときに、言葉にできたら良かったなぁ。年々、本心と違うことを言えなくなっている。いま必要なスキルは、思いを穏やかに伝えられるようになることだ。

9/23　KREVA「イッサイガッサイ」

　近所の犬が、腹を出して眠っている。おばけのように腕を曲げている。犬は途中で目を開け、こちらをぼんやりと見ている。人通りのあるなかで、無防備に眠れるわんこを羨ましく思う。