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靴のデザインを「描く」ことと「載せる」ことの間に。


「靴型に靴のデザインを描く」ことを「靴型にデザインを載せる」と表現することがあります。

言い換えた言葉なので、同じ意味として使われることが多いのですが、
僕はこのふたつの言葉には大きな隔りがあると思っていて、それは意味の「差異」ではなくて「深み」。

靴型はその名の通り足の形を元とした靴の形をしており、絵を描くキャンバスのように平面でも、立方体のような単純な立体ではありません。

基準となる線を真っ直ぐに引くことも難しい複雑な立体物。様々な面と起伏により構成されています。

この、面と面の繋がりや起伏を無視してデザインを描くこともできますが、
(歩行の機能を阻害するウンヌンカンヌンの話しはここでは置いといて)
どこか収まりの悪い、言ってしまえば、なぜか気持ちの悪いデザインになってしまいます。

面と面の繋がりと起伏を意識して靴として
収まりの良い(主観もありますが)デザインを描くこと。それこそが「靴型にデザインを載せる」ことだと僕は認識していて、
デザインを描くに留まっていないか、デザインは載っているか、いつも気にかけながら鉛筆を、いやさ、消しゴムを走らせています。

今までの話しでいけば、(この話しがなくとも)靴のモカ(爪先から甲にかけてのパーツ)は靴型の外郭線と平行に描くのがセオリーなのですが、この靴は足の変形に目がいかないように外郭線を無視して描きました。

至るところに補助線を引き、切り出した外側のパーツをあてがい内側のパーツを極力同じ形になるように。靴としても靴型としても忠実に描くことに注力するのが当たり前でいるので
靴となったときにどう見えるか。今からドキドキしています。

▼ 自己紹介
  伊藤孝 / シロクロ製靴

前回の記事に引き続き、靴のデザインの話しをしましたが、察しの良い方はお気づきですね。産みの苦しみを味わい、デザインで滞っておりました。(作業を進める中で今後もちょこちょこと修正の可能性もあり)

とは言っても、ずっとデザインに没頭していたわけではなくて、年末にスマホを新調したのに合わせ、シロクロ製靴のTwitterとInstagramを始めるにあたり、各々の操作とルールを覚えるのに一苦労。年越し、三が日はパソコンとスマホを交互に睨めっこしているうちに帰省も初詣でもせずとも、あっと言う間に過ぎていきました。現時点で分かったことはカメラの性能が上がっても写真はきれいに撮れないこと。センスが大事。色々と勉強あるのみです。

シロクロ製靴のSNSも靴と同じように
ちょこちょこと修正を重ねて、観られるものにしていきたいと思っております。引き続きお付き合い頂けると嬉しいです。

遅ればせながら、
本年もシロクロ製靴を宜しくお願い致します。



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