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CAMPFIREを卒業します[退職エントリ]
2021年8月に入社し丸3年在籍したCAMPFIREを退職することにしました。本日8/28が最終出社で、8/31が退職になります。
これまでCAMPFIREで関わって頂いた方への感謝の気持ちを伝えたいのと、これから何がしたいのかという今の気持ちを書き留めておこうと思います。
CAMPFIREとの出会いと入社
2021年の春のはじめごろ、私はぼんやりとやりたいことやネクストキャリアについて考えていました。
Newspicksの動画みながら、多様な価値の発見と提供+それを元にした資源の再分配を実現する仕組みについてTwitterで呟いてたら、現CPOのももさんからリプが飛んできました。
(はじめまして!!めちゃわかるなあと思いながら一連のツイート読んでました、クラウドファンディングつくっていってみるとかご興味ありませんか..!!)
— m11h | CAMPFIRE CPO 🔥 (@momotarabitch) February 14, 2021
そしてカジュアル面談から始まり、毎回1時間予定なのに盛り上がっちゃってオーバーするような楽しい面接を何回か重ねる中で
人生で向き合うミッションとして「居場所をつくる人になりたい」と思ってることを伝えたら、「家入さんとおんなじ!」と言われて運命みを感じてしまったこと
これまでのエンジニア、法人営業、UXデザイナーの職種経験を活かして、プロダクトマネージャーとしてチャレンジしたかったこと
CAMPFIREのミッションやバリューに共感し、これを実現するプロダクトをつくりたいと思えたこと
を感じ、CAMPFIREでプロダクトマネージャーとしてはたらくことを決めました。
私の中でCAMPFIREは、「やりたい」を起点に居場所をつくったり、見つけることのできるプラットフォームだと考えています。
CAMPFIREの3年間でやったこと
CAMPFIREではクラファンプロジェクトを立ち上げる起案者を取り巻く体験・エコシステムに向き合い、たくさんのことをやらせてもらいました。
職種役割としては、プロダクトマネージャー・パートナーサクセスの営業企画・事業開発・PMM・マーケティングとCAMPFIREで一番何やってるかわからない人と言われていました。
ただどの部署でもやっていたことは、サービス利用体験とお客さんのタッチポイントのコミュニケーションデザインです。中でも自分の中で学びが多かったり、変化を感じた経験についてちょっと思い出語りをさせてください。
クラファンプロジェクト作成〜公開までのサービス体験のリニューアル&業務プロセスの刷新
一番多くの人と関わって進めることができ、それぞれのチームが役割を果たしたことで実現できたプロジェクトとして、学びが多かったのが作成公開アップデートのプロジェクトです。
クラファンを立ち上げる顧客体験を0から見直し、プロダクトのリニューアルだけでなく、カスタマーサクセスのサポート体制や組織編成、審査チームのオペレーションなど、サービス体験を総合的に見直しました。
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私が担当したのは、事前検証や構想づくりとプロジェクトの立ち上げと初期リリースまでだったのですが、体験づくり/プロダクトづくり/ビジネスサイドの仕組みづくりのいろんなミーティングを毎日8時間続ける日々はめっちゃ大変だったのですが、振り返るとお祭りみたいで楽しかったです。
プロダクト、カスタマーサクセス、法務などのあらゆるメンバーによって構想が具体化されていき、みんなで実現に近づけていく時間で「やっぱり私はチームで仕事するの大好き」と思える経験になったと思います。一緒にプロジェクト進めてくださった皆様ありがとうございました。
また、初期リリースの後、CXチームが立ち上がり、より良い体験の実現のためにチームで日々データをみて仮説検証をし続ける活動が始まりました。
作成公開アップデートを立ち上げる前の事前検証時は、私が主導する形でCX改善を行っていたのですが、チームでカスタマーエクスペリエンスに向き合えて、CX改善ができるようになっているというチームの進化もとても嬉しく思っています。
PMMへの役割変更とマーケティング部のチーム立ち上げ&マネジメントの挑戦
作成公開アップデートの初期リリースがひと段落するころ、COO藤崎さんにPMMとして「価値をつくって、広めていく」ための構造的な仕組みをマーケティング部でつくってみては?と言われ、二つ返事でマーケティング部に異動しました。
開発した機能が上手く使われていなかったり、クラファンの使い方・価値の出し方のパターンがありすぎてユーザーに上手く伝わっていないもどかしさを感じていたため、より中長期的にクラウドファンディングをやりたい人を増やしていく・育てていく仕組みをつくることに挑戦したいと思いました。
当初一人で色々な施策をやっていたのですが、やりたいことに対して手が全く足りず、チームで実現することを目指すようになりました。
最初は私も入れて2人のチームだったのですが、採用でメンバーを増やし5人のチームでマーケティング活動をするようになり、私だけで実現できなかった活動がはじまり、クオリティもスピードも爆上がりました。
当初一人でやっていたからこそ、メンバーが増えることでの変化の大きさを肌で感じました。また、マネジメント初めてで拙いチーム運営で至らないところも多かったと思うのですが、「マネージャーやってよ」と言ってくれたみずたく、一緒にチームをつくってくれたかなめさん、たっさん、のちこさん、石原さんありがとうございました!
「チームで仕事するのが好き」というのは元々あったのですが、自分のチームという存在があることで「みんなで強くなる」「みんなが活躍できる環境を作りたい」など、より良い組織づくりに興味が強くなったと感じています。
挑戦する機会をつくっていただいた、藤崎さん、谷村さん本当にありがとうございました。
CAMPFIREパートナーの皆様とのつながり
そのほかも本当に多くの人の協力のもといろんなプロジェクトをやらせていただきました。
CAMPFIREスタッフはもちろんですが、CAMPFIREのキュレーションパートナーの皆様は時にはスタッフ以上に熱く語ってくださることも多く、エネルギーをもらっていました。
目指したい世界観を持っていて、周りの人を応援したい・役に立ちたいという素敵な人が多く、そうした人との出会えたのもCAMPFIREで働いてよかったことの一つです。
今後について見つめはじめるきっかけ
CAMPFIREでやりたいことをたくさんやらせてもらっていたのですが、春頃に組織編成が変わり、役割が変わりました。そうした環境の変化の中で
良い組織づくり・チームづくりへの興味の高まり
これまで組織横断的に仕組みづくりをしてきたが、より部署ごとに専門性高く優秀な方が入社する中で、私はどんなバリューを発揮するべきなのか
結局私はキャリア的な意味でなにものになろうとしているのか
私の人生のミッションとして言いはじめた「居場所をつくる」に今向き合えているだろうか
などが気になりはじめ、はたらく場所への向き合い方、自分自身のミッションへの向き合いについて考えはじめました。
まずは、はたらく場所を見つめ直す転職活動を行ったのですが、加えて「居場所をつくる」の解像度あげ活動に向き合ってみて、やりたいことが整理できてきました。
人生のミッションの見つめ直し・再定義
5年ほど前から言い始めた「居場所をつくる」というミッションなのですが、この期間を経て変更することにしました。
振り返って考えたこと
主にこの数年間クラウドファンディングプラットフォームでの「場づくり」の多くのプロジェクトを見てきました。
それぞれの視点で居場所を実際に提供していて、応援したいと感じたのですが、自分自身が中心となって特定の場所・特定のイシューを持って立ち上げる側にまわりたいかというとしっくりきませんでした。
また、この見つめ直す期間で私が「居場所づくり」と言い始めてやってきたのは本当に居場所づくりだったのか?を振り返って考えてみました。私が「居場所をつくる」を言い始めたのは5年ほど前からなのですが、その時々の私の仕事と居場所と紐付けた解釈を整理すると
リクルートエージェントのインターネット企業向けの法人営業
居心地良く働ける場所を開拓する仕事
リクルートエージェントの求職者サイドのプロダクトデザイナー
自分が良いと思える働く場所に気づけるプロダクトUXをつくる仕事
CAMPFIREの ①一人でも多くのプロジェクトを公開できるようにする仕組みを作ること(プロダクト) ②あらゆる挑戦を肯定することや「やりたい」を叶えてきた事例を伝えることで、やってみようの最初のきっかけをつくること(マーケティング)
やりたいことの発信をきっかけとして、そこからお金や人の縁が生まれて、「やりたい」を中心に居場所がつくれる仕組みをつくる仕事
と捉えています。
改めて考えてみると、特定の人の居場所をつくるより、多様な価値観でつながり合える世界づくりの方が興味があったのだと思います。
また、居場所だと思うための「気付き」「きっかけ」「出会い」など、人の態度変容や行動変容を促すことへの興味関心の高まりもこの数年の変化としてありました。プロダクトコミュニケーションだけでは目指したい変化をつくりきれると思っておらず、味わってほしい体験の入り口に立ってもらうために、マーケティングやコミュニケーションデザイン領域の仕事にも染み出したのかなと考えています。
居場所をみつけられる世界をつくる
こうして考えたことを踏まえて、新しいミッションは「居場所をみつけられる世界をつくる」に変更することにしました。
もうちょっとだけ具体化・言語化できればいいかなくらいに思って向き合いはじめたのですが、ここのところ「居場所をつくる」を実践しているいろんな人と話したら、ちゃんと違いが見えてきた気がします。
また、これほど素敵な人がいるならやっぱり私がそれを担わなくていいのではと思えたのも良い変化な気がします。家入さんのこの言葉がもっと深く理解できるようになりました。
人生のミッションを言語化することで、「自分がやるべきこと・自分だからこそやる意義のあること」にフォーカスでき、結果的に「自分がやらずとも良いこと」が明確になります。自分がやらなくて良いことは、自分なんかよりよほど上手くやれる他の誰かがやれば良い。
これからやりたいこと
私はこれまで、自分の人生ミッションの実現を、主にメインの仕事(=CAMPFIREの仕事)で向き合ってきました。加えて、興味のある・惹かれるもののある副業をいくつかやっていました。
今回の見つめ直しの中で、私が今やっていること、今度やろうとしていることは「居場所を感じるための構成要素にアプローチしている」と気づいたため、メインの仕事だけでなく、副業も併せて「居場所をみつけられる世界をつくる」に向き合っていこうと思っています。
前提:居場所を感じるための構成要素だと思っているもの
私が捉えている世界の見え方なのですが、居場所を感じるための構成要素として、「自分」「他者」「場所」の3つが必要なのかなと考えています。(体系的に勉強したわけではないので、参考になる本などあれば読みたいです、教えてください)
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はたらく場所として会社と同僚が居たとしても、自分が役に立てている実感がなかったり、自分が仲間だと思える人がいないと、なかなか居心地が良いと思えないことも多いのではないかと思います。
学生時代の部室や行きつけの飲み屋さんなど場所はあったとしても、一緒に話したり行動する仲間がいないその空間は居場所だと思えるでしょうか。
また、特定の場所や特定のイシューをもとにしたコミュニティがなければ、出会えなかった人・関係が構築できなかった人もたくさんあると思います。
なので「居場所をみつけられる世界をつくる」にはこの3つへのアプローチが大事なのではないかと考えるに至りました。
今後やりたい4つの取り組み
やっと結論です。「居場所をみつけられる世界をつくる」ために今後は4つの取り組みをしようと思っています。
①ナレッジワーク(メインの仕事)
「できるようになる(イネーブルメントの実現/労働は苦役なりに抗う)」ことで、はたらく環境で居場所を感じられる人を増やす
②キャリアコーチング(個人事業)
「自己と他者、自分と環境についての捉え方を棚卸する」ことで、はたらく環境で居場所を感じられる状態づくりを手伝う
③pecoli(副業)
「信頼をベースにした新しい出会い(恋人さがし・友達さがし)を実現するプロダクトづくり」を行うことで、居場所をみつけるきっかけをつくる
④モテアソブ三軒茶屋(副業)
「人と人との繋がりを強くするクラファン」「くらす・はたらく・それ以外の場づくり」などに関わって、個別の人の想いに触れながら、私がやりたい「居場所をみつけられる世界をつくる」をもっとわくわくできるものにする
私のミッションを起点に今後やることを整理するとこんな感じになりました。CAMPFIREのクリエイティブパートナーでもあるモテアソブ三軒茶屋で一緒に活動するので、今後もCAMPFIRE・クラウドファンディングとの縁は続きます。
また、メインの仕事として選んだナレッジワークはミッションの切り口だけでは全然語りきれないのですが、長くなりそうなのでまた今度ゆっくり書きたいと思います。
終わりに
CAMPFIREのみなさま
本当受容力があり、サービス愛がある人が多く、一緒に働けて、出会えてよかったなと思っています。本当にお世話になりました。
書いてたらどんどん長くなってしまったんですが、CAMPFIREめっちゃ充実してました、関わったすべての人ありがとうございました。
退職で一区切りにはなりますが、引き続きよろしくお願いします。
のみにいきましょう。