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嵐の夜のことだった。20時前後だろう。小さな子が、台風でテンションが上がることと似て、当時大人になりかけだった、我が家の猫も、テンションが高かった。 非日常である。気圧の変化はあるし、風の音も強い。玄関に、いつもは窓越しでしか会えない、我が家の犬が避難している。今なら会いに行ける。 猫が足音をさせて、廊下を機嫌よくかけていった。「遊びたい気分だから、遊んであげるよ」と。 * 「死ぬかと思いました」 と、言いたげな、茫然自失のていで、家族のいる居間へ帰ってきた。向かっ
初めにあなたは良い読書の定義とは何だと考えますか? この問いは全ての読書家にとって非常に重要ですが,特にビジネス書を愛読するような勉強家の方々でも,答えられない人も多いかもしれません. そんな中で「実際に行動につなげて継続するための原動力となる」というのは良い読書の定義として,1つ重要な考え方かもしれません. 行動とはアウトプットの一つの形態です.本書でも述べられているように,現実はアウトプットすることでしか変化しません. その重要性と具体的な方法が本書には,なんと8
初めに皆さんは,1万時間の法則をご存知でしょうか? そう,何事も1万時間を費やせば一流になれるというあの法則です.本書で述べられている重要な点として,この1万時間にインプットしている時間は含まれないということです. ブクログやnoteで書評を書くような勤勉な方は,インプットの時間を合算すれば数百時間,長い人で数千時間を費やしていると思います. しかし,圧倒的成長を見込めるアウトプットにどれだけの時間が割けているかと問われると,言葉に窮する方も多いかも知れません. そん
「高専生(本科,専攻科のいずれも)は進学したほうが良いよ」 僕は大学で仕事をしている間、毎年,母校の高専で開催される進路セミナーにブースを出して,後輩に対してこの様な言葉をかけ続けてきました. 「大学院に進学したほうが良いよ」 これは当然ながら,全高専生に対して伝えたいメッセージなので,ここで理由を述べたいと思います. 誰に読んでほしいか?進学か就職に悩む全ての高専生,そして現状では就職一択と考えている高専生にも一度立ち止まって考えてもらえればと思います. また、ご子
初めに「昨日と今日で全く差がない毎日を100年続けたって,問題は何も解決しないよね?どうしたら良いと思う?」 この言葉は,本書の冒頭で4人の子供を持つ父である著者が,進路に悩む娘に向けてかけた言葉です. この言葉は,就活に望む学生だけでなく,多くのキャリアを考える人々には刺さるのではないでしょうか? 本書はビジネスの最前線で生きてきた実務家としての視点を子供の成功を願う父親の執念で書き出したものです. キャリアを考えるすべての人,また新卒として入社して優秀な同期や先輩
初めに皆さんに,2つ問いたいと思います. 「人間はどの様な状況下でストレスを感じるか?」 「人間の魂は結局,環境によって否応なく規定されるか?」 これらの問いに対する答えは後述します. 本書は,かの強制収容所に送られた著者ヴィクトール・E・フランクルがその収容所生活を経て得られた経験を精神医学的な観点からまとめている一冊です. ちなみに著者はウィーンに生まれ,フロイト,アドラーに師事して精神医学を学んだという過去を持っています. なぜ,ユダヤ人が迫害されたのか?本書