【毎週ショートショートnote】ええねん会議

オリンポスの神々との争いに敗れた巨人神アトラスは罰として天を支えることを命じられた。
アトラスはくる日もくる日も天を支え続けた。罰を課せられたあの日からもう何日何年たったかもわからない。
そんなある日、天から使いがやってきた。天上の偉い神様に124番目の御子が誕生し、その恩赦によってアトラスの罰が軽いものに変更されるという。
「新しい罰とはなんですか？」
「それはまだわからない。日曜まで待て」
新しい罰は異国ジパングの掟によって決定されるらしい。日曜になり、またあの使いがやってきた。

「決まったぞ。次の罰は永年会議だ」

今度は会議に明け暮れる毎日が始まった。これはこれで苦痛だが、天を支えることに比べたらなんでもない。腕足腰が随分とラクにーーー

「なんだこれ、つまんねーな！　作者誰だよ、シロクロ？　知らん！」

悪態をつきながら山田がキーボードを叩き始める。山田の趣味は毎週ショートショートnote。

（394文字）