ダメダメの処方箋
ダメだダメだ。こんなんじゃダメだ。
自分はダメな人間だ。
なにかをダメだと決めつけるのは、簡単だ。
しかし、
ダメ。終了。
とダメの2文字に片付けられてしまうことがある。
少し前の私も、自分をダメの2文字で片付けていた。
自分がダメなんだって、ダメだダメだと自己否定ばかりしていた。
一旦そんな自分とはお別れしたから、あえてその時の自分にさらに追い打ちをかけるようなことを言ってみるけれど、ダメだと決めつけるのは簡単だ。はっきり言って、逃げだ。
ダメだから仕方がない。
ダメだからもうどうしようもない。
ダメだからもう終わり。
ダメには先がない。
なんでダメなのか。どうしたらダメにならないのか。せっかく考え直すチャンスがそこに落ちているというのに。
ダメだと決めつけることで、なんとなく結論を出した気になれるけれど、そんなの結論でもなんでもなくて、ただの思考停止。
でもなぜそれに気づかないかというと、ダメといえば逃げられるからだ。
ダメと言ってしまえば、もう考えたくないこと、向き合うのがつらいことから一旦逃げられる。
そしてダメという低い低い評価に甘んじていられる。
今がダメなんだったらそれ以上悪くなりようもないから安心だし、なにかができなくてもダメだからという言い訳も付いてくる。悪魔みたいな言葉。
なんでダメなんだろう。どうしたらよくできるだろう。
一見ポジティブに見える言葉だけれど、本当はこれを考えるのは大変で、ダメと決めつける方が楽なのだ。
だからすぐ、もうダメだ。と見かけだけの絶望に浸る。本当の幸せへの道を塞いでいるのは自分なのに、自分ではどうにもできないみたいな顔をして。
でも、ダメなことは悪いことじゃない。
誰にだってできないことや苦手なことはある。それにむしろ、ダメな部分に気づいたということは改善や改革の余地があるということだし、そのきっかけになる。
ダメなことがダメなのではなく、それは直せばいいだけの話。
本当にダメなのは、ダメだと決めつけて思考停止していることである。
ダメだと思うなら、ダメじゃないに変えていけばいい。
変えられないなら、回避すればいい。
ダメにもちゃんと、対処法はある。
ただ、わかっていても、ダメだと思ってしまう時は、きっとその問題から逃げたいと思っているサインだ。だからそういう時は、期間限定ということで逃げてもいいと思う。
あくまで期間限定で。
ずっとダメだと思っていると、本当にすべてダメになっちゃうから。
今の私なら、少し前の私にこう言いたい。
「ダメなことはダメじゃないよ。ダメだって自分で決めつけちゃう方が良くないよ。もうちょっと元気になったら、そのダメについてちゃんと考えようね。だから今は、一旦休もう。」
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