旅のはじまり
家族と
幼少期から大学に入るあたりまでの家族旅行といえば、両親の好みによってほぼ沖縄へ行っていた。それも宿泊先はたいていホテルムーンビーチ。
当時の旅行情報はガイドブックがメインだったから、まずはホテルのビーチを堪能してから有名観光スポットを巡りに行って、夜ごはんはホテルのBBQ!そんな感じを夏の恒例行事として毎年繰り返していた。
たまには沖縄を外して別の土地へ行ってみることもあったけど結局は沖縄に戻ってしまう。私が結婚する直前、独身最後の家族旅行にあえて北海道を選んでみた時には、なんとなく物足りないね、、って雰囲気になってあらためて沖縄へ旅行しなおしたことも笑
そんなことで沖縄は自分の中でもかなり思い入れの深い土地になっている。
友達と
就職してからは主に友達や彼氏と行くことが増えていくのだけど、この頃もまだ海外というよりも国内メイン。
職場は自動車メーカーで福利厚生がかなり充実していたこともあって、新人のころから退職するまで最大限に制度を活用。全国に点在するエクシブへ破格の値段で泊まりに行ったり、旅行会社のパンフレットを子会社の旅行会社へ持ち込むと価格の数十パーセントオフで申込みができるという素敵な制度を使って旅行したり。バブル後だけどバブルみたいに楽しんでいた。
こういう福利厚生の仕組みは先輩たちの時代にはあまり普及していなくて、私の入社前後から急激に充実していったラッキーなタイミングだったことと、当初はなぜか社員以外にも適用されてしまうと言う謎制度だったので友達や家族、彼氏も巻き込んで盛大に利用させてもらった。
その後、制度も少しづつ厳しくなっていったようだけど。おかげで退職するときには有給も残り少なく、通常は60日=約3か月ほどの有給消化も私は1か月くらいしか残っていなかった。
夫と
結婚した2007年からしばらくは、夫の仕事が激務だったこともあって結婚後1年くらいしてようやく新婚旅行に行けた!と言うレベルで、その後も年1回ペースのアジア旅行や、夫が休めない分まだ独身だった妹と旅行したり親戚のハワイ挙式に参列したり。そんな感じで比較的おとなしくしている日々が2014年くらいまで続く。
一人旅
日々の過ごし方に急激な変化が生じたのは2015年1月に香港へ赴任していた同級生を訪ねたことがはじまり。
中学卒業以来、十数年ぶりに地元の同窓会で再開した友人に「香港にいるから遊びに来てね」って言われた言葉を鵜呑みにしてけっこう気軽な気持ちで行ってみたのがきっかっけなんだけど、今となっては運命の歯車と言うか何というか。当の本人もいろんな人に「来てね」とは言ったけど本当に来る人って珍しいって後から聞いた。
香港自体は2012年に夫と行ったことはあるけど、2015年の香港は一人で海外へ行く新鮮さと、当時まだエキゾチックで怪しげな雰囲気が残っていた香港の魅力に打ちのめされて一目惚れみたいに忘れられない場所になっていた。
それ以来、コロナ禍を除いて香港には24回、台湾には13回、中国6回などなど驚くべきペースで海外旅行へ出かける日々が始まる。
当時勤めていた教育系の会社には外国人も多かったり旅好きな人もけっこういたけど、一人旅する変な人妻だと思われながらもうまいことシフトをやりくりしていたのは懐かしい思い出。そして縁あっておでかけサイトの運営会社に移り、編集部を手伝いながら旅の記録を記事化したり中国メインにPR記事作ったりしてたことも。
再び夫と
現在はコロナ禍の間に夫の仕事拠点が国内メインからアジアに広がったこともあって、私も便乗して台湾を中心に海外旅行を再開。仕事中の夫とは現地ではほぼ別行動で、一人旅や現地にできた友人と食事に行ったり時々夫とも遊んだりと家族旅と一人旅の融合みたいな旅を楽しんでいるところ。そして、せっかくだから旅の中で感じたことや思うところをいろいろな視点から記録に残してみることにした。