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#6 旅とタクシー


旅行中ってタクシー利用してる?東京みたいに地下鉄とか電車がとにかく張り巡っている都市ならタクシー使う必要もないけど、他の国(特にアジア)ではそうは行かないこともある。

ただ、私は一応女性のため一人の場合はその国の治安の良し悪しとか昼か夜かで乗ったり諦めたりしてる。昼も夜もわりと平気で利用してるのは台湾や香港、中国。あと旦那が一緒のときに限っているのはタイやカンボジア、マレーシアなんかの東南アジア。韓国ではまだ利用したことないかも?

言葉の壁

香港では基本英語。なにせ広東語はムリなのと、中国語はあまり伝わらないか好まれていない雰囲気があったから。そもそもタクシーに乗って行くような場所は駅とかホテルとか観光地とか有名なスポットが多いから運転手もわりとすぐに英語で理解してくれる。

台湾や中国では行きたい場所の読み方さえわかれば中国語で伝えてるし、読み方わからなかったらスマホで漢字を見せたらわかるかなと思う。逆に英語で伝わるとこはあまりないと思っていいかも。台湾で旦那が一緒のときに英語で行き先を告げて伝わったことはおそらく一度もない。若い運転手なら伝わるかも知れないけどやっぱりタクシー運転手は年配の人が多いから仕方なし。

遠回り、ぼったくりはある?

中国

台湾ではあまりそういう心配したことないけど、中国ではそもそもメーター回さない可能性があるからぼったくり注意って聞いてた時代があって、その時はとにかく領収書が欲しいとこを最初に伝えて、あとは目的地までどのくらい時間かかるのか、運賃だいたいどのくらいとか乗り始めに聞いたりして牽制してた。

領収書欲しいと言った瞬間に急いでメーター回した運転手は確かにいたけど。あと精算のときには基本細かいおつりはいらないって伝えてた。チップと言う文化はないと思うけど、そもそも中国で現金払いの段階で申し訳ないし、小銭もらっても仕方ないから。

タイ(バンコク)

一番厄介だと思ったのはやっぱりタイ!とにかくぼったろうとするし金額もなんか曖昧だったり道も合ってるのか不安にさせることに関してはピカイチ。乗る前に行き先告げて値段確認をするんだけど、途中で変更してきたりするからその場で降りたこともある。始めのころ楽しくて乗ってたトゥクトゥクも値段交渉の面倒くささと曖昧なところが本当に嫌で今では乗らない。

配車アプリの登場

そんな面倒が消えたのは配車アプリの登場から。UberとGrabの存在は移動手段としてのタクシーのハードルを思いっきり下げてくれた。日本ではいまだに金額も予定額が表示されてるだけで実際は到着してみなきゃわからないけど、海外だと先に金額も確定してくれるのが本当にありがたい。アプリの評価制度もあるからだいたい皆丁寧に対応してくれるし運転ヤバくて恐怖を感じることももうない。

台湾・香港

台湾なんか日本で使ってるUberアプリそのままで配車手配できると知ったときは感動した。しかも日本語表記で。香港もまだ利用したことないけどUberで大丈夫みたい。これは本当に頼もしい!

タイ

タイもいつの頃からか旦那がGrabアプリを使うようになったのでタクシー利用率が激増。あんなにイライラしてたタイのタクシーが嘘のように便利でしかない乗り物になった。

スワンナプーム空港に着いたらまずGrabの手配をして待合せ場所で多少もたついたりもしてたけど、今年からなんとピックアップポイントが設置されていた。乗り場が1ヶ所に集中することもあって到着したタクシーが渋滞起こしてたり待ってる乗客もごった返したりしてたけど、到着してるタクシーナンバーをスピーカーで読み上げてくれてることもあって概ねスムーズに出発できた。

中国

もはやアプリどころか自動運転してたり時代の先をグングンと行ってしまっている中国。今はあまり気軽に行ける感じでもないから最新事情はわからないけど、2016年の時点で市民が普通にアプリを使ってタクシーを呼んでてすごいー!と時代遅れの日本人は感動したもの。

この時は北京のホテルから予約してた料理教室に向かいたくてホテルマンに聞いたら「こんな大雨の日にタクシーなんかいないよ」と言う話になり、「でもそこに予約してるんだよね?何時?」と、何人かのホテルマンたちが一斉にアプリでタクシーを探してたくれた思い出が。素晴らしき人情とテクノロジーに助けられた。

運転手とのコミュニケーション

アプリになって便利になった反面、運転手とのコミュニケーションはほぼなくなった。何も話さなくても目的地に着くし支払いもアプリで完結するから。降りるときやスーツケースの出し入れのときにお礼を告げるくらい。

台湾の運転手でときどきあったのが日本人とわかると日本の曲を流してくれること。たいてい歌謡曲とか演歌。たまにアニソンが流れるときもあって知らない日本語ソングにこっちが戸惑うときもあったけど。そういうとき中国語は話せないと思ってるから静かにサービスしてくれるんだけど「日本語の曲ですね、ありがとう」って言うとそこからはずっとしゃべってきたり家族の写真を見せてくれたり楽しい思い出もちょくちょく。

最近はアプリの評価を気にしてるのかほとんど話さないケースが主流の模様。「この辺でいいですよ」とか「ありがとう」っていう会話くらい。台湾の友達に聞いても「Uberの運転手と会話なんかしないよー何を話すの?」って言われてしまった。

今やタクシーの面倒くささはアジア諸国よりも日本のほうが上になってしまった感。とても丁寧に対応してくれたりするけど行き先告げた後にどのルートですか?とか言われても日頃運転しないからわからないし。ナビに聞いてよとか思っちゃう。

違法だからやめて欲しいけどこういう感じだから日本語話せない外国人は白タクに頼りたくなるのかな。それともそもそもお国柄なのか?関西の某地域のタクシーなんかは日本人の私ですら怖くて乗りたくないし、自分たちがそうだったように彼らにとって日本のタクシーももっと使いやすくなったらいいな。