#4 旅と通信
今、海外旅行に欠かせないものと言えばスマホとそれを使うための通信手段。飛行機に乗るのも現地の地下鉄を使うのもレストランやアクティビティなんかを予約したり確認したり支払ったりするのも全部スマホ。地図もすべてスマホの中。グーグルマップは今や命綱。
昔はたくさん付箋を貼ったりメモを書いたガイドブックを頼りに、時には現地の人たちに助けてもらったりしながら旅していたはず。今では信じられないしもう戻れないなぁ。
日本の空港で借りるモバイルWi-Fi
私が海外旅行へ頻繁に行きだした時にはすでにスマホは必須アイテムだったけど、海外での通信手段としてはモバイルWi-Fiのレンタルだった。
オンラインで予約して旅行当日に出発空港にあるカウンターで受けとり、帰国したら返却ボックスに返す。通信が途切れたり壊れたりするような大きなトラブルもなくて本当にお世話になったけど、デメリットがあったとしたらその重さ。モバイルバッテリー変わりにもなる機種だとこれのおかげで肩が凝るほどの重量感。本体と充電器、取扱説明書のセットが入ってるポーチもなかなか大きくてバッグの中で嵩張っていた。
あとは毎日欠かせない充電と忘れ物の心配も。一度ホテルにモバイルWi-Fi用充電器を刺したままチェックアウトしてしまい、急いでホテルに取りに戻ったこともある。個人的なものだったら諦めちゃうけど、ペナルティがあったら厄介だと思ったからその時は必死だった記憶。
現地の空港で借りるモバイルWi-Fi
その後、kkdayやklookみたいなサイトから現地の空港で受けとり返却するタイプのモバイルWi-Fiの存在を知ってそちらへ移行。メリットは何といっても価格の安さ。日本で借りていたときの半額くらいの記憶。あとは出発前に受け取りに行かなきゃいけないプレッシャーがないことと、帰国のときに現地空港で返却して荷物的にも気持ち的にも身軽になれることもポイント高かった。
はじめは少し不安だったけど借りるときも確認番号みたいなものを見せて「予約してます!」と言うだけでOK。電源とか充電の説明だけサラっと受けたら終わり。通信状況もまったく問題なし。
ただ、香港とかバンコクの空港では待ち時間なくあっという間に受け取れていたけど、台湾の桃園空港だけはカウンターが長蛇の列で乗りたかった電車やバスに乗れず予定通りにいかなくてよくイライラしていた。
au世界データ定額
おでかけ関連の会社で働いていたとき、ドコモのPRで知ったのがこのシステム。モバイルWi-Fiを借りなくてもアプリで事前予約しておくだけでスマホが海外で使えるという世界データ定額。当時ドコモがいろいろな媒体でPRしていた。
個人的にはauユーザーなので料金体系はドコモとは異なるけど、事前予約しておけばアジアエリアで1日490円くらい。2、3泊程度の旅行ならあまり気にならない価格だったこともあってWi-Fiレンタルから完全に移行。1日あたりの通信量に上限があったから夜はホテルのWi-Fiに切り替えたり日中も無駄に動画を見たりしないようになるべく節約しながら過ごしていた。
しかし!今年に入ってからいつも通り申込みしようと思ったら世界データ定額アプリの更新があり、いつの間にかauの海外ローミングサービスの仕組みが変わってしまっていることを知った。新たなサービスは「au海外放題」と言うらしいのだけど、料金体系が大幅に高くなっていてビックリ!日本での通信量に影響しないことがメリットみたいだけど、事前予約しても1日あたり1,000円くらい。今までの約2倍。と言うことで、これを機にau世界データ定額とはお別れ。
eSIM
機器レンタルや海外ローミングのサービスを経てたどり着いたのはeSIM。再びkkdayやklookに戻ってきた。以前から安くて便利なのはSIMカードと言われていたけど、あんな小さなカードを出し入れするなんて怖いし何より紛失したときのショックが計り知れないと思って使う勇気でなかった。そういう点ではeSIMなら不安なし。QRコードの読み込み時だけ、パソコンとか人のスマホとか別の媒体が必要なのは多少面倒だけど時間のあるときにやっておけばいいだけのこと。
値段に関しては国とか通信会社なんかによっていろいろだけど、口コミが多くて評価の高いものを選ぶことで今のところ問題なし。数か国使ってみた感じだと、バンコクは本当に使えるのか不安になるほど安い。そしてこれを基準に見ると香港はわりと高め。台湾はタイほどじゃないけど安い。ただし、設定の段階でパスポートの写真を送信する必要があるのがちょっと面倒くさいかも。
現時点での最新利用状況はこんな感じだけど、この先auもahamoや楽天みたいに海外でもローミングオンするだけで使える感じになっていくのかな。なるべく手軽に便利に海外へ行けるといいな。