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【FFX歌舞伎】5回観劇したキャラ感想 シドと23代目オオアカ屋/ルッツ編

FFX歌舞伎キャラ個別の感想6記事目のシドと23代目オオアカ屋/ルッツ編。
ただのFFXファンで歌舞伎の知識が皆無なので、その点はご容赦ください。
見出し画像は劇場で撮ったものと3月10日のカーテンコールです。


5回観劇の日付・座席位置

文中で◯回目が多発するので書いておきます。

1回目 3月5日  SS席2列目中央(開演して2日目の日曜日)
2回目 3月10日 A席25列目中央(平日)
3回目 3月27日 SS席5列中央より少し下手側(平日)
4回目 4月3日 S席13列中央(平日)
5回目 4月12日 SS席1列中央より少し下手側(千穐楽)


シド:中村歌六さん

シドは原作ではサブキャラ的立ち位置なので、メインキャラクター達と並んで紹介されてるのはFFX歌舞伎ならではのアレンジです。

メインキャラクターの写真が発表された時、最初は誰??って思いました。
衣装も青メインになっていて、原作シドは青のイメージがなかったので意外でした。
渦巻き模様がリュックとお揃いなので、シドなんだろうなとは気付けました。
シドは元々黄色っぽい服を着てますが、主人公のティーダと被らないようにしたんですかね。
よく見たらズボンが原作シドと同じ色でした。

ファイナルファンタジーを知らない方に少し説明すると、「シド」という名前のキャラクターは世界観やキャラ設定は違えど、どのFFにも必ず登場するお約束的存在です。そう考えると大事なキャラクターなんですよね。

原作シドはなんでも一発ドカンとやろうとする勢いがいい頑固親父であり、アニキとセットでクスッと笑えるオモシロキャラでもあります。
歌舞伎シドは頼れる船長!みんなのオヤジ!でした。原作よりかっこよくしたって言ってましたね。
シドに関しては続編のFFX-2にも登場するキャラクターなのでどんな性格かわかってるし、ちょっといじっても平気そうなアレンジしやすいキャラだなと思いました。

歌六さんシドは後編からの登場です。
アルベドホームに到着してから義太夫が歌で説明する上に、シドが登場して一気に歌舞伎感が増し増しになります。
ティーダも歌舞伎口調で話だすし。

いきなり踊り出しちゃっておいおいとも思いつつ、シドだからまぁいいかとも思えるキャラです。
完全にシドのペースに乗せられちゃって、これまでハイペースに進んできたストーリーが急にスローになるので、眠気を誘うポイントになってしまいました。
もちろん私は寝ませんが、両隣のお客さんが船を漕いでいた時は「マジかよ!」って心の中で思ってました。

姪のユウナの安否を心配するのは原作と同じですが、歌舞伎では娘のリュックを心配するなど、優しい一面もありました。あのルールーも懐いちゃう!
リュックがオヤジはみんなのオヤジだよ!ってなにこの優しい世界。

ユウナの米吉さんと歌六さんが実の親子ということもあり、より親心が出ていた感じがします。
吉太朗さんが演技とはいえ実の親子の前で「親父」って呼びづらかったというのも面白い裏話。(stand.fmより)
アニキともうちょっと激しいやり取りがあると嬉しかったかも。

歌六さんは1回目から千穐楽までずっと安定したパフォーマンスを見せていただきました。メインキャストの中では最年長なのにさすが!
原作シドの37歳って10年ほど年齢設定ミスったんじゃないかと思ってるので、最年長なのは解釈一致です!

シドのキャラ設定に少しアレンジがあるとはいえ、演技は原作に近い形にしてくださってるので違和感が全くなく、シドがいることで本当に飛空挺の中にいる気分になれました。
飛空挺の中でくつろぐように腰掛けるポーズが何気に好きです。

4月12日千穐楽カーテンコール
もみあげとタトゥーがポイント☆

23代目オオアカ屋/ルッツ:中村萬太郎さん

行く先々で金を貸せと言ってきたり、ボス直前で空気を読んで商品を売ってくれたりする商人オオアカ屋。
FFX歌舞伎では意外な形で大活躍しました。
いわゆる前説役でFFXの説明や歌舞伎を初めて見る方のために歌舞伎に関するチュートリアルをしてくれます。
誰よりも歌舞伎感満載な衣装なのですが、原作と見比べるとポイントは抑えていて、確かにオオアカ屋だ…!となりました。

旅先々で現れてティーダ達と直接絡むと思っていたので、この前編の最初と後編の最初と合間にしか出ないという役割には驚きました。
原作では世界観の説明係は「語ってもよいですかな?」が決まり文句のメイチェンというおじいちゃんもいるのでメイチェンでもアリだったとは思います。

23代目オオアカ屋という名前と名乗り方が歌舞伎っぽいとインタビューで言っていたので、登場させないわけにはいかなかったのでしょう。
歌舞伎っぽさというもの自体を知らない私はそ、そうだったんだー!というのが20年越えて知った事実でした。

オオアカ屋よろしく!

オオアカ屋が毎回「初めて歌舞伎を観にこられた方」と「ファイナルファンタジーXをプレイしたことがない方」という質問をして客席が挙手します。
大抵の人がどちらかの手を挙げます。
ぼっち参加だった私は同じくぼっち参加のお隣さんに声をかけていたので非常に助かりました。
隣の方が歌舞伎ファンなのかFFファンなのかで声のかけ方が違うじゃないですか。
まぁ私は2回目からドヤ顔でどっちも手を挙げなかったので謎の人になっていたのですが。
千穐楽はリピーター率調査もして欲しかったですね。

まずはツケと見得について実演しながら説明してくれます。
歌舞伎を知らない私はツケも見得も初めて聞く単語です。
歌舞伎講座は本当に助かりました。

これが逆に歌舞伎初心者達はツケと見得が入った時だけ拍手するという認識になってしまったような感じもします。
私の記憶では1、2回目は女方のキャラの見得にツケが入ってなかったので、タイミングが掴めず女方の時だけ客席の拍手しそびれがちょいちょい発生してたんですよね。

私も歌舞伎は詳しくないので、なにが正解なのか分からず、歌舞伎ファンの方は拍手ポイントで率先して拍手してほしいなと感じてました。
多分3回目から?見栄の時は必ずツケが入るようになったのでどのキャラの見栄にも拍手が入るようになりました。
オオアカ屋も4、5回目ではパーティーメンバー達の登場には拍手してねと教えてくれました。

毎回少しずつ説明を変えてくれるのも聞いていて楽しいポイントでした。
時にはプログラムを宣伝したり、グッズを宣伝したり、自分のブロマイドを見せながら自分用、保管用、布教用に買ってね☆と商人っぷりを発揮してくれました。

萬太郎さんオオアカ屋が程よく客席をほぐしてくれるおかげで落ち着いてスピラの世界に入れましたね。
原作のオオアカ屋はもっとおっさんっぽいので、若々しい萬太郎さんは最初は弟のワンツ(24代目)の方なの?とうっすら思ってしまいましたが、23代目です。
ちなみに梅枝さんの弟さんなんですよね。言われないと分からない。

4月24日千穐楽カーテンコール直前
タグの宣伝を忘れない萬太郎さんオオアカ屋

手や足の爪先まで綺麗で舞台に立つ人はやはり手入れがちゃんとしている…!と密かに感心していました。
盛り上げ役に徹しているので、カーテンコールではあまりちゃんと写った写真がなかった…。

4月3日カーテンコール
チョコボを乗せて登場したが、途中で落ちてしまったため
チョコボを乗せようとずっと格闘してる

萬太郎さんはルッツとしても登場します。
なんとルッツはビサイドオーラカの一員になり、ブリッツボールをします!
これは歌舞伎オリジナル!初見はちょっと驚いた。

原作を知っている人はプレイヤーの選択肢でルッツとガッタどちらかがミヘンセッションで命を落とすと知っているのでルッツが生き残るのかな?と思いきや、ルッツが亡くなります。

私はガッタをけしかけるタイプなので
ルッツが生き残るパターンが多い

原作通り赤い髪をしているので一発でルッツだ!とわかるのも嬉しいポイント。
ガッタは原作より落ち着いた感じになってるので、先輩後輩関係はあまりなかったです。

ルッツとガッタのコンビだとガッタの方がキャラ立ちしてて印象が強いサブキャラなんですが、ミヘンセッション前のワッカとのやりとりが重要なシーンのため、ルッツが抜擢されたんでしょうね。
ルッツとチャップのエピソードも寄り道しないと出てこないサブイベントですが、ミヘンセッションの辛さを表現するためには必要だったと思います。

ルッツの登場は前編の第三幕までだったので、オオアカ屋もその後途中で出てきたら嬉しかったな。

4月3日カーテンコール
オオアカ屋の垂れ幕もあるよ

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