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詩のような何か集2
今回は自分の心象風景?を絵にしてみました!
しろくまさんだいすき💕
水面からの光結構頑張ったけど縦長だったので写りません…悲しみんみ
今回は6つです
あったかい目で見つめてください笑
濁り
電車の心地よい
音に揺られて反射光
万華鏡の中でまわる飾りのように
光がきらめく
僕を乱暴に終わりへいざなう
水が足りない
摩擦に生かされ
無意識を生きる
終点はあれど終わりはない
何度もくるくる回る
疲れて走る
眠っても走る
いつでもやってくる朝日の
あたりまえを眺める
つくしが凍える空気に
あたたかい朝日を
乾いた喉には
潤いを
確かに差し込む朝日
破壊衝動は確かに潰えた
解説↓
いつもと同じ電車、同じ席、同じ時間
なんのかわり映えもしない風景
音が心地いいが向かう先は億劫だ
窓の景色にも飽きて反射する光を眺めている
喉が乾いてきた
周りとの摩擦を気にしながら
生きるのに飽きた
終点はあれど折り返してしまえばそこは通過点だ
終点だと思ったそこが通過点だったと気づいたとき、その徒労感に落胆する
今日が終わったと思うとまた今日がやってくる
惰性でまた電車に乗って終点へ
つくしが風に震える
朝日はあたたかいが乾いた風に凍える
喉が渇いて仕方がない
いつでもやってくる爽やかで憂鬱な朝
朝と昼と夕と夜の永久のループ
変われない日常
観念してまた電車に乗って終点へ
2021 3/24 午前7時くらい
はるかぜ
かんかん照り
上まで登ったお日様が頭を茹でる
乾いた夏の暑さが降り注ぐ
少しの春風が心を癒す
心地よくのぼせる
風のない夏のバス停で
いつかのバスを待っている
どこまでも青い空が僕を見下ろす
冷たい風
そこにはもう朝のとがりは無い
優しくぬるい風が吹く
バスが停車した
解説↓
朝とはうってかわって夏のような暑さが頭に降り注いでいた
じりじりと焦げてしまいそうな気さえしてくる
しかしどこか晴れやかでどこまでも爽やかだ
風は少しあたたかく流れる
なににも遮られない太陽が頭に直接熱を送り込み、思考を遮る
あたたかさでぼうっとする
書くことも立つこともやめて寝てしまいたくなるなぁ
あ、風が止んだ
風であったかいくらいになってたけど風がないと暑いなぁ
この時間の時刻表なんて覚えてなかったよ
あとどのくらいでくるのかな
立つのがちょっと辛いけど
頑張ってバスを待ちます
昨日も雲なかったし今日も快晴だあ
綺麗な青〜
ふと冷たい風が吹いた
でもそこに朝のキンとする冷たさはない
むしろ柔らかくて気持ちいい
優しくぬるい風が吹く
ゆっくりとバスは停車した
2021 3/24 午前10時くらい
夢枕
恒常の夜
締め切られたカーテンの裏には
紺色の夜空が張り付く
こうこうとした照明の
眩しさにあてられ布団に入る
しろくまが眠気を誘う
夜をふかした煙に酔う
頭にモヤがかかってふわふわする
しろくまの毛並みを優しく撫でる
スマホを持つ手が冷たい
手に力がはあ
解説↓
夜は巡った
光のもれないカーテンの裏からは
濃紺の夜空が見えるのだろう
こうこうと光る照明は部屋を眩く照らしていた
眠くなって目が閉じてきたので
照明を消して布団に入り、抱き枕と共に寝ようとする
夜更けまで課題をしていた頭が
睡眠不足を訴えるようにふわふわしている
お気に入りの抱き枕の頭を撫でつけながらスマホで思いを綴っていた
夜はまだ寒い
布団に入っていればあたたかいものの、中でスマホを操作するには窮屈だ
強い眠気と寒さにかじかんだ手に支えられたスマホは、いつ落ちてもおかしくないのであった
2021 3/24 午後11時くらい
虚無
もう何もかもからっぽだ
当てにならない
存在しない物を探し求める旅は
無いと理解した瞬間輝きを失う
どこにも歩きたくない
動きたくない
希望は失われた
何もなかった
全てが無駄だった
しきりに流れるメロディーは騒音でしかない
たくさんのディスクは目の毒だ
ただ立ち尽くすだけだ
そこにあると思っていた
手は届かなかった
掴めると思っていた
目の前にも現れなかった
全てが音もなく崩れた
1歩歩くも全身が重い
立ち続ける足が痛い
頭はからっぽなのに
心が重いから前に進めない
もう諦めていた
この文字を打つころには
状況を受け入れた僕がいた
理解したのにどうして
ただ立ち尽くす
解説↓
もう何もかもからっぽだ
ネットの情報なんて信じた僕が馬鹿だった
意気揚々とここまで歩いてきたが
目的のCDは無かった
気分が沈む
ショックで何も考えられない
帰ろうにも諦めがつかない
ここのタワレコなら必ずあると思ったのに
これ以外の目的もない
全てが無駄だった
店内で流れるランダムな音楽はどれも響かない
こんなにたくさんのCDが売っているのにAyaseさんのCDは無いなんて………
ネット音楽のCD売り場の前で立ち尽くす
今まで買おうと思っていたCDは全てここにあった
無いことなんて自分の見間違い以外なかった
YOASOBIさんもツユさんもn_bunaさんのCDもあったのに……
CDを買って家で思う存分聴くという計画はきれいさっぱり消えてしまった
1歩だけ帰り道へ足を踏み出すもすぐに止まってしまう
立ち続ける足が痛い
心のショックが大きすぎた
もう諦めていた
この文字を打つころには
売っていないという現状を受け入れた僕がいた
でもどうして無いのという心が僕をその場に留める
ただ立ち尽くすだけ
2021 3/26午後5時くらい
根本的何か
雨が降る
紫陽花がきれいに色づいて
くもの巣でさえ輝いていたこと
あの夏の君は覚えているだろうか
一時の気の迷い、三時のおやつ
五時の湿気にやられて
七時に空の青さを思い知る
猫の通り道
密かに繋いだ親交
ぼんやりと光る思い出が
僕を優しく打つ
あの夏の君は今、どこにいるのだろうか
僕は少し大人になったのかもしれない
いつまでも君とありたかった
気づいたときにはもう、離れていた
確信は無いけれど、今も君は遠ざかっている
もう取り返しがつかないことなんて知ってる
考え方は変わっていくんだ
君の置き土産は少ないけれど
僕の手には余った
君には頭があがらないね
君は変わっていく僕を受け入れていた
僕は変わっていく自分に気づけなかった
分かっていたなら言ってくれれば
雪を踏みしめる僕は遅かったんだ
黒い厚手のジャンパー、ジーパン
紺色のマフラーに手袋
フードを被る僕の頭に雪は積もらない
君のいなくなった僕の瞳は輝いているだろうか
あの夏の君がいつまでもきらきらでありますように
解説↓
高1の夏
あじさいは雨にぬれていた
雲に覆われた空
うまくゆかない学校生活
できると思っていた勉強は案外難しい
たのしいことがなかった
ただ動画を流し見ていた
少しだけ面白そうなものを見つけた
仕方なくそれにのめりこんだ
いがいとたのしかった
けもフレいじょうにあいきゅうがとけた
おべんきょうはつらかった
つらいものはみたくなかった
ぼく、なにしてんだろ
なにもかんがえずにあさからよるまであそんで
なんのためにこーこーはいったんだろ
どんどんしゅーちゅーりょくがなくなってるきがする
ぬけださなきゃな
副作用で上手く脳が働かない
もう抜け出したはずなのに力が戻ってこない
はやく戻ってきてくれないと困る
何もできなくなった自分は見てて虚しい
十分に楽しかったはずだったのに
大切なものを失ってまで得ようとした「たのしさ」とはなんだったのか
…これは副作用なんかじゃないのかもしれない
悲しい成長の証なのかもしれない
どちらにせよこんな形で失ってしまったものは、戻ってこないと考えるのが妥当だろう
早く大人にならなくちゃと思っていたけれど
大人にならない方がいいこともあるのは
なってみないと気づけなかった
自分が自分じゃないみたいで嫌になる
自由に動けていた体は成長するごとに重く、扱いづらくなっていく
視界もぼやけ、見える範囲も縮まっていくように感じる
脳も働かないとなればいよいよ終わりが見えてくる
無能になった自分に社会は価値を見出すだろうか
僕は自分を一個性として受け入れられるだろうか
少しづつ大人になっていく僕
何もなければまだ人生は長い
本当に大人になってしまったらこんな葛藤も忘れてしまうだろう
子供の心を忘れた大人になりたくない
けれど僕は抵抗虚しくそんな大人になる気がする
現にもう忘れ始めていると思う
成長してしまった次の誰かさんは、この文章を読んだらなんて思うのだろうね
2021 3/27 午後7時〜9時くらい
深水
少しだけ深い水の中
床と壁、窓に光が差し込んでくる
きらきら光る水面に見惚れ
口から出る気泡を追う
ぬるい波を感じる
水の流れに逆らえず
足が波にさらわれる
しろくまと手を繋ぎたい
出口の見えない廊下
水圧で透明な景色
口の中には甘い色水
眩しい光に目がくらむ
少しだけ苦しい水の中
溶け出していく体
しろくまがいてくれれば……
大丈夫だよね
留まる僕を許して
解説?↓
この詩のような何かは僕が心地よく感じる言葉を並べたものだ
前の何か集を見直してみると、僕の表現の幅が狭いこともあるだろうけど同じような表現が多かった
眩しい光、窓、青、紺、水、視界のぼやけ、目のくらみ、足、 …etc.
言葉にしてみて、自分の知らなかった内面を知った気がした
お前はそんなことを考えていたのかと自分でもびっくりする
書いてみると確かに窓の光が気にかかるし、少し息苦しい感じもする
それは僕が水の中にいたからだったのか…
水の中に窓があって窓じゃないところから水面を見上げるなんてシチュエーションはそうそうないだろう
しかも四角い窓に限る
電車の窓も学校の窓も四角い
かくっとしたきれいな枠の中の光が好きだ
朝は白いけれど昼は黄色になって、最終的に紺色の光が差し込むんだろうなあ
想像するだけで素敵だ
そんな世界観を絵に出来たことに僕は満足している
今まで絵を描いたり作曲したりなどしたが、始めは過去最高の出来だと思っても、後から見るとまた技術も何もない駄作を作ってしまったと後悔していた
しかしそれは間違いかもしれない
人の価値観と自分の価値観は完璧には一致しない
僕には僕の世界があり、誰にも理解されなくても自分が自分を理解するためだけに創作を続けるのもアリだと思い始めている
散々かっこつけちゃったね笑
これらが青い僕の置き土産になれるといいな
小さいけれど、どうか受け取っておくれよ
2021 3/28 午前9時〜11時くらい