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トルコ語のこと #3:よーく考えよー、練習問題は大事だよー
#1でも書いたように、2年前から東京外国語大学が行っているオンライン講座、オープンアカデミーでトルコ語を勉強しています。
1年目の初級のころは、おなじみ白水社から出ている『ニューエクスプレス トルコ語』を、2年目の初中級では、シリーズ化はしていないものの「ニューエクスプレス」の続編的位置づけの『ステップアップ トルコ語』を用いています。両方、全20課から構成されていますが、「ニューエクスプレス」は2課に1つ、「ステップアップ」は1課ごとに練習問題が付いています。
「ニューエク」(普段こう呼んでいます)は20冊程度所有していて、半分以上は実際に独学で学習しましたが、練習問題は飛ばしてしまうことが多かったです。「まぁ文法は理解したし…」みたいな驕りもあっただろうし、単に面倒と言えば面倒だし、練習問題で足踏みするよりも、初級のうちはとにかく1冊最後までやり切ってみる方がいい、という語学学習上の信念のようなものもあった気がします。
今受けているトルコ語講座では、学習した課が終わるごとに受講生同士、あるいは先生と一緒に練習問題を解いていきます。これがとてもよいんです。やはりそれなりに語学を定着させようと思ったら練習問題は欠かせません。インプットとアウトプットは全く異なります。語学を少しでもやったことがある人ならわかると思いますが、10のインプットがあって、やっと1のアウトプットがあります。わかっていると思っても、空で言えるかというと全然そんなことはない、ということはよくあるでしょう。そのことを常に自覚し、自分の理解が甘いところを炙り出すためにも練習問題はやらなければならない(ただ、ひとりでバリバリやるのはなかなか難しい)と改めて思うようになりました。
わたしが韓国語を教える際にも、教室でなるべく練習問題を解く時間を設けています。やはり家でひとりで問題をこなすのは大変だからです。それに、今だったら簡単な問題であれば翻訳機に入れてしまえば一瞬でできますからね(もちろんそれでは全く上達しませんが)。とにかく練習を強制させてもらえるのが教室や、オンラインであればリアルタイムの講座の意義なのかなと思います。教室という環境がなくなって初めてわかる小テストのありがたさというのもあったります。
トルコ語は研究のためもあるし、ただ楽しいから勉強しているところもあるのですが、練習問題について改めて考え直すいい機会になりました。やはり語学を教え続ける限り、自分でも語学の勉強は続けていく必要があるなと再認識しました。ここら辺のことは以前も書いたことがあるので、よろしければ。
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