呪縛と解毒
マイ・ブロークン・マリコみた。
アマプラで。
流行りの言葉でいうところの毒親育ちと共依存の友人の話。
その友人も見てると毒親育ちなのかと邪推する。
低評価は毒親の感覚を知らない人だろう。
私にはシイちゃんみたいな友人はいない。
いないからこそ今に至るのかもしれない。
孤独で死と生の境界線をよく訪れようとする。
マリコはそっち側いっちゃった。
きっかけはなんでもある。
いま生きているのは偶然。
欲しいのだ。温かいものが。
欲しても欲しても得られない。
人が離れていくようだ。
誰も与えてくれない。
そこに気付くのだ。
与えた方が楽なのだ。
境界線から脱出するには与えるのだ。
与えたら拾ってくれる人がいる、かもしれない。
見つけてくれる人がいるかもしれない。
かもしれない、だから期待しない。
欲する呪い。
逃げるしかない。
物理勝負。
すぐには解毒されない。
最初は逃げることへの罪悪感。
そのうち解放感に変わる。
グラデーションのように。
自由でいいのだと思い知る。