ひとり暮らしエピソード(ご注意編)
メディアパルさんの「ひとり暮らしのエピソード」に応募します。
きっと、皆さん、楽しい、嬉しい、エピソードを投稿されるのかな?
私はちょっとこわかったお話を書きます。
20代の頃、5年ほど一人で暮らしていたことがありました。
場所は東京都江戸川区葛西。
東京ディズニーリゾートの近く。
ディズニーランドの花火がよく見えました。
駅からは遠かったのですが、家賃も手頃で、ロフトもついていて、こだわったコンロも電気ではなくてガスだったのと、礼金がなかったのでそれが決め手となりました。
引っ越しの日。
とりあえず、お清めのお塩を部屋の四隅と水場に置いて、片付けをはじめました。
小さなアパートの小さなお部屋。
でも私にとってはこれから暮らす大切なお城です。
何をどこに置く?
考えただけでも、楽しいです。
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窓をあけて、ワサワサと掃除を始めました。
お天気のとても良い日でした。
しばらくすると、下のお部屋から
「ドンドン」
と聞こえました。
アパートですからよくあること。全く気にしなかったのですが、しばらくするとまた、
「ドンドン」
と聞こえました。
下で何かやってんのかな?っと、それでもそんなに
気になることはありませんでした。
しかし、そう思えなくなったのは4日目あたりからです。
私が立ち上がるたび、
「ドン」
歩くたび、
「ドンドン」
窓を開けるたび
「ドンドンドン」
ちょっと逆に文句を言いたくなるくらいの
「ドンドン」の頻度が高いのです。
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「ピンポーン」
ある日の夜。誰かが呼び鈴を鳴らしました。
一人暮らしの私のところへ、約束をした人以外が
こんな夜中にくるはずがありません。
新聞屋さんにしては、遅すぎます。
「はい」
インターフォン越しに声をかけると
「警察のものです。」
何事! ((((;゚Д゚)))))))
恐る恐るドアを開けてみると
確かに制服を着たお巡りさんが2人。
「お一人ですか?」
ひとりじゃ悪いですか! ( ̄^ ̄)ゞ
「はい、何か?」
「いやね、下の部屋の人が、上の人間が騒いでるって言うもんでね。酔っ払いが騒いでいるんだと思ったのできてみたんですが、」
「あなた、の、、わけがないですね。」
「夜分にしつれいしました。( ̄^ ̄)ゞ 」
お巡りさんはとりあえず、下弱わそうな女子が1人とわかって、取り越し苦労だったと、それ以上プライベートに踏み込むことなく帰っていきました。
ここまでくると下に住んでいる人は頭がおかしいのではないか?と疑わざるを得ません。
それと同時に、怒りさえ出てきます。
まさか、一人で乗り込むことはできませんので、不動産屋さんに相談することにしました。
でも、そう思った矢先。
事件が起こりました。
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部屋の掃除をしていると、
またいつもの「ドンドン」が始まりました。
でも掃除なんて、普通のこと。
こんなハリボテみたいなアパート、他の部屋の音が聞こえないほうがおかしい!勝手にドンドンしていればいいのさ!とたかを括っていましたら、
ガン!ガン!ガン! ガン!!!
下の部屋の人が、私の部屋のドアを蹴飛ばしにやってきたのです。
逃げる足音が聞こえて、
いなくなったことをドアスコープから確認し
ドアを開けた私の目に、
ぺッコリとへこんだ可哀想なドアの姿が映りました。
私は恐ろしくなって、すぐに不動産屋さんに連絡をしました。
不動産屋のおばさんは、とりあえずすぐにきてくれて、私の安全を確認し下の部屋へ向かいました。
上から、その様子を聞いていると。
「お兄ちゃーん、ダメじゃない、もっとちゃんとしてね」
と。
「えっ!それだけ??」
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それからしばらく、下からのドンドンは無くなりました。
そして、それから私が結婚して部屋を出て行くまでの間、
ドンドンと叩かれることは無くなりました。
一人暮らしって、夢と希望と自由が満載ですごく楽しいです。
全部自分で決めて、自由に時間が使えるのですから。
私の場合は、こんなことくらいで済んだのですが、一歩間違えばどうなっていたことか。
一人暮らしの場合、女性も男性もセキュリティーがしっかりしていれば良いと安心はせず、少しでもおかしなことがあったら我慢しないで、お金がかかっても違うところへお引っ越しをするくらいの気持ちでいてほしいです。
労力かけて、見つけた物件だからと、思うことは当然ですが、
命には変えられません。
最終的に『安全と安心』は、自分でしか作ることができませんよ。
ちょっと、怖がらせてしまったエピソードだったかもしれません。
どうぞ他の皆さんの素敵なエピソードで、お口直しされてください。
私の記事は、「ご注意編」の事例としてお読みくだされば幸いです。
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