福山和人_

福山和人 京都市長候補 スタート街宣 2019/11/17【後編】

(前編から続く) 

 京都市がその気になればできることは、ようけあると思います。今回僕は「つなぐ京都2020」という新しい団体のもとで「京都をつなぐ」ということをキャッチフレーズにして、いろいろな政策を皆さんにお示しをしています。

 まず一つ目「夢をつなぐ」ということです。京都には夢をつなげへん、格差社会のもとでしんどい思いをしている人が、ようけ居てはる。みんなが夢をみられるように、市民の皆さんの暮らしを全力で応援したいと思います。まずこどもさんの医療費をせめて中学卒業するまでタダにします。全員制の温かい学校給食を実現をして段階的に無償化に近づけていきます。返さんでもいい給付制の奨学金を創設をします。国民健康保険料が高すぎる。せめて均等割、おぎゃあと生まれてきた赤ちゃんにまでかかる均等割の部分を廃止をします。老人医療の助成制度、いわゆるマル老が改悪をされて、昔京都は高齢者の方は老人医療無料でした、これが1割になり2割になり、それが先ほどのお年寄りのような状況をひきおこしている。だから僕は少なくともまず1割負担に下げたいと思います。さらに段階的に無償に近づけていこうと思います。

 2つ目の大きな柱「なりわいをつなぐ」ということです。京都の経済を支えているのは98%の中小企業の皆さんです。ここをしっかり温めてこそ京都経済は活性化します。だってこの間、京都の中小企業の皆さん、7割が赤字って言われてるんです。だからこそ法人市民税が入らへんわけですよ。ここをしっかり温めるために、中小企業振興基本条例、これを制定をします。あわせてそこで働いている労働者の皆さんにしっかりと信頼をしてもらうために、少なくともまず行政から襟を正して時給1500円以上の支払いを義務付ける公契約条例を制定をしたいと思います。また昨今の台風やらそしてまた地震やら、さまざまな災害に全国がみまわれている。京都も例外やないです。万が一のことが起こった時にきちんとした防災対策をしてるかが大事。その意味では大型公共工事については減少するとしても、地元の道路とか橋とか川とか、あるいは公共の施設だとか、そういうインフラはきちんと計画的に整備をして、そのことを地元の業者さんに優先的に発注をする。これによって防災と地元経済の活性化を両立させたいと思います。

 3番目の大きな柱として「まちをつなぐ」です。京都はもうオーバーツーリズムの限界を迎えていると思う。観光客の人が日本中世界中から来てくれはるのは、とても嬉しいことです。だけれども、そこには適度な規制というものが必要になってくると思う。私はホテルや民泊などについては規制を強めて総量規制に踏み込んでいきたいと思います。あわせて今京都市が高さ規制をゆるめるために新景観条例をさらに見直そうとしている。この見直し自体をもう一度白紙に戻して京都らしい町を守っていきたいと思います。あわせてこの四条通、この歩道の拡幅の問題をめぐって大混乱をいたしました。公共交通を軸にした町作り、その理念自体は間違ってへんと思うけれども、住民の皆さんの意見を聴かんと独断的に進めるのがあかんねや!市民の皆さんの意見をしっかり聴いて、この問題の解決にも取り組んでいきたいと思います。

 4つめの大きな柱は京都を「未来へつなぐ」ということです。京都の未来を一番不安にさせてるのは若狭の原発です。皆さん、福島の原発事故で全村避難となった飯館村は福島第1原発から40キロの距離にありました。左京区の花脊小学校は大飯原発から38キロです。ひとたび深刻事故が起こったらもう地域は崩壊をしてしまう。京都はそういう危険に今さらされています。私は京都市長としてきっぱりと原発の廃炉を政府と関西電力に求めたいと思います。あわせて原発再稼働について立地自治体並みに京都市に同意権を与える協定を締結するよう関電には求めます。実効的な避難計画の策定、ヨウ素剤の配布など、住民の皆さんの安心安全を確保するために万全を尽くしたいと思います。あわせて防災の問題は先程も申し上げたとおり、道路や河川やこういう社会的インフラを計画的に整備する必要があります。このことについてもきちんと取り組んでいきたいと思います。

 そして最後の5つ目の柱が「人をつなぐ」ということです。京都の市長選挙ではいつも「国とのパイプ」ということを言う人がいる。確かに僕も国とのパイプをぶった切ろうとは思わへんけれども、京都の市長にとって一番大事なパイプは、市民の皆さんとのパイプやないんですか?それが詰まっとって国とだけツーツーなっとっても。あの花見の会のいきさつを見ても、そんなとことつながったら怖いよ?本当に(笑) 私は住民の皆さんとのパイプを大事にして、そして京都の市役所のお勤めの皆さんとも風通しのいい市政を実現をしていきたい、こんなふうに思っております。市役所はこの間、相次ぐリストラによって避難所に人を配置することすらでけへん、そんな深刻な状況になっている。公的な責任をきちんと果たしていくために、市役所の中での行き過ぎた民営化や業務の統合については一つ一つ見直していきたいと思います。

 京都は昔から国際的な都市です。世界中からいろんな人が来てくれて交流が生まれて、そうして京都の町が繁栄をしてきました。その意味では京都は国際的な交流をさらに世界に発信をしていく、そういう役割があると思います。昨今、韓国との間の様々ないきさつが国の政治のレベルでは言われていますけれど、それはそれ。京都は仲良ういこうやないですか。少なくとも朝鮮学園に対する無償化の除外、これは私は見直したいと思います。あわせて多くの人たちがともに生きていくために、LGBTの人たちに対する対策を強める、パートナーシップ条例を制定する、こういったこともやっていきたいと思います。

 「そんな色々あんた言うてるけど、お金あんのか?」言わはる人が居てはるかもしれません。それぐらい、ちゃんと考えてますがな、僕も! こどもの医療費の無償化、これやるのに必要なお金は8億円ですよ。京都市の一般会計予算は年間で8000億。わずか0.1%でできますやん? 国民健康保険の均等割を廃止するのに必要なんは9億や。これも0.1%とちょっと。高齢者の人たちのマル老を2割から1割負担に戻す、これは6億でできる。どれもこれも0.1%前後でできる話ばっかりです。中学校給食かて全部で180億と言われているけど、いっぺんにやらんでも、段階的に毎年ちょびっとずつやっていったらできるわけです。そういう意味では、なんで今までできてへんかったんかが不思議なくらいちゃいますか?お金がないお金がないと市長さんはいつも言う。けれど、ないのはお金やなくて、やる気やなかったんでしょうか?

 この際私はきちんとした財源をお示しして、こういった市民の皆さんのための施策をきちんと計画的に進める市政に切り替えていきたいと思います。去年の知事選挙の時には私は一人で出馬会見をして、多くの皆さんにご支援をお願いしました。今日はもうこの段階で既にこんなに沢山の皆さんが応援をしてくださっています。市民団体の皆さんや民主市政の会の皆さんも応援してくれてる。僕らのつながりは確実に広がってます。必ず勝てます。立候補表明して以来、多くの団体や政党の皆さんにご支援のお願いをしてまいりました。既に支援するかしないか立場を決めておられる政党の皆さんもありますけれど、まだ決めておられない方は、どうぞ我々といっしょに市政を作っていきませんか? このことを呼びかけたいと思います。もう決めはった方も、いつでもウェルカムなのでこちらに来ませんか? 私は呼びかけたいと思います。

 人が人に何かを伝えようとして、考えて悩んで苦しみぬいて紡ぎだした言葉には力があると思います。僕の言葉と皆さんの言葉がよりあわされて人々の気持ちをとらえたとき、僕らは勝利の方程式を手にすることができると思います。これから2カ月半の短期決戦です。必ず勝つよ! 僕は今から全力疾走で駆け抜けるので、どうか皆さん僕と一緒に駆け抜けてください。ただし、まなじりは上げんと口角を上げて、楽しく頑張ろうやないですか。ワクワクする選挙をやろうやないですか。そして必ず勝って、みんなで勝利の美酒を酌みかわそうじゃないですか。皆さんの大きなお力添え、心からお願いして私の訴えにさせていただきます。ありがとうございました。

(2019/11/17 四条烏丸での街宣)

(音源動画:https://www.youtube.com/watch?v=AMrgjZ69q-Q)

☆写真は福山和人さん公式ツイッター(@kaz_fukuyama)からお借りしました。

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