小川陽太 演説文字起こし 事務所開き 2020/2/22
お集まりいただきましたみなさん、本当にありがとうございます。中央区・大阪市会議員再選挙に立候補いたします小川陽太です。どうぞよろしくお願いをいたします。
2期8年、平野区から選出をしていただき、大阪市会議員として働いてまいりました。橋下施政の市政改革プランによってバス路線は削減、3か所あった出張所は廃止され、水道の減免制度など廃止。なんでも民営化といって、幼稚園、保育園、次々につぶされてきました。暮らし破壊の政治と懸命にたたかってきた2期8年だったと思います。大阪市に最後に編入された平野区ですから、まちづくりなど政令市大阪市が責任をもってやらなければならない。まちづくり、政令市大阪市の責任を果たさせる。それがまだ残っています。
同じように中央区でも、市民にとって切実な願いがたくさんあることをお聞かせいただきました。玉造、この地域では児童が急増し、現在は長堀通を渡って天王寺区まで学童保育にこどもを通わせている。なんとか近くで学童保育を作りたいとお父さんやお母さんたちが日々頑張り、ああでもないこうでもないと力を尽くしています。で、そこから出てきた。「中央区は土地の値段が高くて、場所の確保がたいへん重荷になっている。ここを何とか支援して学童保育を開設する、そういう制度の拡充はできないでしょうか?」要望がありました。
○○○○(注1)の地域ではあちこちで松屋町筋のバスがなくなって、高齢者の出歩く回数が減っている。これでは生き生きと暮らせない、年が重ねられない。高齢者が出かけられる公共交通・バス路線の復活はいよいよ必要となっている。なんとかしてほしい。要望がよせられています。
学童保育所の予算は大阪市ではわずか7億円です。バス路線の補助金、民営化に伴い赤字路線を支えるという制度で始まったこの補助制度、29路線で上限はありますが約4億円程度の予算です。これ、政令市大阪市一般会計の予算は1兆8千億円ですから、これ今すぐにでもやる気があれば実現できる、そういう政策だと思います。
これを阻んでいるのは維新の政治そのものではないでしょうか。カジノ誘致はどの世論調査でも反対が多数を占めています。ギャンブルで経済を成長させるなんて、ありえない話です。国際観光拠点と宣伝をしていますが、狙いは日本国内の大阪周辺の一般市民です。カジノ資本の利権のために、市民を不幸にすることにほかなりません。
しかも大阪でのカジノ開業を目指すのは、MGMとオリックス、わずか1社のみ。前のめりのこの大阪府市政は、足元をみられることは火を見るよりも明らかです。みなさん力をあわせて、維新がゴリ押しするカジノ誘致をストップさせる願いを、わたくし小川陽太にどうぞ託してください。働かせてください。よろしくお願いいたします。
万博費用の増大や、カジノを口実に夢洲・ベイエリアの開発、うめきた・地下鉄なにわ筋線・淀川左岸線など、大型開発が目白押しとなっております。この結果、大阪市の収支見通しも悪化をしている。失敗済みの開発路線の政治に後戻りをさせてはなりません。まともな税金の使い方に変えていきましょう。国民健康保険料・介護保険料引き下げ、これもやっていこうではありませんか。みなさんのお力どうぞお貸しください。よろしくお願いいたします。
最後に、なんといっても、大阪市の廃止を止めなければなりません。11月1日に2度目の住民投票を行うと言っています。昨年の一斉地方選挙では、多様な民意の反映である議会が、都構想反対が過半数を占めたんです。しかし、その市民の声を無視して、維新と公明の取引で、またぞろ大阪市廃止の議論が進められています。夏以降はまともな議論もされないまま、協定書案作りが進められてきました。
中央区で、ある町会役員さんを訪ねました。防災力強化のために、その方は奮闘されておられます。橋下市長の時に町会が敵対勢力だと攻撃をされた。しかし住民のためと、区役所や行政とも協力しながら頑張ってきた。ボランティアでも今でも頑張っている。しかし区役所に聞いても、「特別区になったら地域支援どうなるんだ?」こういうことを尋ねても全く回答がない。逃げ腰だ。若い層にこの役割を引き継ごうにも、大阪のこの政治の行方を見ていたら任せることはできない。地域活動への支援がどう変化するかわからないから、バトンタッチできずに行き詰っている。こういう議論は一刻も早くやめてほしい。本気で地域を応援するそういう大阪市になってほしいと、立場の違いを超えて大阪市廃止にぜひ反対してほしいと、わたくし小川陽太にその期待を寄せていただきました。
特別区は自前の財源の乏しい、半人前の自治体です。今実施している大阪市の独自のサービス、子供の医療費助成や敬老パスなど、維持できる保証はありません。都市計画なども特別区では権限がなくなり、市民が不幸になるのが大阪市廃止です。絶対に止めましょう。みなさん力をあわせましょう。よろしくお願いいたします。
昨日来報道されています給食費の無償化、吉村知事は知事選挙のとき「それは共産党の政策で無責任だ」と批判していました。大阪市で給食費無償化を進めるということを大阪市が言い出しているんです。予算規模は80億円ほどですが、政令市がその気になれば今すぐにでも実現できるということです。
みなさん、大阪市廃止をやめさせて、大型開発優先の政治から、全学年で35人以下学級のこどもたちを豊かにはぐくむ学校を、どうぞわたし小川陽太につくらせてください。
中小企業を支える融資制度。大阪は商人のまち、商売のまち。商売人を応援する大阪市政をつくらせてください。高すぎる国民健康保険料、全国一高い介護保険料の汚名返上をさせようではありませんか。こどもも高齢者も幸せに暮らせる大阪市、中央区をつくる仕事を、わたくし小川陽太にさせてください。
中央区では新人です。政党の力関係だけ見ると、たいへんきびしい選挙です。しかしカジノで地域経済を破壊させない、大阪市つぶしは許せない、この声を安心して託していただけるのは、わたくし小川陽太だけです。それとあわせて、大阪市政をおおもとから転換し、暮らし守る新しい政治をつくるために、市民ととことん頑張りぬけるその役割も、わたくし小川陽太だけが果たせると思います。
ニューヨークでは財政難の折、“I LOVE NEWYORK”と市民が立ち上がり再建したと聞いております。大阪市をよくしたいと願う、そういうみなさんの総力をあげて、この選挙戦、なんとしても勝ち抜こうではありませんか。あなたの声を議会につなぐ、わたくし小川陽太をどうぞ勝ち抜かせてください。全力で頑張る決意を申し上げ、ご挨拶といたします。ありがとうございました。
(終わり)
(注1) 聞き取れなかったので○〇○○にしています
https://twitcasting.tv/yasu_3333/movie/594967535 25分20秒から
動画:やっさん(@Yasu_3333)
写真は公式(@ogawayota)からお借りしました。