不自由な創造【ギター#3】
ギターを自由に弾けるようになりたい。そう思い立って早幾年(はやいくとせ)。なかなかそんな日はやってきません。
ところで、ギターを自由に弾くってどういうことなんでしょう。
ルールと規則
私がギターを始めたのは、ある人の演奏を見たのがきっかけでした。自由にギターを演奏する姿を見て「自分もこんなふうに弾けるようになりたい」と思ったのです。
しかし、ギターの練習を始めてみると、自由なんてどこにも見当たりません。まず従わないといけない記号がたくさん出てきます。説明どおりに押さえても指が痛くなるだけです。楽器とはこんなに不自由なものなのかと思い知らされました。
そのうえ、日々練習することといえば「あれはダメ、これが良い」「あの音はだめ、この音を弾け」などといった、型や規則のことばかり。自由は一体どこに…
自由とは
ステージのギターヒーローたちは、実に素晴らしい演奏をします。彼らの指先がギターの上を走ると、色さえ見えてくるような鮮やかな音の世界が現れてくるのです。
しかし彼らは、思うがままに弾いているわけではありません。楽器について学んでいくとわかってくるのですが、音楽の演奏にはたくさんのルールが決められています。ルールというより、心地よく聞こえるための手順や規則のようなものでしょうか。
自由に聞こえる演奏も、実は定められた秩序のなかで行われているのです。プレイヤーたちは、たくさんの規則を守って演奏していることになります。
自由な演奏
私が最初に「自由な演奏」だと感じたものの正体はルール無用の無秩序や、自由奔放などではなく、「あくまで規則の中で楽器を自在に演奏する」ことだったのです。
でも、規則だらけの演奏から自由を感じるなんて、少し変な気がしますよね。
ギターを自由に弾くというのは、「規則を守り、その中で自在にギターを奏でる」といいかえられそうです。「陰と陽」「コインの裏表」なんていいますが、自由とはたくさんの規則と背中合わせに存在するのかもしれません。
ギターの練習
自由について少しわかりましたが、私が自在にギターを弾けるようになるにはどうしたらいいか?というのも大きな問題です。
なになに…
書いてる暇があったら練習しなさいって?
ごもっとも!(笑)
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。これに懲りずににギターのあれこれも書いていきます。
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