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トライアドの練習をする

同時にいくつかの音を楽器で鳴らすと「わおん」になります。なんだか犬がほえてるみたいですが、漢字で書いてみると「和音」。かさねた音といういみです。

音楽的にいうと、2つの音では和音にはなりません。この場合は「音程(おんてい)」とよばれます。これは音と音の距離をあらわしていて、いわば和音の卵のようなものです。

3つの音を同時に鳴らすと和音の誕生です。「三和音(さんわおん)」といいます。英語でいうと「トライアド」。「トライ」は「3」を意味する言葉で、楽器トライアングルの名前のゆらいでもあります。トライアドは和音のもっとも小さい単位なのです。

音を点にたとえると、2つをつなげても線しか表現できません。けれど、3つの点をつなぐと三角形という面を表現できます。和音がつながると音楽になるように、面がたくさん集まると絵になります。

たしかに音を多くかさねると、あざやかで複雑な響きが表現できます。しかし、絵のすべてが名画にならないように、音数を増やせば素晴らしい和音になるわけではありません。そこが和音のおもしろいところです。

ところで、「トライ」というと「挑戦」のいみにもとれます。「モナリザ」を描いたレオナルド・ダ・ビンチも、絵の練習は三角形からトライしたのかもしれませんね。


不定期に雑文をしたためています。
【植木を育てています。な、お話】


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