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4th ARENA TOUR 2024 新・櫻前線 -Go on back?- in 東京ドーム

凄かった!!
凄すぎて語彙力を失った!

というところで、なんとか語彙を掻き集めて感想を紡いでいきたいと思います。


セットリストから読み取るコンセプト

「これがこの3年半で培ってきた"今"である」というのを強く感じるライブでした。

8thシングルを軸にして、周りを表題曲やカップリングでセンターを担ったメンバーを揃えるように曲を固めていって、今現在のベストアルバムをライブで表現した、と言ってもいいと思います。

結局、「レベルを上げて物理で殴る」って最強だよね

この3年間で積み重ねた修練が形になったのが今回のライブだと強く感じます。

個人的には、ハマった時からちゃんと「パフォーマンスが武器」と思うほどに、パフォーマンスのレベルが凄く高かったので、正直、この道を真っ直ぐ進めば大丈夫だと、一秒も心配してなかったです。
それでも一度、紅白の出場が叶わなかったり、地方公演で会場を埋める事が出来なかったりと、少し向かい風が吹いていた時期がありました。

それでも、ライブを重ねる度に「強い!格好いい!!凄い!!!」を更新していった櫻坂なら、絶対大丈夫、と思いました。

その向かい風を追い風にさせてしまうくらい強くなった櫻坂だからこそ、今回の公演はその強さを凄く物語っていると思います。

『恋が絶滅する日』からの『流れ弾』のパートは、3期生が選抜に合流する前の表題曲、人気カップリング曲での構成となったパートですけれども、それぞれの曲がキラーチューンとなっていて凄かった。
次は何が来るんだろう?ってワクワクしながらイントロを待ちながら、曲が判明する度に「おお!!」となる。

このパートの曲はとにかく、単品でのパワーがすんごかったと感じます。
特に表題曲は、Buddiesが「良い曲が来た!」と認識した状態のところに届けられるので、嬉しさが爆発する反面、生半可なパフォーマンスをされると白ける可能性が(一応理論上は)存在すると思います。
それでもやっぱり、毎回、素晴らしいパフォーマンスが待っているので、どんなに心構えしていても、その構えを貫通して「やっぱりこの曲、大好きだわ!」って思わされてしまいます。

先日見ていたテレビにて、空手の達人が、極限まで技を磨いた結果、最終的に必殺の武器は"前蹴り"になった、と仰ってたんですが、まさにこれかなと。
鍛錬を積み重ねた結果、シンプルな部分で凄く感動を呼び起こせるパフォーマンスを練り上げられている。
だから、演出に左右されない良さが土台として築き上げられていて、その上に演出がプラスの掛け算で曲の良さを引き立てる。そういう原初の良さというような、根っこのシンプルな部分でパワーを強く感じました。

8thシングルパート

『何度LOVE SONGの歌詞を読み返しただろう』からユニット曲3曲を披露しての『油を注せ!』のギュッと8thシングルを凝縮したこのパートは、今の櫻坂46と少し先の未来の櫻坂46を感じるパートでした。

特に『何度LOVE SONGの歌詞を読み返しただろう』にて3期生のパワーを、『油を注せ』でBACKSのパワーを発揮していたと思います。
ここは今の櫻坂46の強みである、選抜だけではなく全体で強い事と、一番経験が浅い3期生という層でも強い事を知らしめる2曲だったなと感じます。

逆に、ユニット曲はエースに対して次期エース候補や、可能性の塊を組み合わせる事で、新しい何かが生まれることを期待するような編成だと感じます。
少し先の未来の櫻坂を予見させる、ある種、苗を植えているような感じで、数年後にまた披露された時に、メンバー同士の関係性の変化や成長で、パフォーマンスがどうなるかが楽しみです。

ユニット曲は、個人的には『恋は向いてない』の感じが好きでした。
楽曲自体も良いし、それをメインで歌い上げる夏鈴ちゃんのマッチ具合が良い。

静寂の暴力

強い。

今回はまさかの、真っ暗闇の中で、曲もなしに全員でダンスする、という、更に凄い演出が待っていて、凄かった。

個人的に、凄く面白かった事が一つありまして。
暗闇で視界に映らず、声も発さず、ただただ踊り、地面を踏む音だけが聴こえてくる、という環境だったのに、ちゃんとリズムが取れた事です。
今まで何度もMVを回して曲を知っているこの身体の感覚で、彼女たちのパフォーマンスに想いを馳せながら、彼女たちの放つ音を手繰り寄せる事で、イントロが鳴っても同じテンポでシンクロ出来ていられました。
辺りが静寂に包まれた世界でも、僅かな音でさえ、人と人は繋がれるんだ、というのを感じられて良かったです。

終盤戦、圧巻のアクセル全開っぷり

『マンホールの蓋の上』から始まる終盤戦。
ここからはもうノンストップでエンディングまで走り切りましたが、ここも本当に凄かった。

BAN

去年のツアーで3期生から始まり、1,2期生が合流して最後に全員で披露するスペシャルBANも凄かったですけれども、今度はまさかの選抜とBACKSで分けてやってくる、なんて思わないじゃないですか。
演出考えた人、本当に天才です。

そして、これを以て、『BAN』というものが一つ、更に上の次元で完成したという印象です。
もう、ライブで演出をどうにでも出来る究極にして万能なカード、っていう感じの昇華が行われたと言えると思います。それぐらいに仕上がりが凄いし、色んなものが出来る受け皿になった。

3期生の合宿課題曲が『BAN』だったのも、これを見据えてやってたんですか?って思ってしまいます。それくらいに、全員がこの曲をパフォーマンス出来る意味が強く強くなった。凄い。

Start over!

3期生が合流した事で櫻坂46は新しいフェーズに入った、という表現が一致するのは7thシングル『承認欲求』と言えるでしょうが、それでもやっぱり6thシングル『Start over!』の方が"新しい櫻坂46の始まり"という基点となったと改めて思います。

なんというか、集大成として全員が一丸となることで、こんなにも爆発させる事が出来る、というのを証明する一曲、という感じ。
自分たちは、少なくともここまでは出来るんだ、という線を一つ引いていて、今現在の最大であり、未来ではその線を飛び越える、そういう指針となる1曲なのかなと。
自己ベストにしてスタートライン、というような、そんな大事な一曲。

自業自得

エンディングにめちゃくちゃ相性が良かったです。

正直、曲調が渋いなと思っています。=私が好きなトラック、ということなんですが。
だからこそ、『Start over!』のアウトロの余韻の流れに乗っかるテンションとして、個人的にはかなり相性が良かったと思います。
(恒例のラスト・ソング演出が挟まってはおりますが)

去年のツアーの『桜月』で迎えるエンディングもめちゃくちゃ良かったです。美メロ最高!!ってなるアレ。
それとまた別のテイストではありますが、ジワジワと足元から込み上げる衝動のようなものを放出して終わる感じも、またなかなかオツでした。

ちょっとした個人的な願い

日向坂46の『HEY!OHISAMA!』みたいな曲が作られて、サクッと、アンコールの『Buddies』を本編に持ってこれるようにしてほしいな、というのを改めて思いました。

『Buddies』のサイリウムカラーが白xサクラピンクって決まってしまっているせいで、せっかくのアンコールで、客席に挨拶に来てくれている中で、ペンラの色を統一しないといけないのがもどかしい、と感じます。

曲名が逆輸入されてファンネームになったから、逆にこの曲しか出来ない事なのかもしれませんが…。
でもそれなら、ペンラの色を統一しなくてもいいよね、って風潮になってくれる方が嬉しいな…。

私は結局、森田ひかる教

改めて、その単独での強さをバチコリに発揮していたなと感じます。強すぎた。
どの演出も格好良いし、どのパフォーマンスも格好良い。
『Dead end』の信号機踏みつけもマジで最高でした。
"カリスマ"って、こういう事を言うんだなと、改めて感じます。

谷口愛季と云ふ者

個人的にはやっぱり3期生の中でダントツで好きだな、と思います。
谷山セット推しを自称するので、美羽ちゃんも同じくらい好きですけれども、その二人のどっちが好きかで言えば、やっぱりあいりたんに軍配が上がります。

ドーム公演でも、その安定感を抜群に発揮していて最高でした。
本当に、どの曲でもしっかりと存在感を発揮しながら、全部高いレベルでパフォーマンスが出来る。その万能さに惹かれてしまいます。

個人的なアイドル観念として、何か一つ、分かりやすい武器を持つ子の方が、多くの人の目に留まりやすいという傾向がある、と感じます。
そういう意味では、万能型の場合、そつなくこなしていると、あんまりフックになりづらい、という部分もあるかなと思います。

でも、パフォーマンスにおいて、しかも、色々とポジションの入れ替わりもある中で、どの曲の、どの位置に立っても、ちゃんと存在感を発揮出来るし、現に発揮している、というのは本当に強みだと思います。

本人的には多分、器用貧乏という評価として、この強みをまだ良いように捉えられていないのかな、と思います。
確かに、今でも十分強いと思いつつも、もっともっとのびしろを感じるという意味で、まだまだ成長途中であると思います。
各パラメーターが全部80点、みたいな感じで、一つが120点で他が60点、みたいな子と比較して、自分が尖ってない事を悔しがっている印象です。
でも、あいりたんは全部を100点に持っていける潜在能力と、それを実現出来るストイックさを持っている子、とも思います。

全部50点でも、全部100点でも、どちらも平均的と評すことが出来ます。
けれども、同じ平均的でも、50点じゃ「凡庸」ですが、100点なら「万能」です。

なので、あいりたんに関しては平均的でいいじゃないかと思います。
淡々と、着々と、自分の力を底上げしていけば、不動の存在感を発揮できる唯一無二の存在になれるだろうと思いますし、信じております。

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